秋の土楽の
土鍋料理。
[前編]

秋の土楽を訪ね、
福森道歩さん、そして福森雅武さんに
土鍋をつかった料理をつくっていただきました。
「汁物」だけではない、土鍋料理の世界、
どうぞごらんください。

秋の深まってきた土楽をたずねました。

すすきの穂が揺れ。

裏山には栗がいっぱい実をつけています。

山の恵みがたっぷりの土楽。

福森雅武さん、道歩さんに
土鍋をつかった料理を
たくさんつくっていただきました。

まずは、道歩さんから。
これは土鍋でことこと炊いた、冬瓜です。

スープは、鶏がらと塩。
柚子の皮をうかべて、香りをつけます。

あつあつのうちにいただきます。
土鍋は蓄熱性が高いので、こうした煮物が、
まずは、得意です。

つづいて、麻婆茄子。
新品の状態から、何度か汁物をつくって、
なじんできたら、こんな「炒め煮」も可能。

一気に熱が通るので、野菜のシャキシャキ感をのこしつつ、
しっかりと火が通るんです。

つづいては、青菜とイカの炒めもの。
中華鍋がわりに土鍋を使いました。
最初、煙がでるくらい土鍋を熱して、
油を入れて一気に炒めます。

青菜の歯ごたえ、イカのぷりぷり感、
ちゃんといきてます。

パスタもできますよ。
めんを茹でるのは別鍋ですけれど、
オリーブオイルとにんにくをじっくり熱して
香りを出すソースづくりは土鍋の仕事。

食卓に出して、取り分けて食べる。
土鍋は保温力が高いので、
アツアツのまま、よそうことができます。

さて、こんどは蒸し料理。
土鍋にまるい金網を敷いて、お湯をわかし、
庭で育てている根菜を蒸しました。

根菜のあまみが引き出されて、
ほくほくに仕上がるんです。

こんどは、海老マカロニグラタンです。
土鍋は火に強いので、
オーブンにまるごと入れることができるんです。

煮る、蒸す、炒める、そしてオーブンで加熱。
見た目もいいし、使い勝手もいい。
万能とはこのこと!

づついては、こちら。
いくらご飯!

新米をふっくらつやつやに炊いたところに、
しょうゆと日本酒だけで味をつけたいくらを
たっぷりのせて、ほんの一瞬、、蒸らしました。

もみのりをかけて、ああ‥‥なんていい香り。
ちなみに「ベア1号」では4合まで、
「ベア2号」は1合半まで、ごはんを炊くことができます。

こちらはビビンバ。
炊いた白米の上に、ナムルとキムチ、
卵黄をのせて、食卓まではこぶあいだ蓋をして。

よく混ぜて。

土鍋のおこげって、独特なんですよね。
ちょっと「もっちり」していて、焦げ臭くなくて。

さて前編の最後は、炊き込みごはん。
銀杏ときのこを炊いています。

食卓で混ぜると「わぁっ!」という歓声が聞こえるはず!

ゆずの皮をおろして、ふりかけて。

秋の香りと味をいただきます。

次回、後編につづきます!

2013-10-29-TUE