革ならではの経年変化を楽しみたいかた、
大切な人に手帳をプレゼントにしたいかた、
WEEKS シープスキンシリーズの手帳はいかがでしょうか。
じつはこちらのシープスキンシリーズ、
一冊一冊がとても手間をかけてつくられている
とっておきのWEEKSなんです。
そのすごさを「つくられかた」の視点から
工場のみなさんにお聞きしてきましたので、
その魅力をご紹介させてください。

 


WEEKSの作り方について、教えてくださったみなさん。
(印刷所のかた、製本所のかた、革作りのコーディネーターさん。
 「ほぼ日」スタッフも写真に入れてもらいました)

ほぼ日手帳2013ラインナップ
シープスキンシリーズの手帳は 革がすごい。  インド産の良質な羊皮(シープスキン)を 「水染め」で染色した革をつかっています。
 

シープスキンシリーズの手帳には、
「水染め」という染めかたの革を選んでいます。
理由は水染めが、まさに革の「ナチュラルな良さ」を
たのしむことができる染めかただったから。
手帳用の革に多くつかわれている「顔料染め」
(革を均一な見た目に仕上げるのがとくいな染めかた)
とは異なり、
「水染め」は皮いちまいごとの特徴を
残したまま染めあげる染色方法。
もとの皮の状態に仕上がりが左右されるので、
コンディションのよい皮からしか作れませんが、
そのやわらかな仕上がりは、
持つだけでうれしくなるような雰囲気があります。
また、手帳一冊ずつがそれぞれ
すこしずつ異なる色味や模様を持っていて、
また、つかううちに経年変化がたのしめる※のも
「水染め」の革の魅力です。

 

※「ナチュラル」ははっきりとした色の変化、
 「ダークブラウン」「ブラック」は
 ささやかな経年変化をしていきます。

 

 

 
   

植物タンニンでなめされた革を
水染めするための機械、通称「タイコ」。
この中で革が美しい色に染められてゆきます。

 

革のツヤを出すための機械、グレージングマシン。
一枚一枚、職人さんがこの機械でツヤを出していくそうです。

     

革は自然のものなので、ひとつひとつ、
汚れやシミをよけて型で抜いてゆきます。

 

その後の加工をしやすくするため、
革の一部をうすく削る「コバ漉(す)き」という作業の様子。

     

革のシボ(表面の細かいしわ模様)も
手で揉んでつけていくそうです。
「こんなふうにやるんです」と実演してくださいました。

   
シープスキンシリーズの手帳は 製本がいい。  細部にもしっかりこだわって、 職人さんによる手貼りでつくっています。
 

シープスキンシリーズの手帳は
細部の製本にもさまざまな工夫があります。
表紙の角のやわらかいカーブには、
丸みに合わせて、手作業で「ヒダ寄せ」という細かい折り目を作り、
革をきれいに貼り合わせています。
手帳の背の上部には、書籍の装丁でよく使われている
大人っぽい印象の「はなぎれ」を貼りました。
手帳のしおりには、ピンと張った姿のうつくしい
2本の光沢感あるリボンを採用。
ひとつひとつ手間をかける必要のある工夫なので
職人さんたちの力を多くお借りしています。
そのため、一度に多くの数はつくれないのですが、
だからこその雰囲気がある手帳になりました。
そのほか、このシリーズならではの雰囲気に合わせて
表紙の年号に明るいゴールドの箔押しを選んでいたり、
見返しの仕様をほかのWEEKSと変えていたりと、
シープスキンならではの工夫をしています。

 
   

革の表紙は機械で貼ることができないので、
ひとつひとつ職人さんにのりで手貼りをしてもらっています。

 

「一般的なものより強度のあるしおりが2本あるから、
手でつける必要があるんです」と、製本の職人さん。

     

こちらが手帳の「はなぎれ(ヘッドバンド)」。
「いまは飾りとして使用されるものですが、
昔は本を堅牢に仕上げるためのものでした」と製本所のかた。

 

シープスキンの見返しは、
少し厚みのある褐色の紙に薄いゴールドのインクで
「HOBO」のモノグラムをプリントしています。

     

シープスキンシリーズの表紙の箔押し。

   

ていねいにつくられた良さを、 どうぞ、感じてみてください。

 

また、「ほぼ日手帳 WEEKS シープスキン」には
オリジナルの袋がついています。
プレゼントのときに、また使用後の手帳の保管にも
どうぞおつかいください。

 

※「ほぼ日手帳 WEEKS シープスキン」の販売は
 「ほぼ日手帳 WEB SHOP」のほか、
 全国のロフトと、紀伊國屋書店・丸善の一部店舗でもおこなっています。
 (東急ハンズでの販売はございません。ご注意ください)

2012-12-21-FRI