
- ジョージさん、よろしくお願いします。

- は~いっ、よろしく!

- さっそくなんですが、
西本からジョージさんの
WEEKSがすごいぞ、と聞きまして‥‥!

- フフフ。そんなウワサが?

- そうなんですよ。
ジョージさんって律儀なところがあって、
会う度に「ほぼ日手帳」を見せてくれるんです。
「今、こんな感じで使ってるの!」
って。それで、
ここのところ何年も見せてもらっていたんですが、
使いはじめるのが1月、使い終わるのが年末、
なのにそのあいだに、
カバーやオプションの文房具の組み合わせを、
どんどんマイナーチェンジを繰り返して、
熟成させていってるんですよ。
完成するのが年末っていう感じで。
その熱意がすごくてね。

- 完成っていうか、年末になるともう
次の年の手帳のカスタマイズを
始めなくちゃならないじゃない?

- そうなんです! 来年の手帳だって、
「いつもお世話になってるから
ほぼ日手帳を送りますね」
って約束してたのに、
自分で買いに行っちゃうんだもん。
なんでしょう、
そのWEEKS愛というか、前のめりな感じ?
たしか発売してすぐでしたよね?

- だってだってぇ、もう世の中に出てるってなったら、
ガマンできないじゃない?
欲しいときに、欲しいの。買いたいの。
今回は発売日じゃなくて
発売して3日目ぐらいだったかな。
有楽町のロフトに行ったのよ。
すっごくにぎわってた!

- はいっ、おかげさまで好調のようです。
それで、2015年版は何を選んでくださったんですか?

- これよこれ。じゃーん!

▲カラーズ(ネイビー)+柄入りクリアカバーが‥‥

▲GOYARD(ゴヤール)のポーチをカバーに!

- うわーっ!
これ。ゴヤールですよね。
フランスのかばんのメーカーですよね。

- メゾンとおっしゃい。
ああ、サントノレ通りの本店に行きたいなぁ‥‥。
(うっとり)

- ジョージさん、ジョージさん。
心をパリに飛ばさないでください。

- はっ!

- ぼくのところにも、その日、
いきなり「ゴヤールにしてみたの!」って
写真が送られてきたんですよ。
「こんなカバーあったっけ?」って思いましたよ。

- 「ほぼ日」では出してないですよ(笑)。
このポーチって、やけにぴったりですけど、
WEEKS用に探されて、買われたんですか?

- ちがうの。そうなの。ちがうの。

- どっちですか。

- この子は、買ったトートバッグについてきたの。
おまけみたいにしてネ。
気が利いてるなあと思いつつ、この大きさでしょ?
あんまり使い途がないかもと考えてるうち、
「そうだっ! もしかしたらこの子に、
WEEKSが入るかも!」
って思ったわけよ。
それでどうしても確かめたくって、
すぐに有楽町ロフトにこの子を連れていったの。

- こういうポーチ、あんまり使われないんですか。

- だっていかにもおばさんっぽいでしょ?
ゴヤールのトートバッグを持ってる男性諸氏に
訊いて御覧なさい、
「これ、使いますか?」って。
きっと使ってないと思うわ。

- きっと女性向けなんでしょうね。

- そうなの。でもこの子、いいところがあってネ、
トートからはずせるわけよ。
だから、このポーチにWEEKSを入れてみたの。

- このポーチにすんなり?

- うんにゃ、これが最初、うまく入らなかったの!
な~んかWEEKSって中途半端な大きさよね。

- そ、そんなことはないと思うんですが‥‥。

- 「ゴヤールって中途半端な大きさよね」って
言わないところがひどいわよね(笑)。

- ジョージさんにとって、
ゴヤールのほうが格上だからですよ(笑)。

- これって、ロフトにもポーチを持っていって
実際に差しこんだりしたんですか。

- そうよ~、でも、そのままじゃ入らないの。

- ほんとだ、ちょっと惜しい。ギリギリ入らない。

- それでね、考えたのよ。
はじめは、手帳の表紙を
ポーチのポケットの大きさに合わせて切ろうかって。
でも、表紙を切ると、自立性がなくなっちゃうじゃない?
そこで、こうしたの。

▲ポーチに差し込んでいるのはクリアファイル!

- あっ!

