前編は、ヘアメーキャップアーティストで
「essence:」主宰の高城裕子さん。

ヘアメーキャップアーティストとして、
多くのミュージシャンや俳優を
長年担当してきた高城さん。
その経験を活かして2020年の夏にオープンしたのが、
紹介制のプライベートサロン「essence:」です。

▶「essence:」では、その日のゲストを思い浮かべて花を活ける。
右は大容量のシステムキャビネット ヴァニティバッグ。左がヴァニティポーチ。

「essence:」はヘアカットから、スキンケア、
メイクのカウンセリングまでを、
高城さんが一貫してマンツーマンで行うサロンです。
美容院とも、スクールとも、少し違います。

▶自然光と風が心地よい。
テーブルも鏡も、友人であるアーティストが作った世界にひとつのもの。

「もともとは、“顔の名刺”を作りましょう、
という気持ちではじめたサロンなんです。
お客様は、30代から60代後半までの女性たち。
経営者やクリエイターなど職業はさまざまですが、
もっときれいになりたい、そして、
自分が何者であるかを突き詰めたい、
というかたが多くいらっしゃいます。
まず、時間をかけてお話をして、
そのかたの人生を深堀りすることから
セッションをはじめます。
たとえば本なら、中身がいくら魅力的でも、
表紙が内容を正しく表現していなければ、
表紙で人の心を動かすことができませんよね。
ビューティもそうだと思うんです。
自分らしさがちゃんと伝わるような
ヘアスタイルやメイク、たたずまいを、
プロの視点と技術を借りて叶えること。
そうして内面と外見を一致させることで、
現実というものの上に立つ力になるんです。
バックボーンや長所、骨格から肌質まで、
そのかたの“輪郭”を理解して伴走しながら、
背中を押してあげるのが、私の役割です」



人生の節目や大きな転機を迎えて、
変わりたい一心で訪れる女性たちを
応援するのが高城さんの仕事。
「MAY TWELVE」のモバイル・ドレッサーを見て、
お客様にも薦めたいと感じたそう。
じつは「MAY TWELVE」は、
シンクーで商品開発を手がける岡田いずみさんが、
アパレル企業と一緒にはじめたブランド。
ヘアメーキャップアーティストである
岡田さんならではのアイディアに、
高城さんも共感する点が多いと言います。



「まず、ヴァニティポーチは、
素材や立ち姿からすでに
美しさが伝わってきますよね。
その上で、使いやすさもきちんとある。
なにより、大きさが絶妙です。
よくお客様にもお伝えするんですが、
その人らしい、一番ベーシックな
メイクを作るのに適したコスメの量って、
ちょうど、このヴァニティポーチに
収まるくらいの量なんです。
このサイズ感は、さすが、岡田さんならでは。
自立して中身が出し入れしやすい点も、
素晴らしいと思いますね」

▶高城さんの愛用コスメを、ヴァニティポーチに。考え抜かれた、ミニマムなセレクト。

▶シンプルなセーターに、スキニーデニム、メンズライクな時計。
ヴァニティポーチは、高城さんのベーシックなスタイルにもご覧のとおり、しっくりくる。

いっぽう、システムキャビネット ヴァニティバッグには、
別の魅力があると言います。



「取り外し可能な４つのポーチには、
トレンド、定番、個性をより加えるもの....などを、
形ごとに、もしくはアイテムごとに入れられます。
たとえば絵の具なら、
金色は使う頻度は少ないかもしれないけれど、
端っこには絶対入れておきたい色じゃないですか。
そんな感覚で、好きなコスメに
居場所を与えてあげられますよね」

▶システムキャビネット ヴァニティバッグは、
お気に入りのコスメをいちどに見渡すことができる。

「若さや女性らしさが失われていくことを恐れて、
サロンに来てくださるかたも多いです。
老いは必ずやってくるものだけれど、
好奇心を持ち続けることはできるはずです。
女性であることを愉しむための環境作りにも、
このキャビネットは力になってくれると思います。
キャビネットに詰めるコスメの量は、きっと、
美しくなりたいと願った熱量と同じじゃないかな」



これまでは、撮影現場でコンセプトをくみ取って、
一瞬の輝きを作ることが求められてきたと話す高城さん。
「essence:」をはじめてからは、生活が変わり、
女性の人生に寄り添うことが
ライフワークになったそうです。



「essence:は、私の経験を
すべて注ぎ込んだ場です。
誰とも被らないオリジナルだし、
私自身が輝ける仕事を、自分で作ったんです。
なんて言ったら、かっこつけすぎだけれど（笑）。
最初はネガティブだったお客様が、
このサロンで自信を取り戻して、
変身していく姿を見ていると、
私まで、感動してしまうんです。
お客様のなかに眠っている宝物を探して、
深く関われることが楽しいですね。
これからどんなかたに出会えるのか、
わくわくしています」