Miknits Vintage Pattern Works Miknits Vintage Pattern Works

三國万里子さんがデザインした、
サマーニットとワンピースのお店がオープンします。
あたらしく、サマーニットのキットが2種類登場。
植物をモチーフにしたレース模様のカーディガンと、
花模様が美しい、パッチワーク風のサマーニット。
“編む楽しさ”も、たっぷりつまっています!
サマーニットについて三國さんのお話や、
手づくりとおしゃれの話を聞くスナップをお届け。
あたたかい季節の訪れがうれしくなる
お洋服たちをつくりませんか。

04 Snap03 誰かのものづくりを支えたい。 野村友希さん

「ほぼ日手帳」をはじめ、ほぼ日で紹介しているアイテムが
ひと通り揃っている、神田の「TOBICHI東京」。
ここは「ほぼ日」が運営する、
“店舗”であり“ギャラリー”であり“イベント会場”です。
そのスタッフとして働く傍ら、
造形教室や伝統工芸作家さんの手伝いなど、
いくつものものづくりに関わる、野村友希さん。

イベント「生活のたのしみ展」をきっかけに
TOBICHIのスタッフにたどり着いたという野村さん。
どんなこともパッと咲くような笑顔で
明るく答えてくれます。
「ここにいると、全部欲しくなってしまって
物欲を抑えるのに必死なんです(笑)」。
そんな店舗ならではの困りごとをはじめ、
仕事のこと、ものづくりのこと、
大好きな「編みもの」の話も教えてもらいました。
野村さんがここで働くのは4年目。
主な仕事は売り場の管理や接客、展示の準備です。

「もともと「ほぼ日手帳」を使っていたり、
サイトで買い物をしたりすることがあったので、
興味があって『生活のたのしみ展』の
アルバイトに応募してみたんです。
それがすごく楽しくて、
ご縁があって、TOBICHIに立つことになりました。

展示をきっかけに好きになった作家さんや、
出会えた趣味もありますし、日々たのしいですね。

展示の仕事の醍醐味は、
やっぱり作家さんとお会いできること。
制作の裏側や想いにも触れることができるので
感動することが多いです。
三國万里子さんと、「Miknits」のキットとの
出会いもここTOBICHIでした。
そこから大好きになってしまって、編みものの道へ。
同じ作業を繰り返すことも多い編みものは、
ちょっとデトックス効果もあるのかもしれません(笑)。
どんどんハマって、今では楽しい趣味になりました。

そんな、野村さんには
「ものづくりのお姉さん」という顔がありました。

「造形教室でアシスタントをしています。
もう5〜6年になるでしょうか。
年齢別に3つのクラスにわかれていて、
下は1歳半から上は小学生までのお子さんが
活動に参加しています。
まる、さんかく、点、線、面など「図形」をテーマに
1年間創作をして、アートをつくっていくんです。
好みの色の作り方や、大きい積み木を重ねるサポート……
なんでもやる裏方仕事なんですが、
小さい子たちがみんな「ものづくりのお姉さん」
として接してくれるのが
なんだかすごくうれしいですね。
長く通ってくれている子の成長を
見ることができるのもしあわせです。

ものづくりは小さい頃からずっとそばにあるもので、
美術大学に進んで、絵画を専攻していたこともあるんです。
長く使えるものが好きで、三國さんのニットに惹かれるのも
そういったところかもしれません。
ただ、自分の手で作ることも好きですが、
今は「まわりの人のものづくりをサポートしたい」
という気持ちの方が強いですね。」

jasmine/テラコッタ

そんな、仕事も趣味も「ものづくり」でいっぱいの
野村さんにコーディネートしてもらったのは、
テラコッタカラーのカーディガンです。

「コットン100%だからか着ていて
すごく気持ちいいです。とてもやわらかいですし、
元から持っていたみたいにぴったりです。
わたしはブルー系の色が好みで、
普段は水色やミントカラーが多いので、
初めて着てみるブラウンがとても新鮮です。
このきれいな図柄に、ちょっと土器のイメージを
重ねてしまったのは、TOBICHIで土偶や埴輪の
展示をやっていたせいでしょうか……(笑)。
すごく美しい古代の模様みたいに見えてきます。

袖がスリムで長めなので、かっこいいというか。
透かし編みのカーディガンって
ちょっとラブリーな印象があるじゃないですか。
だけどこれは気負いなく着れて、
甘すぎなくてすごくいいですね。

色々合わせたんですけれど、
やっぱりこのニットが素晴らしいので、
ニットが主役になるように
インナーやボトムは邪魔しない色を選ぶことにしました。
凹凸がはっきりしているところも素敵で、
冬のニットの美しい雰囲気も残したサマーニットですね。
他の色も欲しくなってしまったので、
このキットにも頑張って挑戦したいと思います。」
わたしの手づくり
野村さん

バッグから、編みかけの作品を出してくれた野村さん。

「いま、祖母のためにショールを編んでるんです。
祖母は編みものがすごく好きだったんですが、
今年90歳になって、もう目を読むのが難しくなってしまって。
だから代わりに、というわけではないですが
わたしが編みものをしていることを
すごく喜んでくれています。
春夏も使える色を選んだので、早く完成させたいですね。」

こちらはそのおばあさまが編んでくれたものだそう。

「首ぐりの拾い方が初心者にはわからないので、
祖母におしえてもらったりしました。
しばらく会うことができていないので、
贈る日がたのしみです。」

涼しげなミントカラーのニットを通じて、
あたたかな交流が実現していました。

(おわります。)

2022-03-28-MON
[販売時期・販売方法]
2022年 3月30日(水)午前11時より
数量限定販売


[出荷時期]
1~3営業日以内