- ジョージさんのすごいところは
こんなふうに自分で
細かい手仕事をいれるところなんですよ。

- そうなの~。
「クリアファイル」ってあるでしょ?
150円ぐらいのやつ。
あれの表紙と内側をポーチのポケットのサイズに切って、
それをクリアカバーにくっつけたの。
だから、手帳は無傷!

- そっか、クリアカバーに取りつければいいんだ!

- 手帳をいじりたくはなかったの。
でもクリアカバーならいいじゃない?
このクリアカバーっておいくら?

- 柄入りクリアカバー、税込みで389円ですね。

- ってことはさ、あわせて500円くらいよ。
ワンコインでここまで来れるの。

- これ、材料を買ってきて、
1人で切ったり貼ったりしたんですね(笑)。

- そうよ~。これを、
「いけるかな? どうかな?」って思いながら切って、
うまくいった時は、
上からホワ~ンって光が降りてきたわ。

- ところで、WEEKSのネイビーを選ばれたのはなぜですか。

- 平野くん、もう色を見たら、ゴヤールに
色を合わせたんだろうってわかるよ(笑)。

- たしかにそうですね(笑)。

- フフ。ロフトにポーチを持っていって
WEEKSのネイビーと合わせたとき、
もうピッタリでね!
うれしかったのが、
このクリアカバーをつけたほうが、
断然合うってこと。

- ちょうど柄がついているから!

▲柄入りクリアカバーとの相性に満足!

- ゴヤールの色物の特長って、この白なの。
だから、白があるとゴヤールみたいに見えるの。
もうね、うちのおデブちゃんに
ゴヤールの模様を描かせようかと思ったくらい。

- えーっと。補足しておきますと
ジョージさんの現在のパートナーは
とても恰幅がよくて、
たいへん絵が得意なんです。

- あ‥‥ハイ。
あの、たとえば、ゴヤール柄を紙に印刷して、
クリアカバーにはさむなんていうアイデアはどうですか。

- うん、アリ。それもアリだと思う。
このクリアカバーの可能性って結構すごいよ。
もともとは汚れないためにかけるんでしょうけど、
全然それだけじゃないもんね。

- 表情を変えたり、収納力がアップしたり‥‥。

- それこそWEEKSの表紙にポスカで絵を描いたりしてさ、
子どもがお父さんに誕生日のプレゼントでーすって
プレゼントしたら、1年間ず~っと使ってくれるわよ。

- あっ、それ絶対うれしいですね!

- そんで上からクリアカバーをかける。もう最高っ。
でも、じゃあそういうことを
いわゆるビジネス手帳でやるとどうなのっていうと‥‥

- 「コラッ! お父さんの手帳に
落書きするんじゃない!」って感じですよね。

- それよ。WEEKSなら「パパ、見て見て~」って言って、
「わあっ、すごいね!」ってなるでしょう?
「ありがとう、たいせつに使うよ」ってなるの。

- WEEKSの場合は、表紙がカバーの役割をするから、
そのデザインを楽しむ人が多いのかなと思ってましたけれど、
クリアカバーを使うことによって
さらにその可能性が広がるんですね。

- この「カラーズ」って、色の展開もかわいらしくて
2015年版は、さわり心地もよくなってたから
裸で使ったほうが良さが出るかしら? とも思ったけど、
ボクの中であれは表紙であって、カバーじゃないの。
こういうポーチなんかとセットにして
アクセサリーにしちゃえばさ、ちょっとかわいいでしょ?

- ジョージさんは、ここまでほぼ日手帳のことを、
「ああもしてやれ、こうもしてやれ」って考えてくださって。
「ほぼ日手帳」ユーザーのみなさんのだれもが、
毎年、手帳が発売されるたびに
「今年はどの手帳を買おうかな」って
悩んでらっしゃると思うんですけど、僕の知っている限り、
その最前列にいっつもジョージさんがいるんです(笑)。

- フフフ。

- しかも、ほとんどの方々にとっては、
「今年は何を買おう」っていうのは
「私にとっての手帳」の話なんだけれど、
ジョージさんは「私の」だけでなく、
手帳のマーケットや、
そのもの動向までを気にかけてる。
その情熱、知識、そして分析の鋭さは
ワールドビジネスサテライトの手帳特集の
コメンテーターとして十分いけるくらいです。

- えっ! そうなんですか?

