『よる花火』/ほぼ日オリジナル

よる花火

2011年から、ご好評をいただいている、
糸井重里お気に入りの書家・井上有一さんによる
「雨ニモマケズ」。
まさしく、ニッポンの扇子です。
宮沢賢治の遺作を綴ったその書は、扇子の中に入っても、
大胆で力強く、それでいて優しく‥‥。
とてもかっこいい仕上がりになりました。
男性女性問わず、使っていただきたい一本です。

価格4,320円(税込・配送手数料別)

大きさ
約22cm(扇骨)
約11cm(扇面)
重さ
22g
材料
竹/和紙
※紙扇子にはシクラメンの香りがついています。

出荷時期 :1~3営業日以内

  • この商品のあらかじめ知っておいてほしいこと
  • モデル着用リスト

故人・井上有一の書による扇子、
「雨ニモマケズ」については、
糸井重里の話を掲載させていただくことにしました。
※井上有一という書家についてや、
 糸井がこの人物に魅了された経緯などは、
 こちらに詳しく記されています。

扇子をつくるという話を聞いてすぐに、
『雨ニモマケズ』の扇子がほしいと思いました。
うちの会社に飾ってある、
井上有一の『雨ニモマケズ』。
いつかこれで何かをつくりたいと、
もう、ぼくは、ずーっと、強く思ってたんです。
ですからこのたびそれが実現して、
こんなによろこばしいことはありません。

むかしのことです。
井上有一さんを知らなかったぼくに、
テレビの番組から、
井上さんのインタビューに行きませんか?
という話がやってきました。
いまも続いてる『NHK 日曜美術館』から。
それで、まあ、
よく知らないけど行ってみようか、
くらいの気持ちで行ってみたら‥‥
すっかりぼくは、夢中になってしまった。
井上さんという人もすばらしいんだけど、
とにかくその、書が、作品が、すごい。
書っていうのは、いいもんだなあって
こころから思って、
それから井上さんの展覧会のタイトルをつけたり、
『貧』という字でパルコの広告をやったり、
いくつかのことを一緒にやりました。
井上さんが生きていたら、もっといろいろやりたかった。
ほんと‥‥好きなんです。この人の書が。

雨ニモマケズという言葉から、
震災を連想する人も多いと思います。
でも、これは偶然のことです。
震災を想う気持ちがないことはない、
ないことはないけれど‥‥
雨ニモマケズの詩は、
むかしから、いつでも、読むたびに、
ああーと思わせてくれる不変のものだから。
なんかこう、あれです、
人間の、ここの部分のような‥‥。
要(かなめ)。
扇子の骨をとじ合わせる小さな釘。
この扇子は、こんな気持ちです。
小さな、要の気持ち。

「雨ニモマケズ」は作品じゃなくて、
宮沢賢治の手帳に書かれていたことばです。
ぼくはその復刻版、
「雨ニモマケズ・・・」複製手帳というのを持っています。
それはたしか通信販売で買えると思うので、
いっしょに案内をしておいてください。
それと『宮沢賢治記念館』も。

まあ、なにしろほんとにね、
かっこいい扇子ができました。
うれしいよ、これは。


1916年、東京生まれ。
青山師範学校卒業後、
本所区横川小学校訓導になり、
以後定年退職まで小・中学校教員として勤務する。
上田桑鳩に師事し、書家として登壇。
1952年、桑鳩と決別し「墨人会」を結成。
1954年ニューヨーク近代美術館の日本書道展
1955年国立近代美術館の日本抽象美術展
1956年クンストハレ・バーゼルの日本書道と西洋の記号展
1957年サンバウロ・ビエンナーレ
1958年ブリュッセル「近代美術の50年」展
1959年カッセル第二回ドクメンタ
1961年カーネギー国際展
1962年1965年ケルンのツヴィルナー画廊個展
1963年欧州巡回「書法と形象」展等々へ出品。
1985年6月15日、死去。69歳没。
没後、京都国立近代美術館をはじめ、
全国公立美術館巡回回顧展。
京都・東京・大阪国立近代美術館および、
カーネギー財団等作品蒐蔵。
著書に、
「井上有一全文集日々の絶筆」(芸術新聞社)
「井上有一全書業全三巻」(ウナックトウキョウ)
「井上有一臨顔氏家廟碑」(上海学林出版社)等がある。
UNAC TOKYO運営の「井上有一」オフィシャルサイト

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この商品のあらかじめ知っておいてほしいこと

お使いいただくにあたりご注意いただきたいこと

●扇子は全て自然の竹を使用した職人による手作りです。
製品によってはほんの少し竹の色が違ったり
曲がり方が違ったりすることもございます。
自然のものを使っている証ですのでご了承下さい。
また、印刷柄の位置が多少ずれたりすることもございます。

●扇子の開き方を間違いますと
破損やケガの原因となります。
破損したり扇子の骨に傷が出来た場合は
危険ですのでご使用をおやめ下さい。

●扇子の骨は竹を使用しています。素材の特質上
ささくれや割れが生じることがあります。

●扇子が雨や汗でぬれますと、塗骨・染骨、
手描き・手染めの扇面は色落ちする場合がございます。
場合によっては他のものを汚すおそれがありますので
ご注意ください。
また間違って水に浸けてしまった場合、扇面が剥げ
扇骨が曲がり使用することができなくなります。

●開閉は出来るだけ両手で丁寧にしてください。
片手での開閉や扇子を振って広げることは
破損の原因になる恐れがあります。

保管についてご注意いただきたいこと

●高温多湿・直射日光を避けた状態で保管ください。
自然の素材ですので変形や色あせ・色落ち、
カビ・虫がつく場合がございます。

●扇子はお使いいただくうちに多少ゆるんできます。
長期間保管する場合はセメ(扇子をとめる紙や平ゴム)を
つけていただくと折り目が整います。

●扇子は広げた状態で放置しますと、
仕立がくるうことがありますのでご注意下さい。