ほぼ日手帳ミーティングキャラバン

ほぼ日手帳ミーティングキャラバンin長野(赤石商店)

長野県伊那市の赤石商店で開催した
ミーティングキャラバンのレポート

「ほぼ日手帳ミーティングキャラバン」が
長野県伊那市にお邪魔したのは2019年11月のこと。
伊那市を選んだきっかけは、
ほぼ日乗組員のさゆりのお友達が、
伊那市で「赤石商店」というゲストハウス、
イベントスペースを開いていたこと。

長野でははじめて開催となる
「ほぼ日手帳ミーティングキャラバン」。
ほぼ日手帳やワッペンシールだけでなく、
長野県では冬支度のはじまる時期だったこともあって、
「ほぼ日のぽかぽかセレクション」と名前をつけた
ほぼ日のあったまるグッズを持っていきました。

会場を貸してくださったのは、
赤石商店の埋橋さんご夫婦。
おばあさんが住んでいた平屋の古民家を
自分たちの手でリノベーションして、
蔵や倉庫まで活用して生まれたゲストハウスです。
山小屋のような暖かい雰囲気の宿、
日替わりで趣の変わる食堂、
店舗にギャラリー、シネマスタジオまでが
ひとつの場所にまとまっています。


伊那に着いたその夜、
東京との気温差にびっくりしました。
まだ秋の気候だった東京に対して、
すっかり冬の空気になっていた伊那市です。
伊那に着いたらまず行こうと決めていたのが、
伊那名物の「ローメン」です。

伊那市駅から歩いて数分「うしお」という
お店でいただいたチャーローメン。
焼きそばのような見た目ですが、
上に乗っているのは、羊のお肉です。
蒸した太麺に甘いキャベツ、
香りの豊かな羊肉がマッチしています。
食べ進めていくなかで味を変えるのも特徴で、
ウスターソース、酢、ゴマ油、一味唐辛子、
カレー粉、醤油、マヨネーズなどなど、
量が多くても飽きずにぺろりと食べられます。
伊那に住むみなさんからお話しをうかがうと、
ローメンには2種類あって
「スープあり」と「スープなし」で
分かれているんだそうです。
学校給食ではどちらを採用するか、
という議論になることもあるんだとか。

さて、イベント当日の朝の景色を。
朝日を浴びて赤く見える、赤石山脈。
長野県は都会から移住される方が多いのですが、
この自然、この景色は、たしかに魅力的です。
赤石商店さんに宿泊される方も、
山登りをする方に人気なんだそうです。


ミーティングキャラバン会場はこんな感じ。
ほぼ日手帳と文房具、ワッペンシール、
今回だけのぽかぽかセレクションを並べました。
長野県のみなさんに人気だったぽかぽかグッズは、
「手かげんしないしょうがシロップGOLD」
「カレーの恩返しカレー」です。
ホットジンジャーの試飲や、
ランチでカレーを提供していたこともあって、
おいしかったから持って帰ろう、
という気持ちでレジに持ってきてくださる方が
多かったように思います。
きっと今ごろは、さらに冷え込んでいるはずですから
どうぞ暖かくしてお過ごしくださいね。

さて、ミーティングキャラバンの恒例、
ほぼ日手帳ミーティングは
二日間にわたって90分ずつ開催しました。
事前に募集していた参加者のみなさんが
お使いのほぼ日手帳を持ち寄って、
手帳の使い方を見せ合ったり、
好きな文房具や、どうして手帳を使うのか、
手帳にまつわるエピソードなどを話しました。
地元の方が多いですが、みなさん初対面どうし。
参加してくださったみなさんの使い方をまとめました。

ネットゲームの「日課」を引き継ぐ、
めいおうせいさんの使い方

1日めは、めいおうせいさんからスタート。
ゲーム『MOTHER』シリーズのキャラクター、
「どせいさん」にちなんだお名前です。
ほぼ日手帳は2011年からお使いで、
ネットゲームのメモについて教えていただきました。
weeksに書かれた「日課」というのは、
ゲーム内で日替わりのクエストを達成した証。
直前のプレーでは何をやっていたか、
次回に引き継ぎたいことを書いているそう。
「釣り」「調理」もゲーム内での話ですが、
「スクワット」などの筋トレは、
運動不足になりがちなので実際にやっていること。
自分で作った「どせいさん」ゴムバンドが
かわいいと好評でした。

移住先の条件を書き留めた、
ともこさんの使い方

松本に移住してきたばかりのともこさんは、
まだまだ手探りの状態で、
目の前の暮らしを整えるのに精一杯。
夫婦で仕事を辞めて移住するにあたって、
長野県内のどの街に住もうか、
とにかく広い県内をまわるので苦労したそうです。
長野は移住が多い地域のようですが、
夫婦の考えを一致させることが必須。
ほぼ日手帳に移住先の条件をまとめていました。
自分の考えを書いて、あとで見比べるために、
一覧になって見える手帳が役に立ちました。
伊那市に住んでいる他の参加者の方が
「今年の冬がきついわね」と声をかける一幕も。
標高が高く、雪が積もる信州の冬。
ともこさんは松本市の二重ガラスで驚いたそうですが、
伊那市ではなんと、三重ガラスのご家庭も‥‥!


