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LIFEのBOOK ほぼ日手帳

LIFEのBOOK ほぼ日手帳

たんぽぽ・川村エミコさんと11年を歩んできた手帳。

お笑いコンビ「たんぽぽ」の
川村エミコさんが「ほぼ日」初登場!
2007年から11年にわたって、
「ほぼ日手帳」を使っている川村さん。
当時はピン芸人として活動していて、
風呂なしのアパートに住み、
アルバイトの掛け持ちもしていたんだとか。
『めちゃ2イケてるッ!』をはじめ
バラエティ番組での活躍も増えたいま、
長い時間をともに歩んできた手帳には、
どんな変化があったのでしょう。
「ほぼ日手帳」を読み返しながら、
過去を振り返っていただきます。

川村エミコさんプロフィール

1979年神奈川県生まれ。
お笑いコンビ「たんぽぽ」のおかっぱヘアー。
2003年からピン芸人として活動し、
2008年10月に白鳥久美子さんと「たんぽぽ」を結成。
2011年にフジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の
公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ、
日本テレビ系『世界の果てまでイッテQ!』や
同『ヒルナンデス!』など、様々な番組に出演。
ドラマなどでは女優として出演することも。
趣味は絵本を書くことと、こけし集め。
夜景鑑賞士や、世界遺産研究、
温泉ソムリエなどの資格も持っている。
2007年から「ほぼ日手帳」を愛用中!

