「mori tori」は、たまごのなかにひそむ鳥。
赤羽さんの代表作とも言えるデザインですが、
「やさしいタオル」のデザインにするにあたっては、
もともとあった２系統の色みをいかしながら、
「身体をふいたり、手をふいたりするだけじゃなく、
　ちょっとソファの上に掛けたりしてもかわいいように」と
サイズごとに異なる色展開をしています。
つまり５つのサイズ、それぞれが、べつべつの色なんですよ。

「town」は、マスキングテープで描いた抽象画が
もとになっています。赤羽さんが、時間のあるとき、
「手の遊び」としてはがき大のスケッチブックに
つくりためている自由な作品のひとつをコンピュータで取り込み、
柄をリピートさせて、全体にひろげ、
タオルのそれぞれの大きさにあわせて、
異なる柄ゆきをつくりました。

「ダージリンティー」は、
まずチェック柄に織ったタオルに、
切り絵の抜き型を組み合わせ、プリントを施すという、
デザインの大胆さもさることながら、
技術的にもはじめてのチャレンジをしたものです。
もともとのデザインは、
チェック部分がマーカーによるドローイング、
抜き型になっている部分は、切り絵です。
ちなみに「ダージリンティー」という名前は、
お風呂からあがって眠りにつくまでの時間、
このタオルにくるまってぼんやりしている姿を想像し、
そんなときにあってほしい飲み物は──、
と考えてのことだそうですよ。

いずれも、いままでの「やさしいタオル」にはなかった、
大胆でたのしく、あかるい色づかい。
スウェーデンでテキスタイルデザインを学んだ
赤羽さんのセンスが、ばつぐんに生きているシリーズです。

さて今回はそんな赤羽さんの世界を、もうひとつ、
赤羽さんデザインによるラグ「new trail」を
あわせて紹介します。
これは赤羽さんが北欧留学中に、
ストックホルムの家具フェアに出展したものを
日本で製品化。
ピースをつなげて広げることができる
“ブロックプリント”という手法です。
いくつか並べたときに、
つながる道もあれば、つながらない道もあり、
そのズレも含めての楽しいデザイン。
70×80センチの六角形という大きさは、
アクセントラグとしてとても便利です。
リビングやベッドサイド、たんすや鏡の前、
ソファ前やデスクの下などにもよさそうですよね。
部屋にぽんと置く、クッションのようにお使いください。
赤羽さんの家では、３つつなげて敷いているそうですよ。

▶もっとくわしくは、予告編をごらんください。