仕事を管理し、家族との思い出を綴る
Nさんの使い方

Nさんは、静岡県浜松市から
県をまたいで参加してくださいました。
ほぼ日手帳で仕事を管理するために、
GTD(Getting Things Done)という
仕事のマネジメント法を実践しています。
依頼された仕事内容を付箋に書いて、
期限を決めて月間カレンダーに落とし込みます。
手が離れたら付箋を外せるので、達成感もあるそう。
プライベートで使う「ほぼ日5年手帳」には、
巨人ファンだったお父さまの葬儀でのご挨拶、
奥さまの作った料理の記録など
ご家族と過ごした記録をしています。
ほぼ日の「妻と夫」にご登場いただいたNさん。
奥さまと交わした約束は、
「100歳までいっしょにいよう」。
ほぼ日5年手帳を10冊分つづけたいと
話してくださいました。


「day-free」で再びのスタート、
まきちゃんさんの使い方

ほぼ日手帳に久しぶりに復帰した
まきちゃんさん。
カズンを自宅に置きっぱなしにして、
もらったものや覚えておきたいメール、
遊びにでかけた際の写真などを
プリントして貼っていたそう。
一時期は、携帯のアプリで
日記を残すようにしていましたが、
手で書いて残すほうがパッと見返せて
温かい感じもするからと
手書きのよさに気づいたそうです。
ことし、「ほぼ日手帳day-free」の誕生を機に
ほぼ日手帳にまた戻ってきてくださいました。
会場で手に入れたワッペンシールを貼って、
また使いはじめることをたのしみにされていました。


手作りで毎日を彩る、
キヨちゃんさんの使い方

消しゴムはんこを作るキヨちゃんさんは、
手先の器用さを活かして手帳カバーも手作り。
布を縫い合わせて柄を作っていました。
東京のロフトでほぼ日手帳の実物を見て、
使ってみようかなと、2年前から
ほぼ日手帳をはじめたそうです。
消しゴムはんこは、オーダーを受けて
いろいろなデザインのものを制作しています。
ミーティング中に他の参加者の目を引いたのは、
七十二候のデザインで彫った消しゴムはんこ。
ことしのお正月は七十二候の日付の場所に、
はんこを押して過ごしていたそうです。
現在妊娠中のキヨちゃんさんは、
お腹にいる赤ちゃんが生まれてから、
どんなことを書こうか考え中なんだとか。


新しいことへの探究心がつきない、
中村陽子さんの使い方

5年前に長野へ移住をされた中村陽子さん。
海外に住むお子さんに見てもらおうと
ブログをはじめたそうですが、
いつの間にか読者の目を気にしすぎて、
だんだん気持ちが重くなってきたのだそう。
ほぼ日手帳を使いはじめてからは、
毎日、自分が生きた証を残したいからと、
毎日なにかしら、書いたり貼ったりしています。
70歳を過ぎてイラストを描くようになったり、
万年筆のインクの色をかえてみたり、
マスキングテープを貼ってみたり、
ネットバンキングやインスタグラムをはじめたり、
新しいことにどんどんチャレンジされていました。


学生時代からの自分史、
さおりさんの使い方

ほぼ日手帳ミーティングの後半は、
さおりさんからスタート。
ほぼ日手帳が誕生した2002年版、
まだ就職活動中の学生だった頃から
使い続けてくださっているさおりさんは、
学生時代、就活、会社員生活、結婚、出産、
それから長野への移住と新生活、
LIFEの変化が心情とともに記されています。
家族にも見せられない自分だけの記録と、
家族の思い出を書き溜めるための記録、
手帳を使い分けることで整理しているそうです。
ほぼ日の小ネタコーナー「今日のコドモ」にならい、
自分だけがたのしむ小ネタをメモページに記入。
2020年からの「ほぼ日5年手帳」には、
すこしだけフライングをして
2019年の家族の日記を書いています。
憧れていたペチカの薪ストーブ、
寒い地域ならではのたのしみを満喫しています。


毎日何かが貼られている、
いぬこさんの使い方

お仕事をしながら吹奏楽団で
クラリネットを吹いているいぬこさんは、
定期演奏会に向けて追い込み中でした。
weeksでは、雑誌で知った3行日記を実践。
「1行目・よくなかったこと」
「2行目・よかったこと」
「3行目・明日の目標」を記録するようにしたら、
精神的に安定して、やりたいことがわかってきたそう。
ひきだしポーチは文具入れとして活用し、
キヤノンのミニフォトプリンター
「iNSPiC」は重宝していて、
スマホで撮った写真がすぐに貼れて便利とのこと。
いぬこさんは貼ることがとにかくたくさん。
インスタグラムで見た日付シートに吹奏楽団の写真、
映画や展示会のチケット、マスキングテープなど、
いろいろな好きなものが残っていました。


