まるで旬の食材をたのしむかのように、
とれたてのパールでジュエリーをつくる人気企画、
「春獲れパール受注会」の季節がやってきました。
いつもは「パールがとれたら即スタート!」なのですが、
今年はちょっと事情がちがいます。
2019年の夏に起こった「アコヤ貝の大量死」によって、
HOBO SIRI SIRIで使うナチュラルグレーのバロックパールが
まったく手に入らない恐れがあり、
実は開催自体があやぶまれる状況だったのです。
具体的なジュエリーの話にいく前に、
まずはそのへんのことをお知らせしましょう。
昨年2019年の秋、「アコヤ貝が大量死している」という
ニュースが流れました。
それを見たとき、わたしたちは、
「あ、これって、もしかしてマズいのでは?」と、
うっすら思いましたが、そのうち忘れてしまいました。
その後しばらくしてから、
いつもHOBO SIRI SIRIでお世話になっている
「宇和海真珠」の一宮さんから、連絡をいただきました。
一宮さんは、こうおっしゃいました。
「例年のように『春獲れ』の時期を待っていたら、
おそらく、必要な量のパールは確保できません」
それは困った、受注会ができなくなってしまう。
あわてましたが、自分たちではどうしようもありません。
結果からいいますと、
宇和海真珠さんが精力的に動いてくださり、
その時点で手に入るパールをかきあつめてくれたおかげで、
幸いにもわたしたちは、
あるていどの量のパールを入手することができました。
昨年、パールにいったいどんなことが起こっていたのか、
一宮さんに、あらましを教えてもらいました。
母貝がだいじょうぶだったのに、
なぜ「春獲れ」を待つことができなかったかというと、
今回の受注会のために声をかけていた養殖屋さんが、
もしも冬に浜揚げ予定の貝も
死んじゃったらかなわないってことで、
早めに浜揚げしちゃったんです。
そのなかにあったナチュラルグレーのバロックパールを、
SIRI SIRIさんや「ほぼ日」さんと相談しつつ、
うちもあるていどリスクを取って、
できるかぎりの量をかきあつめて、押さえました。
そうしないと、すぐ、ほかのところに取られちゃうので。
なんかいま、ナチュラルグレーのバロックパールは、
人気が出すぎてるんですよね。
早めに収獲したのでちょっと心配していたのですが、
品質は、昨年よりややバロックの度合いがつよいくらいで、
まったく問題ありません。
いつもどおりのクオリティ感で、
HOBO SIRI SIRIのジュエリーをつくれると思います。
お申し込み期間中、TOBICHI東京の「すてきな4畳間」と
SIRI SIRIの直営店であるSIRI SIRI SHOPで、
実物をご覧いただいたり、
実際に身につけていただくことができます。
お越しになれるかたは、どうぞご利用ください。
《TOBICHI東京》
期間:2020年3月3日(火) → 9日(月)
OPEN:11:00 - 19:00
※会期中は無休です
東京都港区南青山4-25-14
03 6805 0258
《HOBO SIRI SIRIとは》
Tシャツ+ジーンズみたいにシンプルな格好に、
ひとつ足すだけで、なんだかおしゃれに見える。
ジュエリーやアクセサリになじみがない人が、
「これさえつけておけばいい」と思える。
そんなふうに、日々の装いをさりげなく引き立ててくれる、
小さなスポットライトのようなジュエリー。
それが、ジュエリーブランドSIRI SIRIとほぼ日が
いっしょにつくる「HOBO SIRI SIRI」です。
デビューとなる「海のコレクション」では、
パールとガラスというユニークな組み合わせの提案に、
たくさんのご支持をいただきました。
《SIRI SIRIについて》
意外性を感じさせるマテリアルと
伝統的な職人技術との組み合わせにより、
コンテンポラリーな作品を発信するジュエリーブランド。
従来のジュエリーにはなかった、
シンプルで力強いデザイン、クリーンで明晰な美しさが、
多くのファンを惹きつけている。