O2 SPRING & SUMMER & ANYTIME

〈O2〉が提案する、夏をさわやかに過ごすための服。 和紙+コットンのすずしくてあたらしい素材で夏の服をつくりました。 (後編)

〈O2〉フレフレ シリーズ

予告06

昨年からスタートした〈O2〉の「フレフレシリーズ」
夏の猛暑日にもさわやかに着られて、
おしゃれもたのしめる、「フレフレ・ツーピース」は
たいへん好評をいただきました。
今年は、
「男性用にも涼しく着られるTシャツがほしい」という
リクエストにおこたえするため、
和紙とコットンをつかったオリジナル生地を開発し、
メンズTシャツ、レディスのカーディガン、
スリーブレストップをつくりました。
また、「フレフレ・ツーピース」には、新色が登場しますよ。
デザイン監修は、ことしも「tsuki.s」の末永津喜子さんです。

前編は生地のこと、後編はデザインのことを
くわしくお伝えします。

末永 津喜子(すえなが つきこ)

糸会社にて編物講師、ニットテキストのデザインを経て、
大手アパレルのニットデザイナーとなる。
2011年に自身のブランド tsuki.s を立ち上げ
現在にいたる。

小澤 花樹(おざわ はなき)

美術大学で版画を学んだ後、
アンティーク着物の販売やアパレルでの経験を経て、
tsuki.sの立ちあがりを共に手伝い、現在にいたる。

〈O2〉チーム
(以下O2)
今回、あたらしく開発した和紙とコットンの生地をつかって、
3つのアイテムをデザインしていただきました。
最初にこの生地をみたとき、どんな印象でしたか?
末永
最初に見たときは、
いがいとハリがあってしっかりしてるなと感じましたが、
和紙の風合いがきちんと残っていて、
夏に着たらすずしいだろうなって思いました。
小澤
目面がはっきり出ているので、
メンズのTシャツにはぴったりですよね。

フレフレ・メンズTシャツ
(和紙コットン)

末永
そうね。生地にハリ感があるから。
男性用のTシャツは、衿や袖口に
リブをつかうことが多いんですが、
今回は身頃とおなじ生地を採用しました。
それでも、男らしい雰囲気が出ましたね。
末永
あまり伸び縮みしない生地なので、
すっと頭も入るように
衿ぐりもちょっとだけ広めにとりました。
O2
その衿ぐりには、ステッチが2本入っています。
あ、肩にも入っていますね。
末永
これはフラットにすっきり見せるためのテクニックですね。
2本ステッチが入ると、ちょっと男らしくも見えますよね。
小澤
裾や袖にちょっと太めに折り返しを入れたりしたのも
男らしい雰囲気を出すためのくふうです。
末永
そして、サイドにスリットを入れたのもポイント。
大きく見た目が変わるわけではないけど、
スリットがあるのとないとでは、
ちょっと見え方がかわるんですよね。
O2
インナーにもよく使われるTシャツだけに、
スリットがあると外着っぽくなりますね。
末永
ちょっとニュアンスがでてよかったです。
O2
厚手のがっしりしたTシャツって
男らしくていいんですけど
反面、暑く感じることがありますが、
これだったら、がっしりした感じもありつつ、
涼しく感じていただけそう。
重ね着にも向いていますね。
末永
夏は一枚でいいし、
季節が変わったらスウェットやニットの下に
着ていただく使い方もできそうです。

フレフレ・カーディガン
(和紙コットン)