その年の思い出が貼られていく
ちいさんの使い方

2005年からほぼ日手帳を使っている、ちいさん。
中学校の相談室でカウンセラーをしていたので、
生徒からの相談を受けていて、
おすすめされたアイドルが載っている
雑誌の記事を貼っておいたりと
生徒との交流にも使われていたそうです。
最近は、善光寺でひいた
おみくじの大吉が貼ってありました。
御朱印帳も写真に撮って手帳に貼れば、
その日の思い出とともに残せますね。
広い長野県内においては、
伊那から長野市方面に行くのは
ちょっとした観光気分になるんだとか。


何度でも読み返したくなる、
あいちゃんさんの使い方

長野県東御市からご参加のあいちゃんさんは、
たくさんの手帳をお持ちいただけました。
2006年からほぼ日手帳をお使いで、
オリジナルは持ち運び、
カズンは職場に置いているそうです。
この秋は演芸を観ることが続いていたそうで、
この10月には、ナイツ、立川志の輔師匠の
独演会にそれぞれ観に行けました。
台風の影響で中止になる可能性があったなか、
無事に開催された貴重な独演会でした。
演芸や舞台では録音や録画が禁止されてますが、
すこしでも内容を覚えておきたくて
内容をメモして貼っているそうです。
貼る道具として、みんなの注目を集めていたのが
貼ってはがせるスティックのり、
トンボ「ピットマルチ2」です。
のりが乾く前に貼ったら強力にくっつき、
乾いてから貼ったらはがせるという優れものです。


ほぼ日手帳一年生をたのしむ、
杉本さんの使い方

ほぼ日手帳をためしに使ってみたという杉本さん。
まずは本体だけを買ってみて、
ご友人からブックカバーをもらい、
サイズを合わせて仕立て直したそう。
この1年でもっとも役立ったのは、
ほぼ日手帳の「日々の言葉」です。
ちょっとした時間ができたときに、
先読みしてたのしんでいるそう。
興味のあるジャンルの外にある言葉にも出会えて、
「自分の選択肢を広げてくれる」と
おっしゃっていました。
ほぼ日手帳の使い心地を実感した上で、
2年目となる来年は「day-free」を
ためしてみようと思っているそうです。
大きな文字に変えてみようかなと、
飛躍の年にしたいとのことでした。


参加いただいたみなさんから、
感想のメールをいただいたので
一部ですがご紹介します。

寒い中、わざわざ南信州は伊那市までお越しいただき、
本当にありがとうございました。
イベント事では何かと忘れられがちな南信へ
大好きなほぼ日のみなさんが来てくださったことが
とても嬉しかったです。
ミーティング後も色々と沢山お話しをさせていただいて、
今まで画面のむこうの少し夢ごこちなものが
現実とつながったような気がします。
(めいおうせいさん)

他の方の想いあるお話を伺い、
その上持参された手帳の山に圧倒されました。
おかげで、体裁なんか吹っ飛んで、
いつもの自分丸出しでした。
本当のところを素直に話せてよかったし、
皆さん手帳に記すこと貼ることを通して、
自らを紙の上に織り込んでいるように思いました。
私はと言えば、コンパクトな自分の記録を
思い出の宝箱に、仕上げていくつもりです。
(杉本さん)

周りでほぼ日手帳を使っている人がいなかったので
手帳の良さや楽しさを共有できる時間をいただけて
とても楽しかったです。
使い方だけでなく、皆さんのいろいろな想いも
お聞きできたのが本当に貴重な経験になりました。
楽しくてついお話しすぎてしまった気もしつつ。
そして、私が思いつくままに書いた「移住の条件」が
あんなに興味を持っていただけるとも
思いませんでした(笑)
(ともこさん)

ミーティングをおこなったメンバーで
伊那での集合写真を撮ってお開きです。
ミーティングの後にもお買い物をたのしんだり、
「カレーの恩返しカレー」を食べたり、
たのしんでいただけました。
お客さんが絶えずいらっしゃって、
ほぼ日手帳にはじめて触れる方にも
じっくりとお話をしながら
手帳選びをしていただけました。

ぼくたち、ほぼ日手帳チームも
赤石商店さんの埋橋さんご夫妻や
ゲストハウスにいっしょに宿泊していた
みなさんとお鍋を食べたりと、
伊那市に、赤石商店さんにきたから
過ごすことができる時間を満喫してきました。
ミーティングにご参加いただいだみなさん、
POP-UP STOREに足を運んでいただいたみなさん、
どうもありがとうございました!

 

(おわります)