Miknits Vintage Pattern Works Miknits Vintage Pattern Works

三國万里子さんがデザインした、
サマーニットとワンピースのお店がオープンします。
あたらしく、サマーニットのキットが2種類登場。
植物をモチーフにしたレース模様のカーディガンと、
花模様が美しい、パッチワーク風のサマーニット。
“編む楽しさ”も、たっぷりつまっています!
サマーニットについて三國さんのお話や、
手づくりとおしゃれの話を聞くスナップをお届け。
あたたかい季節の訪れがうれしくなる
お洋服たちをつくりませんか。

03 Snap02 心遣いのある手づくりに囲まれて。 増田晴菜さん

“こどもと食”をテーマに、
あらゆる世代の人が集まる渋谷区の施設「景丘の家」。
増田晴菜さんはこの「景丘の家」でスタッフを始めて
この春で4年目になります。

「赤ちゃんだった子が、今では歩いて親御さんと
施設に遊びに来てくれるんです。
写真を見返すと、その成長に感動してしまいます。」
増田さんのお仕事を愛する気持ちと
誰もを迎え入れてくれる丁寧な所作。
居心地のいい建物の雰囲気も相まって、
すっかり気分がくつろいでしまいます。
日々のお仕事のこと、“手作り”への想いについて
ゆっくりうかがってきました。
足を踏み入れると、ふんわり香る木造のいい匂い。
大きな囲炉裏を囲んだスペースの奥には、
左官でできた「かまど」つきのキッチンがあります。

ここは、渋谷区に寄贈された邸宅の跡地で、
この囲炉裏も、その邸宅を解体したときに出た
古材を使って作られているのだそう。

寄贈のご遺志は「こどもたちのために使ってもらうこと」。
そうして、こどもたちを中心にあらゆる世代が
交流できる“居場所”として「景丘の家」が
運営されているのだといいます。

「茅壁(かやかべ)」の屋根も、囲炉裏もかまどキッチンも、
この建物自体が日本各地の作家さんの手作り品で
あふれた場所なんです。

大きな窓際に飾っているモビールたちは、
2月の特別展示。作家・小松宏誠さんの作品です。
こどもたちが参加できるワークショップや
ものづくり体験を日頃からいくつも用意して、
みなさんをお待ちしています。」

「この居心地のよさは、いったい何なんでしょう」
と尋ねてみると、
「自然の素材でできたやさしい風合いのものって、
見てるだけでもゆったりできますしね。」
と増田さん。

たしかに、こどもたちが集まるスペースも、
人気のキャラクターやゲーム機器などは
どこにも見当たりません。

「お子さんに喜んでもらうために、強い原色のものを
集めるようなことは、あまりしていません。
大人も疲れてしまわないように、
なるべく素朴で自然なものを並べています。

たとえば、月ごとに様々な企画を実施している
「こうさくひろば」では、3月にレザーでネームタグを作れます。
以前アートスクールでお世話になった作家さんに、
製品を作るときに出る端材を頂戴して使わせてもらっています。

みなさんに協力してもらいながら、
なるべくいい循環が作れるようにしています 。」

rukoso/マスタード

増田さんにコーディネートしていただいたのは、
「ルコウソウ」の花をイメージしたサマーニットです。

「さらっとやわらかな着心地ですよね。
夏にニットを着ることはあまりなかったんですが、
こんな着心地であれば着ていたいな、と思いました。
すごく可愛いお花の絵柄ですけど、
落ち着いた色ですから、大人の女性でも着やすいです。
近くと遠くでは、また印象が変わるような図柄で、
それもすごく素敵だなと思いました。

特に冬は黒やグレーの洋服を着ることが多いんですが、
春夏なら、明るい色の合わせ方もいいかなと思って、
白のゆったりしたパンツと合わせてみました。
これも、運営会社(マザーディクショナリー)が
プロデュースしている展示
『TRACING THE ROOTS 〜旅と手しごと〜』で
お世話になった作家のi a i さん
が作られたもので、着心地がとても良くて
気に入っています。」

jasmine/ブラック

続いて合わせていただいたのは、カーディガンです。
「普段から黒色はよく着ますが、
意外にもニットは持っていませんでした。
ネイビーと同系色でまとめると、
このレース模様の美しさがよりしっかり見えるかなと
考えて合わせてみました。
絶妙な袖丈で、気になるところは
ちゃんと隠してくれる形がすごくいいです。

それから、この胸もとのVラインが
きれいだったので開けて着るより、
閉めて着る方がいいかなと思ってそうしました。
どんな洋服にも合いそうですね。」

シックな黒が増田さんの立ち姿にとても似合っています。

鍼灸師の資格も持っているという増田さん。
いまはご自身のペースで施術活動もされているそう。

「からだについての勉強は、ひと通りしましたので
この「景丘の家」でも親子の方向けに
“みんなでからだケア”というプログラムを担当しています。
遊びに来てくださるみなさんを見守りながら、
得意を活かすことができるのも、
この仕事のうれしいところですね。
少しでもみなさんがくつろぐことができる空間作りに
つながればと思います。」
わたしの手づくり
増田さん

見せてくださったのは、小さな冊子のようなもの。
心遣いを感じられるものづくりです。

「毎年『TRACING THE ROOTS 〜旅と手しごと〜』という
作家さんたちの展示会を開催しているんですが、
そのDMは、いつもスタッフたちで作っています。
この複雑な折り方のものも6000部、
スタッフみんなで折って作りました(笑)。

「ミモザアカシアの種も添えているんです。
ひと手間かけることで、少しでも楽しみに
していただけるとありがたいですし、
“これは、行かなきゃ!”と思ってもらえたなら
しあわせですね。」

景丘の家
マザーディクショナリー

(つづきます。)

2022-03-25-FRI
[販売時期・販売方法]
2022年 3月30日(水)午前11時より
数量限定販売


[出荷時期]
1~3営業日以内