ーー はじまめして。宇田さんが映画制作で
「ほぼ日ホワイトボードカレダー」をお使いとのことで
本日はお話を伺いにやってきました。
宇田 はじめまして。
「ほぼ日ホワイトボードカレンダー」は
スタッフルームで使っていましたよ。
『ヘブンズ・ドア』のときですね。
ーー 『ヘブンズ・ドア』の映画制作で、
「ほぼ日ホワイトボードカレンダー」が
使われていたんですね。
ところで、スタッフルームって何ですか。
宇田 映画制作にかかわるスタッフが
集まる小さな部屋のことですね。
なぜ、そんな部屋が必要かと言えば、
映画の場合、制作スタッフのほとんどが
フリーだからなんです。
ーー えっ、そうなんですか。
宇田 そうなんですよ。
テレビの場合は、番組が決まって枠が決まれば、
3ヶ月なら3ヶ月継続して制作の仕事がありますよね。
また、プロデューサーやアシスタントプロデューサー、
演出、カメラなどの制作スタッフも
比較的近しいメンバーでやっていますので、
制作会社がちゃんと制作スタッフをかかえて
いたりするんです。

でも、映画の場合は、
企画を立てて監督はこの人で、と決めても
お金が集まってからでないと制作に入れないんです。
だから、ひとつの会社に制作スタッフが
所属してしまうと、仕事ができない期間が
どうしても長くなってしうまうんですね。

だから、多くの映画の制作会社には
プロデューサー数名と
AP(アシスタント・プロデューサー)だけしかいなくて、
撮影や照明、美術、録音、助監督、
いわゆる制作と言われているスタッフは、
基本的にはすべてフリーのスタッフに支えられているです。
ーー そのスタッフが集まれる部屋が
スタッフルームなんですね。
宇田 はい。
作品の制作期間、
半年なら半年だけ場所を借りて、
スタッフが集える部屋を用意するんです。
場所は、撮影所だったり、
そのへんのオフィスのスペースだったり。
ーー 制作スタッフって何人くらいなんですか。
宇田 映画の場合、制作スタッフが
30人から50人くらいはいます。
その人たち全員が集まることはあまりないんですけど、
主要なメンバーが活動できるスペースが
スタッフルームなんです。

主に、そこに常駐しているのは、
プロデューサー、監督、
演出部(助監督)と
制作部(制作担当、制作主任、制作進行など)と
呼ばれているスタッフさんです。

この助監督というのは、簡単に言うと、
映画に映るすべてのものの
段取りと調整をする仕事と言えます。
たとえば、監督がこうこうこういうふうにしたいなって
いうことに対して、それを、いろんなスタッフを
調整しながら、段取りをきめていくんですね。
その中の助監督のチーフが、
撮影全体のスケジュールを調整していくわけです。
ーー 「制作部」と呼ばれているスタッフは
どんな役割をしているんですか?
宇田 「制作部」と呼ばれていますが、
演出部という呼び名もそうですが、
じつは、今は会社の部署ではないんです。
かつては映画会社がスタッフを社員として
抱えられるほど恒常的に制作していましたので、
実際に会社の部門としての
制作部、演出部、美術部、撮影部などでしたが、
今はフリーのスタッフに支えられていますので、
会社ではなく、その名残として、そう呼ばれています。

で、その映画制作における「制作部」のスタッフというのは、
場所、食事、移動、宿泊などを主に担当しています。
ーー スタッフルームではどんな話をするんですか?
宇田 例えば、監督が、
急な崖がある場所で撮りたいとなれば、
「制作部」が先にロケハンして、写真を撮ってきて、
ここなら、こんな崖があるけれど、
夕方以降は撮影できません、とか、
これはすごくきれいな場所なんですが、
場所は青森で移動に時間がかかりますから、
1日移動日になってしまいます、とか
監督に説明したとしますよね。
で、それを聞きながら、助監督が、
これだったら、ここをこうすれば
スケジュールが大丈夫なんじゃないか、
というようなことを
スタッフルームで話し合っていくんですね。
〈つづきます〉





第1回 『ヘブンズ・ドア』のスタッフルーム
2010-12-20
第2回 スケジュール、日々更新 2010-12-21
第3回 いろいろあるけど、たのしく。 2010-12-22




監督:山本 寛「涼宮ハルヒの憂鬱」「かんなぎ」
主演:川島海荷 金田 哲(はんにゃ)
奇跡のコラボレーション。
恋するきらめきと生きる喜びをリアルに、
ポップにリリカルに描き出した、
この夏の話題作です。
http://www.senpai.info/

2010-12-20-MON

メールを送る ほぼ日ホームへ