「出会いの強さが印象に残る海苔だね!」
という意見に、全員一致で同意。
香り、申しぶんなし。
口どけ、よし。
張りがあって、しゃくしゃくとした歯ごたえとともに、
少し強めの、はっきりとした塩気を感じ、
香ばしさにつづいて、ほんのりと、
海苔らしい苦味が追いかけてきます。
海大臣には、さらりと溶けるタイプもありますが、
この海苔はどちらかというと繊維が残るので、
口のなかがしばらく楽しいのも特徴です。
「今回のなかでいちばんオーソドックスで、
バランスがいい海苔じゃないかな」
という意見も。
ちなみに「よろずよ」は、
万葉のことばで、「永遠に」という意味です。
料理を食べたときに感じる味は、
順番に「先味」「中味」「後味」があると言われます。
最初に入ってくる味、途中で感じる味、
食べ終わったあとに、口にのこる味。
「うららかに」という意味の名前のこの海苔、
その「後味」がとてもいいんです。
だから、逆に言うと、
口にいれてすぐに「わぁっ!」とは、ならない。
うっかりすると「海大臣にしては押しが弱いかも?」なんて
思ってしまいそうですけれど、
声を大にしていいたい。「ちがうのです!」って。
最初はサクサク軽く、口のなかですっととけたあと、
煎り豆みたいな風味が残ります。
だからでしょうか、ついつい「もう1枚!」と、
いきたくなる、そんな海苔なんです。
シャリッとした歯応えとともに、
最初に感じるのは、あまみのあるやさしい味。
そして、口から鼻へと、静かで豊かな海を思わせる、
品のいい香りが抜けていきます。
塩分は、ほかの海大臣とくらべ、やや控えめですが、
しっかりとしたうまみがあって、
さらりと口で溶けたあと、さわやかさな印象が残ります。
選考メンバーのひとりは、
「ああ、食後、ひろびろとした感覚になるなぁ」
なんて言っていました。
さらに、すめしを巻いて食べてみて、一同、びっくり。
「‥‥ん! ごはんと合わせたときの、
この“炸裂感”はいったい???」
この海苔で手巻きずしをつくったら、
きりなく食べてしまいそうですよ、ご注意ください。
「かぎろひ」は万葉のことばで
ゆらめく光や景色を意味しています。
味の濃さ、香ばしさ、あまさ、
うまみ、塩分、
そしてサクサクとした歯応え。
海大臣らしさがぜんぶ詰まっているのがこの海苔です。
ものごとがハッキリしているさま、という意味をもつ
万葉のことばから、「いちしろし」と名付けました。
特筆すべき個性は、あまみ。
食べてすぐ口ぜんたいに広がったあと、
食べ終わっても、なお、残るほどなんです。
「これは、こどもに食べさせたら、
あっという間になくなっちゃうかも‥‥」
なんて心配をしている選考メンバーもいました。
また、ごはんといっしょに食べても、
そのサクサク感がいい感じに残りますから、
おにぎりだったら、食べる直前に巻くのもよさそう。
(もちろん、しんなりしても、おいしいです。)
出会いは淡く、上品。
けれども食べているうちに味が高まり、
隠れた強い個性を持っている
海苔だということがわかります。
「ゆらら」は万葉のことばで
玉(ぎょく)のひびきあうさまをあらわしています。
塩味、あまみ、両方がバランスよく、
香ばしさも、後半に立ってくる、
「じわじわおいしい」海苔です。
ハリがあって、
そのまま食べてもおいしいのですけれど、
ごはんを合わせたときに、また一段と力を発揮。
ごはんのあまみの奥で、
香ばしさと、焼海苔ならではのコクが際立ちます。
選考会では、ほんのりスモーキーな印象を
感じたひともいました。
ぜひ、ほかの海大臣と食べ比べてみてくださいね。
ことしの海大臣の名前は
万葉のことばからつけています。
まさしくこの海苔は「かぐわし」(=香りがよい)だけあって、
海苔らしい香りのよさが特徴です。
海の香り、焼きゆえの香ばしさ、
さらに、なんだかそれだけじゃない風味があるような。
(もちろん海苔だけなのですよ、
ほかに何か混ぜていません。)
「海苔だけなのに、おせんべいを食べているみたいだ!」
と、選考メンバーのひとりが言ったほどです。
厚くはないけれどサクサクした歯応えと同時に、
ぱぁっと香ばしさが立ち、
つよい塩味とあまみが口にひろがります。
おつまみとしてそのまま食べてもいいのですが、
ごはんと合わせたときも、
「相性、最高!」との声があがりました。
この海苔が、お米と一体化する感じは、
今回の海大臣のなかでいちばんかもしれません。
厚みがあって、色とつや、申し分なし。
通常だったら小穴が多く、
くもりのある海苔の多い海大臣のなかで、
めずらしい存在かもしれません。
食べたときに感じるのは、
香りよりも先に、カリッとしたインパクト!
