SLEEP
「ほぼ日」は
<寝グルメ>を
提唱します!

さて、前回は実際にメディカル枕を
紹介販売していらっしゃる雑誌「通販生活」
編集のM坂A子さんの登場で、
にわかにもりあがった寝グルメでしたが、
「あんなに本音を語ってくれちゃって、いいの?」
と、心配されたりもしましたが、
そのへんがあの雑誌の個性ですから、
ぜーんