自分がほしいものをつくっているうちに、
「やっぱり今風なものがなきゃいけないよね」
っていう話になったんです。
それで、
「スカートバッグ」というアイデアが出ました。
昔、私が子どもの頃って、
こう、ウエストのとこにゴムが入っている
スカートがあったんです。
まず、そういう形のバッグをつくってみました。
今はもう扱っていない商品なんですけど、
それを出したときに、
「何か変なかたち」
って言ってくださった方がいらしたんです。
そう言っていただいて、
「あ、何か、変なかたちっていいんじゃない？」
ということになったんですね。
それでちょっと図に乗って（笑）、
スカートバッグの延長で、
「フリルバッグ」とか「タートルバッグ」とか、
そういうものをつくるようになりました。

専門のバッグデザイナーの方だったら、
もっと違う発想なんでしょうけど、
私たちはもう、そういう発想ができないので。
洋服屋さんが持っている布でしかつくれないんです。
エプロンとかを縫っている工場で
つくってもらっているものですので。
やっぱり発想が「お洋服」なんですね。

この３種類は、手さげにも肩かけにもちょうどよい、
持ち手の長さになっています。
お洋服のように
気軽にたのしく身につけてほしいと思っています。

（お話／大橋歩さん）