公式ブログ
川村エミコのカエルが寄ってきます…。

Twitter
@kawamura_emiko

111年間の大きな変化。

――
川村さん、はじめまして。
Twitterの投稿を拝見したら、
「ほぼ日手帳」を11年にわたって
使ってくださっているそうで。
川村
よろしくお願いいたします。
そうなんです、もうずっと使っていて。
――
2007年からですもんね。
「ほぼ日手帳」を知ったきっかけは?
川村
最初は、ホリプロの女芸人を集めた
「お笑いジェンヌ」っていうグループがあって、
胡蝶蘭のあべこさんという先輩が
ネタ見せのときに手帳を持っていらして。
「その手帳かわいいですね」って言ったら、
「これ、すごくいいよ」って教えてくれたんですよ。
書くところがいっぱいあるし、
毎日ひとことが書いてあって楽しいし。
私、そのあとすぐ渋谷に買いに行ったんです。
――
わあ、ありがとうございます!
11年前というと、
今とは仕事の状況も変わっていますよね。
川村
昔の手帳を見ていたら、
バイトのシフトがいっぱい書いてあって。
21時-26時、22時-26時、17時-22時とか。
今は、ありがたいことに
お仕事の予定を書けています。
当時は、ごっちゃごちゃ鉛筆で書いてました。
本当に、バイトばっかりしてたなあ。
――
バイトのほうが忙しかったんですね。
川村
バイトの掛け持ちをしていて、
新井薬師の焼き鳥屋さんと、
新井薬師のスナックで。
――
ふたつのバイトを掛け持ちして、
もちろん、本業のお笑いもあって。
川村
それはそれで楽しかったですけどね。
とにかく一生懸命バイトして生活費を稼いで、
ネタ見せに行っていました。
明日のオーディションに行くための
お台場への交通費がない! ってなったら、
日払いで5000円もらえるスナックでバイトして。
「ちょっと今日、シフト入れてもらえませんか?」
とお願いして、5000円を持ってお台場へ。
――
ああ、そんな時代があったんですね。
川村
いや、もう全然ありました。20代の頃ですね。
スナック「クオリティ」っていう名前で。
クオリティが高いか低いかは言ってません(笑)。
――
クオリティ、いい名前ですねえ。
芸人さんとしてのお仕事が忙しくなったのは、
「めちゃイケ」のレギュラーに
選ばれたことがきっかけなんでしょうか。
川村
お仕事をいただくようになったのは、
本当に「めちゃイケ」からですね、
2010年の10月末から、
少しずつ変わっていった感じです。
私自身の変化は特にないんですけど。
――
手帳に書いている内容も見返すと、
けっこう懐かしいんじゃないですか。
川村
はい、懐かしいですね。
取材のお話をいただいてから、
去年のきょうは何してたのかなって見ました。
「あっ、静岡にロケ行ってたんだなー」とか、
めちゃくちゃ読んじゃいますね。
私、こんなことを思ってたんだなと思って。
あだ名で人のことを書いたりしてるので、
昔の手帳は、誰のことを書いてあったのか
わからなかったりします。
「どんぐりさん」って誰だろう、みたいな。
――
呼び方は変わったりもしますもんね。
でも、10年前の川村さんが、
手帳の中にいるんでしょうね。
川村
当時の私、すっごいボロボロです。
2007年なんて、スケジュールを書いた上から
ぐちゃぐちゃって消しちゃってますし。
ちょっと病んでたのかな、
いろいろ書いてあるもん‥‥。
ああー、辛かったんだろうなぁ。
――
その頃に何かあったんでしょうかね。
スケジュールのほかに
必ず書いていることってありますか。
川村
映画や舞台を観に行ったら、
感想を書いていたりするかなあ。
あと、おいしかったお店とか、
この日にこんなことをしたっていうことも。
えーと、今日が9月14日だから、
2011年の9月14日を見てみると‥‥、
18時から「ホリプロでフィッティング」。
きっと、ドラマか何かですね。
――
今からちょうど6年前には、
この場所でフィッティングをしていた。
川村
そうなんだあ! おもしろい!
――
スケジュールは全部、
月間カレンダーのページに書かれていますけど、
スマートフォンでは管理しないんでしょうか。
川村
Googleカレンダーで、
マネージャーさんと共有してはいますけど、
私は手書きが好きなので、
全部の予定を、手帳に写しています。
どうしても、機械はいつか全部
消えちゃうんじゃないかっていう思いがあって。
何かあったときに手帳に書いておけば、
携帯が急に壊れても紙は残るから、
私は、紙に書くようにしてます。
――
記録が残っていくのはいいですね。
2011年にはだいぶ、
スケジュールをぐちゃぐちゃっと
消すようなこともなくなりましたね。
川村
本当だ、なくなってる。
なんか丁寧に書いてますね。
――
スケジュールを囲んだピンク色には、
何かルールがあるんですか。
川村
ピンクはお仕事です。
2009年から囲うようになったのかな。
わかりやすくしようと思って。
――
使っていく中で変わっていくのは、
すごいリアルですよね。
2009年と2011年を比べてみると、
仕事量がどかーんと増えてますね。
川村
あっ、本当。ピンクの枠が増えてる!
ありがたいです。
2年でも違いますね。おもしろい。
たとえば、2009年の9月14日は
何してたのかなあ‥‥、
あっ、ダンス踊ってる。なんでだろう。
――
スケジュールをしっかり書いていると、
見比べる遊びができておもしろいですよね。
いまお使いの2017年の手帳を見ると、
ピンクの枠が、さらに増えていますね。
ピンクで目立たせる意味があるのかな、
というぐらい休みがない。
川村
いやいや、そんなことないですよ。
――
ほぼ毎日が仕事で埋まっているから、
空いている日が目立っていいかも。
川村
たしかに。「休み」って書いてある。
――
空白にするのではなくて、
あえて「休み」って書いてますもんね。
川村
あと、必ず書いていることは、
常に頭に入れておきたいような、
目標みたいなものを書いてます。
今年の手帳を見てみると、
「きちっと生活する」って書いてありますね。
「独り身になりスッキリ!! 再スタート。
ちゃんと勉強する!!」って書いてあります。
――
再スタートの一年だったんですね。
川村
「2016年の年末に始めたこと、
新聞購読、全録のテレビ、DVDにした。
映画 月に4本。本 月に1冊。
ネタ帳を付ける。
新しい事をする事は脳にとって
とっても良い事!!
自分で決めつけず何でもやってみる。
思い立ったら吉日」と。
――
これを1年の初めに書かれたんですね。
私生活もネタにされることがあると思いますが、
手帳に書いた内容が活かされることもありますか。
川村
こんなことがあった、というのをバッと書いてます。
それをトークライブで話したりはありますね。
この日は何のネタをやったかなあって見返して、
ああそうだ思い出した、
みたいな感じで役に立つことがあります。
――
川村さんは、海外ロケも多いですよね。
海外にも、手帳は持って行かれますか。
川村
いつも持っていますよ。
海外の記録も、全部書いてあるんです。
初めて行かせていただいたときから、
どこに行ったとか、どんな企画で
誰と行ったみたいなのも書いてあります。
私、メモ魔なんです。
――
わっ、すごい国の数。
この紙は、メモページを切ったんですか。
川村
そう、巻末のメモを破って、
2012年の手帳から移動させています。
――
2012年から、
ずっと移し替えているんですね。
川村
はい。移動させて、忘れないように。
あのとき、ああいうのがあったなとか。
書くと忘れないので。
――
「世界の果てまでイッテQ!」は、
2012年から参加されているんですね。
川村
そうなんです。
行かせていただいて、本当に感謝です。
本当にありがたい。
――
川村さんのリアクション、大好きです。
絶叫マシンに乗った川村さんの、
顔面のスロー映像が流れるのを楽しんでます。
川村
ありがとうございます。
頑張ります、本当に。
(つづきます)