イセキアヤコさんのジュエリーのお店

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イセキアヤコ

今回のジュエリーについて、

イセキアヤコさんから。

以前、こちらのページ
3種類の三日月のブローチをご紹介したことがありましたが、
今回復刻したのは、まさにそれらと同じ
1900年前後に作られた三日月のブローチで、
アンティーク・ジュエリーの世界では
「ハネムーン・ピン」と呼ばれるものです。

三日月モチーフのジュエリーというのは、
昔も今も珍しいものではありません。

けれども、そのなかでハネムーン・ピンは最もユニークで、
魅力のある品だと私は感じています。

いったいどんなブローチなのか、改めて説明いたしましょう。

皆さんは「ハネムーン(honeymoon)」と聞くと、
まず「新婚旅行」を連想されることでしょう。

ですが、もともとは、花の蜜を意味する「ハニー(ネクター)」と
月を意味する「ムーン」が合わさった言葉で、
結婚後最初の1ヶ月間のことをそう呼んだのだそうです。

そのため、多くのハネムーン・ピンには
三日月の上に何らかの花のモチーフが使われており、
それぞれの花には特別な意味がありました。

たとえば、「すずらん = 純愛」「すみれ = 誠実」
「忘れな草 = 真実の愛」といったように。

植物以外では、
「私のところへいつも帰ってきてください / あなたに回帰します」
というメッセージを持つ「つばめ」も人気がありました。

つまり、ハネムーン・ピンは、
結婚したばかりの夫婦の、
夫が妻に「あなたを大切にします」
「幸せな人生をともに歩みましょう」と
(言葉で語らずして)意思表示をするために贈る
特別なブローチだったのです。

時代は変わり、現代ではアンティーク・ジュエリーを
純粋に「デザインの美しさ」を理由に買い求める方が
大勢いらっしゃいます。

ハネムーン・ピンも例外ではありませんし、
私自身、お客様にはどんな品も気負いなく
身につけていただきたいと思っています。

とはいえ、宝石やデザインに
メッセージを込めるのを好んだ
当時の人びとに自分や大切な誰かを重ねることも、
またひとつの愉しみ方です。

そんなご提案として、数あるアンティークの中から
この三日月のブローチを選び、復刻しました。

当品は9カラットの金製で、
三日月の上に四つ葉のクローバー、
隣にはひっそりと小さな花が咲いています。

四つ葉のクローバーは古くからグッドラックの
シンボルとして知られていますが、
ヴィクトリア時代には「私のものになってください」
という意味があったそうです。

クローバーの中央には、アクセントとして
一粒のダイヤモンドが輝いています。

ロンドンの歴史ある宝飾街ハットン・ガーデンの工房で、
ジュエリー職人がひとつひとつ
時間をかけて制作しました。

イセキアヤコ

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