Miknits Vintage Pattern Works Miknits Vintage Pattern Works

三國万里子さんがデザインした、
サマーニットとワンピースのお店がオープンします。
あたらしく、サマーニットのキットが2種類登場。
植物をモチーフにしたレース模様のカーディガンと、
花模様が美しい、パッチワーク風のサマーニット。
“編む楽しさ”も、たっぷりつまっています!
サマーニットについて三國さんのお話や、
手づくりとおしゃれの話を聞くスナップをお届け。
あたたかい季節の訪れがうれしくなる
お洋服たちをつくりませんか。

05 わたしのソーイングの楽しみかた。 主婦・コボリユキコさん

じぶんだけの「とっておき」を作れる、ソーイング。
好きな生地を選んで、好きなシルエットに調整して、
この世にたった一つの、
お洋服をじぶんの手でつくり出すのは
とてもたのしく、豊かな時間です。
ハンドメイドを楽しんでいる人たちの風景をお届けする
エッセイ連載を不定期でお届け中。

第三回は、Miknitsチーム・シブヤの友人で、
ハンドメイド好きのコボリユキコさんです。
2人の男の子のママで、夏には3人目を出産予定。
これから生まれてくる赤ちゃんと兄弟たちに、
おそろいのお洋服をつくってくれました。
もともと「手を動かして何かを作る」ということが大好き。
家の収納用にオリジナルのラベルシールをデザインしたり、
贈り物をするときはラッピング用品を自作したりなど
ふだんからちょこちょこと、ハンドメイドをしています。

なかでもミシンは、
小学校の家庭科の授業で習って以来、
趣味のひとつでした。
一気にソーイングに夢中になったのが、
6歳になる長男の里帰り出産のとき。
実家のミシンで母子手帳ケースやスタイ、
よだれカバーなどを作ったのをきっかけに、
あらためてその魅力に気づきました。

出産後、はじめて自分のミシンを購入しました。
それから幼稚園グッズなどの小物類を作りはじめ、
2年ほど前から子ども服もつくるようになりました。
長男と次男用のおそろい服も作ったことはあったのですが
3兄弟のおそろい服は今回がはじめて。
夏に第三子が生まれるので、
3mという、たっぷりとした生地を活かして、
3着つくってみよう!と思い立ちました。

長男にはハーフパンツ、
次男にはセーラーカラーのシャツ、
これから生まれてくる赤ちゃんには
ブルマをつくりました。

かたちはそれぞれ違うものの、生地や柄は同じ‥‥と、
さりげなくリンクさせているところが
お気に入りのポイントです。

これから暑くなる季節ですが、
「amibari」の生地は軽やかで、さらさらとしていて、
汗をかきやすい子どもたちにはぴったりだと思いました。
薄手の生地なので、「縫うときに糸がつれないかな」と
少し不安もありましたが、まったくそんなことはなく、
スムーズに縫い進められました。
生地名にもなっている編み針の柄は、
上下を気にしなくてよいので、
柄合わせの手間が不要なのが楽チンでした。

ソーイングはいつも、縫い始めるまでの過程
(パターン写し、切り取り、生地の裁断など)が苦手で
エンジンがかかるのに時間が必要なのですが、
ミシンで縫い進める時間は、楽しくてたまりません。
春から、次男も幼稚園に通い始めて
ひとりの時間が増えたので、
朝、子どもたちを送り出してからお迎えまでの間や
ふたりを寝かしつけてからの時間をミシンにあてて
楽しく作業しています。
つい没頭してしまい、時間のたつのがあっという間……!
ほんとうは家事も睡眠も後回しにしたいくらい、
ミシンの作業が大好きです。
今回の3着も、毎日ワクワクしながら縫い進めました。

私は、ハンドメイドと子ども服の相性は
ばつぐんだと思っています。
子どもは成長がはやくて、
すぐに服がサイズアウトしてしまいます‥‥。
既製品だと、つい大きめサイズを買いがちなのですが
買った年はぶかぶか、翌年はちょっとピチピチだったりなど
ちょうどよいサイズ感を着せてあげられないこともあります。
そんななか、手作り服は微調整ができて、
とっても助かっています。

サイズ感はもちろん、好きな生地とパターンの組み合わせで
私や子どもの好みにあわせて作れるのも大きな魅力です。
次の子ども服制作にむけて
むくむくと意欲が湧いていますが、
いつかは大人用のお洋服にも挑戦したいと思っています。
私も子どもたちと一緒におそろいコーデができるよう、
もっと、作れるものの幅を広げていきたいです。

2022-07-06-WED