(ことしの海大臣のなかで、
いちばんパリパリ感が強いと思います。)
そして、噛んでいくうち、口のなかで溶け、
上品な、さらりとした印象に変化します。
最後に、ほんのりとうまみが残るのも特徴です。
その強い食感と、やわらかな個性をいかして、
サラダやおすしに使うのもおすすめですよ。
「ととのっていてうつくしい」という意味をもつ
万葉のことば「きらきらし」という名前をつけました。
「さやけし」とは万葉のことばで
「くっきりとさわやか」という意味です。
この海苔、まさしくその言葉のとおりに、
はっきりとした個性があります。
「香ばしい! まるで品川巻き(おせんべい)だよ。
あまみも、あるなぁ」
と、思わず選考メンバーが言いましたが、そのとおり。
パリッとしていて、
塩味と、うまみのバランスがとってもいいんです。
サクサクとして濃い味ですが、
力強い「ますらお」な海苔かというと、
やさしさもあるし、口に入れたときのひろがり、
さらりと溶けていく感じは「たおやめ」。
こういう海苔、海大臣ならでは、です。
「ディープインパクトだなぁ!」
とは、ある選考メンバーの言葉。
そんなにですか? と食べてみて、おどろきました。
おお、これは強い!
重量感あり、カリッと感あり、
塩味あり、あまみあり。
ある選考メンバーは
「濃すぎるかも! まるで味付け海苔だ」と言ったほど。
しかも、海の香りが強くって、
食べているうち、海苔が海の草だということを
思い起こさせる、そんな海苔なのです。
そこで、「はるかに、はるばると」という意味をもつ
万葉のことば「はろはろに」を名前につけました。
この強すぎる個性、もしかしたらごはんを
打ち負かしてしまうのでは、と思いましたが、
なんのなんの、しっかりと寄り添います。
そのコンビネーションは、
名ボーカリストがコーラスに回ったら、
名曲がさらにいい曲になった、
というような感じかもしれません。
ぜひお試しくださいね。
あまみがあってやさしい味。
すなおに「おいしいね」と言える、
海大臣らしい、食べごたえのある海苔です。
食感が強いのに、
口のなかであわく消えていくのも特徴。
そのまま食べると、ついつい
「もう1枚」と言いたくなります。
選考会では
「うん、きっとこの海苔は、ごはんに合うだろうなあ!」
「ほんとですね、すめしにぴったりです」
「ということは、おにぎりにも合うね」
「磯辺焼きもきっと、いいですよ」
と、みんなが「お米推し」になりました。
「ふなよそひ」は、
「櫂(かい)を立てる、乗組員がそろう」
という万葉のことば。
「ほぼ日」らしい名前の海苔なんです。
おだやかな香り、のんびりしたおいしさ。
口どけがふわりとしていて、
あまみが徐々にやってくる。
かろみがあってやわらかく、
ごはんと合わせたときの
「とける具合が、すばらしい!」
と選考会で感嘆のもれた海苔です。
そのまま食べてもじゅうぶんおいしいこの海苔ですが、
あえて、しお加工をすることで、
淡いという個性をいかし、
おいしさがひきたつ海苔ができました。
海大臣のしお加工は、
一般的な「味付け海苔」とはちがい、
アミノ酸を使わず、
植物油をふきつけてから、自然塩をまぶすという
シンプルな工程でつくっています。
そのままおつまみにもなりますし、
もちろんごはんとの相性も抜群。
サラダにまぶしたり、スパゲッティや炒飯、
お肉を具材にした手巻きにしてもおいしいですよ。
「あらたまの」は「あたらしい」の意味です。
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