O2
最初はこの生地を使って
メンズTシャツだけをつくっていただく予定でしたが、
こんなにもいい生地なので
女性用にもカーディガンとスリーブレストップを
デザインしていただきました。
末永
ハリのある生地感ですけど、
女性らしさがある服なら
いいバランスになりそうだなって思ったんです。
夏の冷房対策に、和紙のサラッとした素材感の
カーディガンが役立ちそうって思ったこともあって。
O2
最初にデザインを見せていただいたとき、
スタッフの間で「めっちゃかわいい!」って盛り上がりました。
末永
ふふふ、うれしいです。
これは以前ツキドットエスで
パイル地で似たかたちをつくったことがあって、
和紙の生地も合いそうだなって思いついたんです。
カーディガンってアンサンブルで着たり、
中にキャミソールやタンクトップを着たりすると思うので、
ボタンも飾り程度でいいかなって思って、
裾のほうまでつけていません。
和紙の生地にぴったり合いましたね。
O2
うえのほうだけに付いているボタンが
アクセントになっていて、
何回も言ってしまいますが、すごくかわいい。
ボタンを留めてもかわいいし、
留めなくてもすてきです。
小澤
袖はボタンをつけて、
シャツのカフスのようなデザインにしました。
折り返してもかわいいと思います。
O2
腕の細いところも見えてラフだけど女性らしい。
ちょっとジャケットっぽい雰囲気もありますよね。
末永
そうね。
見返しがついているのでジャケットっぽく見えるんですね。
きっちりしたジャケットを着ていくようなシーンにも合いそう。
ぎゃくに、うすい色のデニムと合わせてもかわいいわね。
O2
ああ、かわいい。
カジュアルなボトムスにもばっちり合いそうです。

フレフレ・スリーブレストップ

O2
カーディガンと色を合わせて着てもかわいい
スリーブレストップもデザインしていただきました。
末永
アンサンブルで着てももちろんいいし、
カーディガンを肩にちょっとかけるだけでも
素敵になると思います。
O2
いいですね。
このスリーブレストップを着てみたら、
ダーツが入っているからなのか、胸まわりがきれいに収まって、
アームホールからも中が見えにくいし、
考えられているなぁって感心したんです。
小澤
あまり伸び縮みしない生地なので、
フラットにすると胸まわりがぺったんこになってしまうので、
立体的にするためにダーツを入れたパターンを引きました。
脇線も、裾にむかってほんのすこしAラインにしています。
末永
平面的につくってあるより、
立体感を出したパターンのほうが
ぎゃくに胸元が細くすっきり見えるんですよ。
O2
たしかにそうですね。
末永
人間の体は前とうしろでかたちがちがうから、
体に合わせた立体的なデザインにすることが、
すっきり見せるポイントなんです。
O2
そういう理由があったんですね。
ディテールに目を向けると、
うしろの涙あきも女性らしさにひと役買っていますね。
末永
そうね。
わたしは衿ぐりが小さいのが好きなんですが、
そうすると着るときに頭が入りにくくなるんですね。
それで、女性らしいデザインアクセントになって、
ボタンをはずせば広がって頭も入りやすくなる
涙あき仕様にしました。
O2
機能とデザインが両立している仕様なんですね。
末永
衿ぐりって本当にむずかしくて、
開き方でまったくちがう印象になったりするので。
涙あきは首元がつまっていても脱ぎ着がしやすく、
デザインも効いているので好んで使っています。
O2
そして、いかにもノースリーブっていう感じではなく、
肩まわりをほどよく包む絶妙な肩幅ですよね。
それが着やすいなって思いました。
末永
肩巾があと2cmせまいと、
なんというか、スポーティではりきってる感じに
なっちゃいますからね。
そこは大人っぽく品よくお召しいただきたいから、
ノースリーブですけれど太めの肩幅にしています。
O2
一枚でもすっきりと着ていただける、
使い勝手のいいノースリーブを
デザインしていただきました。
ありがとうございました!

O2フレフレ・メンズTシャツ
(和紙コットン)
各¥6,380(税込)

O2フレフレ・カーディガン
(和紙コットン)
単品各¥9,130 セット各 ¥15,180
(税込)

O2フレフレ・スリーブレストップ
(和紙コットン)
単品各 ¥6,050 セット ¥15,180
(税込)

O2フレフレ・ツーピース
(ドライエックス)
各¥13,200(税込)

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