- ジョージさんは、
テレビでの顔出しができないから、
顔にモザイクかけないとね(笑)

- もったいないわよねえ、この美貌をさらさないなんて。
でもネ、不自由なことも増えるから、いいの。
そもそも、ボクは、基本的に手帳が好きなのよ、昔っから。
ほぼ日手帳を使いはじめる前も、
毎年10月くらいになったら、
「来年の手帳はどうしようかな~」と思って
伊東屋さんの売り場に行って見てたんですもの。

- すごい情熱です。

- で、見てたんだけどさ、
「手帳の機能なんて
もうどーでもよくなっちゃった!」
っていう時期があって。
使い勝手のいい手帳があったとしても、
「それを作った人の意向に従って生きなきゃいけないんだ」
なんて思ってさ、もうイヤでイヤでしょうがないわけよ。

- ほぼ日手帳を使う前は
エルメスの手帳を使っていらしたんですよね。

- エルメスの手帳は、どんな感じだったんですか?

- もう、なぁんにもないの。曜日があるだけ。
しかも日本語じゃないのを好んで使ってた。
「月曜」とか「日曜」とかっていう漢字がイヤなのよね。
もう、もう、せまって来るのよ。
「月曜」だから「仕事しろ!」とか、
「日曜」だから「休め!」って。

- なるほど、わからないでもないですね(笑)。
英語だったらいいのかも。

- ルンディ(lundi=フランス語で月曜日)とか
マルディ(mardi=火曜日)とかって言われれば、
曜日も一切意識しないで済んだの。

- あ、フランス語でしたか‥‥。

- それでね、エルメスが好きで。
カバーをコレクションするために
手帳を使っていたような時期もあったの。

- カバーの種類がたくさんあるんですってね。

- 「春にはこのお色!」とかね、季節で替えたりして。
「今日は気合を入れたオシゴト!」って時には、
ちょっとよろしいオーストリッチをパーン!
あと、銀行に行くときは一番地味なお色。

- シチュエーションに合わせてカバーを変えていたんですね。

- そうなの。そういう時期もあったんだけど、
もうそろそろ気が済みはじめるわけよね。
で、その頃に「ほぼ日」の武井さんやニシモトさんたちから、
「こんなのありまっせ!」みたいな感じで
ほぼ日手帳を渡されて。

- ほぼ日手帳が誕生した頃ですね。

- ずっと手帳はエルメスだって、
ふたりとも知ってたはずじゃない?
なのに、こんなの送りつけてきやがって。
それこそ最初の年あたりは「ヘッ!」って感じ(笑)。

- たしかに、おまけページも遊んでいたものが多かったし、
ジョージさんが本業である
ビジネスの最前線で使うには、
最初の頃の「ほぼ日手帳」は
ちょっと向いてなかったかもしれないですね。

- そう。なんだけど、なんだけど!
「こう使え」っていう命令形じゃなかったのよ、
「ほぼ日手帳」って。
だから今まで続いてるのかもしんない。

- 14年間、使ったり使わなかったりはあるけれど、
ジョージさんはいつもどこかで
ほぼ日手帳のことを見ていてくれたんですね。

- そして、ここ数年は、WEEKSを使っていただいていると。

- 最初はオリジナルしかなかったし、
「世界一の手帳ユーザーになるのよ!」
なーんて思っていたものだから、
いつの間にかもう一所懸命、
使いこなそうとしてたの。もう必死よ。
毎晩「手帳の人」になっちゃっていたのだもの。
「ほぼ日手帳」をちゃんと仕上げないと眠れない、みたいな。
もう365日、手帳の人よ。

- あまりにも熱心すぎたんですね。

- なので、一旦棚上げ!
でも、WEEKSなら「手帳の人」になろうと思っても、
ほら、この子は1週間で見開きでしょ?
1週間のうち数日だけ「手帳の人」になればいいのよ。

- 「手帳の人」になりたくなった時だけ使う。

- そう。しかもWEEKSを使おっかなと思った頃が、
「コンパクトなブリーフケースだけで仕事ができるヒト」
っていうのを目指した時期だったりとかして。
荷物を減らす方向に行っていたのね。

- ジョージさんは手帳オタクでもありながら、
ガジェットオタクでもありますよね。
会う度にiPhoneのカバージャケットがかわってる(笑)。

- そうでーっす。基本的にわたくしの関心事は、
「バッグ」と「文房具」と「ガジェット」の3つよ。

- たしか去年は
「iPad miniとBluetoothのキーボードとWEEKSとアタシ」
と自慢しておられましたよね。
「これ最強なんじゃない? こんな組み合わせもうないわ!」
って、あれだけ力説していたのはどうなったんですか?

