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同じに見えます。でも、違います。  2010年版  2011年版  いっしょにいて、たのしい手帳と。 ほぼ日手帳 2011  9.1 START

180度パタンと開く、ほぼ日手帳。 でも、カバーのポケットにたくさんのものを入れたら、 使いはじめのページが書きにくい。どうすればいいのか。
「ほぼ日手帳」は、多くの一般的な手帳にくらべると
かなり厚みのある手帳です。
1日1ページだけでも365ページ。
さらに、月間インデックスやおまけページなどなど、
たくさんのページが加わります。
にもかかわらず、180度パタンと開きます。

180度パタンと開くことは、書きやすさにつながります。
書きたいな、と思ったら、さっと取り出し、ぱっと開く。
タイミングを逃しません。
それに、なによりも、書きやすい。

でも、小さな弱点がありました。
それは、ポケットがたくさんついた手帳カバーがつくる弱点。
ポケットにものをたくさん入れた場合、
そのものの厚みによって、使いはじめのページが
ほんの少し書きにくかったのです。

写真でご覧いただきますね。

2010年版 ポケットになにも入れていない場合

2010年版 ポケットにものを入れた場合

ポケットに入れたものの厚みによる段差で、
紙とカバーの間にほんのすこし空洞ができていることが
おわかりいただけると思います。

この、ほんのすこしの空洞がくせものでした。
ペンの筆圧で、紙に段差ができてしまうのですね。
つまり、紙に崖ができてしまうのです。
使いはじめから、「180度パタンと開く」
ほぼ日手帳の書きやすさを実感していただきたい。
そのためにどうすればいいのか。
私たちの試行錯誤がはじまりました。

いろいろと試してみた中で、
たどりついた答えは、とても簡単なものでした。

「ポケットの位置をほんの少しずらせばいい。」

2010年版と、2011年版の比較です。


ポケットの位置が右からセンターに
ほんのすこし移動しています。
わずかな移動ですが、
このことによって、使いはじめのページの書きやすさは、
私たちの想像以上に改善されました。

2010年版 ポケットにものを入れた場合


2011年版 ポケットにものを入れた場合

紙とカバーの空洞が小さくなっているのが
おわかりいただけると思います。
この微調整により、ポケットにたくさんものを
入れている状態で、使いはじめのページを開いて
かなり強い筆圧でペンで文字を書きはじめても、
紙は崖をつくらず、なだらかな丘のように
ゆるやかな曲線しか描かないようになります、

1年をいつもいっしょに過ごす手帳だからこそ、
使いはじめから気持ちよくお使いいただけるように。
同じに見えてしまうような、
ほんのわずかな調整ですが、
きっと、その違いを、実感していただけると思います。

あすは、「日々の言葉」の話をお届けします。


2010-08-24-TUE


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