ひとつひとつ手づくりなのは当たり前ですが、
彫刻出身の石原稔久さんのうつわづくりは、
ろくろを使わず、いちど成形した陶土を
さらに手で削ってつくるという、
まさしく彫刻的手法です。
化粧土や釉薬はすべて筆で塗り、
サンドペーパーで落とす作業を
くり返してできあがります。

そんなつくりかたのため、
１点１点、微妙なニュアンスが。
じつは石原さんにとっては
「マグ（ベージュ）」と、この
「マグ（ベージュ／口が広めタイプ）」は
おなじものなのですけれど、
使うかたの好みで選べるようにと、
「ほぼ日」で分類。
ちょっと口がひろめなものを、
ここにあつめました。

まるくてかわいらしく、
まるでヨーロッパの古代文明の出土品みたいな
独特のニュアンス。
彫刻のようであり、
オブジェのようでもありますけれど、
お茶やコーヒーの好きな石原さんのマグは、
持ち手の大きさがてになじみ、
使う人の「手」や「所作」を
きちんと考えてつくられているので、
とても使いやすいんですよ。
コーヒー、紅茶、ハーブティーなど、
いろいろな用途に適しています。