- ‥‥酔っていたのよ、あの時は‥‥(笑)。
だって、最近は、形のあるカバンを持たなくなったのよ。
ブリーフケースみたいに床に置くと自立するようなものより、
トートバッグで出歩くことが多くなったのね。

▲トートバッグにはポーチがセットに。

- ああ、どんどん軽くなって。

- 軽くなってるし、トートのほうがいろんなものが入るのよ。
いろんな形のものが入るカバンが最近は好きなの。

- 一般的にも、そうなりつつあるのかもしれませんね。

- それでね、なんでこれを使いたかったかっていうと、
いま持ってるゴヤールに、LOVEなの。
でも、案外、程よいカバンがないのよ、ゴヤールって。

- へえ。そうなんですか。

- MacBook Airがきちんと収まるサイズのものとか、
書類とかをいっぱい入れると、持ち手が外れちゃいそう。
だから普段使いがしづらいの。

- そうか、持ち手が太くないってことは、
中に入れるものが
軽くないとダメなんですね。

- お買い物に行っても、
ジャガイモをバッグいっぱいにするお買い物って、
ゴヤールらしくございませんでしょ?
せいぜい、ワインボトル1本入れて、
バケットがパーンと刺さってちょうどいいくらい。
だからボクのお仕事のガジェットを
どんどん入れるとムリなわけ。

- 重さに耐えられないんですね。

- でもね、毎日持ちたいの、ゴヤールは。
だから、WEEKSとポーチを一緒にしちゃえば毎日持てる。
いっそ、トートバッグが寂しそうに
お家で待ってるってのも悪くないかなと思うのよね。

- にしても、ほぼ日手帳ってフシギなものよね。
スケジュール用の手帳なんて
必要ないと思ってる人も、
この手帳なら、楽しめるんだもの。

- ありがとうございます。

- これって、1ページも書かなくても楽しいもん。

- 今の状態ですよね。

- うん。もうこれで、「2015年は貰ったぞ!」みたいな。

- まだ2015年は来てないのに(笑)!
まだ書くこと、ひとつもないのに!

- あっ、でも、もうすでになにか貼られていますよ。

- 映画『ジャージー・ボーイズ』のチケットだ(笑)。
取材している今の日付をお伝えしておくと、
10月10日時点で、12月1日から使いはじめる予定の手帳を
「楽しみに持ち歩いてるんです~」って。
そうとう珍しいですよ。

- そうねぇ~。まあ、秋季キャンプかしら。

- もうシーズンが始まってるんですね(笑)。

- まだリハーサルみたいな感じネ。

- 「オープン戦はもう始まってるわよ」みたいな感じですね。
ここから、途中で進化する可能性とかありますかね。

- うん、あると思う。

- まだ?

- まだいけると思うわ。
あの、女性用のハンドバッグみたいなものって、
小物入れがなくて、こういうポーチがついてる可能性が
すっごく多い。ちょっと探してみればあるかもしんない。
なんでも外側にポケットがついてさえいれば、
手帳とくっつけられるから!

- ちょっとした工作で(笑)。

- ジョージさんのエクストリームな
WEEKSのカスタマイズは楽しみですね。
これから定点で追っていきますね。
「春が来ましたけど、どうですか?」って。

- 「こうなっちゃったのぉ」とか言って、
いまとは全ッ然変わっちゃってたりして(笑)。

- 「原形留めてないじゃないですか」って。

- いいわよ、いつでも来てやるわ。

- また時期が来たらよろしくお願いしますね。
ジョージさん、ありがとうございました!
2014-10-30-THU












ほぼ日手帳 2015
WEB SHOP
ホワイトボード
取り扱い店舗
