ひびのこづえさんと「ほぼ日」、といえば、
これまでも「ハラマキ」や「扇子」「ほぼ日手帳」などで
たくさんの商品デザインをいっしょにしてきましたが、
「やさしいタオル」では
はじめてのコラボレーションとなります。
(じつは「やさしいタオル」の制作チームではずっと、
 「ひびのさんのデザインのタオルがつくりたいなあ」
 と考えていたのです!)
ひびのさんのもつ、あかるくたのしい世界観を、
うんと大きな面積をもつタオルにプリントすることで、
冬の家のなかをあかるく、あたたかくできるはず。
そんな思いで、このラインナップがうまれました。

デザインは3つ。
「パッチワークの森」「ストーン」「のどかな一日」です。

「パッチワークの森」は、
チェック、ヘリンボーン、千鳥、
雨にも雪にも見える水玉、波紋、
木々、さざなみ(それとも雲?)などの柄が、
ブロックごとに変化していくデザイン。
そう、手描きでパッチワークを表現しているんです。
あちこちに隠されたクマのシルエットが、
さらにチャーミングな印象をあたえています。
色は、水色。グレー、ベージュ、れんが色。
じつはこのデザインは、プリント技法がとても難しく、
タオルの工場のみなさんから
「挑戦しがいがありました!」というコメントも。
ちょっとしたにじみやずれも、あえて活かしています。

「ストーン」は、なまえの通り「石」がごろごろ。
これは切り絵で作られた石をモチーフにして
しきつめられた柄なんです。
なかにはきらりと光っている石が。
もしかしたら宝石の原石なのかもしれませんね。
さらした白のタオルに、
濃いマリンブルーの顔料でプリント。
アブストラクトにも思える、モダンな柄です。
じつはこのデザインが、「やさしいタオル」チームが
「ひびのさんのデザインをタオルにしたい!」と思った、
いちばんさいしょのきっかけの柄なのでした。

「のどかな一日」には、
ぽかぽか、のんびりした農村風景が描かれています。
色は、先染めしたあかるいベージュの糸で織ったタオルに、
はっきりとした赤い顔料プリント。
牛がいて、鳥がいて、小川が流れ、花が咲き、
ちいさな小屋、おおきな家、教会のようなたてもの。
道はタオルの面積にあわせてのびているので、
ちいさなお子さんのいるお家でしたら、
絵本を読むように、タオルの柄でものがたりをつむぐのも、
冬の夜のたのしみになりそうです。

3柄×バス・フェイス・ハンドの3サイズ展開。
12月12日(木)、発売です。

コスチューム・アーティスト。
1958年静岡県生まれ。
東京芸術大学美術学部デザイン科視覚伝達デザイン卒業。
コスチューム・アーティストとして
広告、演劇、ダンス、バレエ、映画、テレビなど
その発表の場は、多岐にわたる。
毎日ファッション大賞新人賞、資生堂奨励賞など受賞。
展覧会多数。
1997年作家名を内藤こづえより改める。
公式HPはこちら
ほぼ日にご登場いただいているコンテンツは下記の通り。
「第1回ほぼ日作品大賞」
「第1回ほぼ日作品大賞の審査を終えて。」
「SUNUIのアトリエ。」
「ほぼ日のいい扇子」
「ほぼ日のハラマキ」
「ひびのこづえさんとものづくりのはなしを。」

2013-12-06-FRI

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(C) HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN
スタイリング:伊藤まさこ 写真:有賀傑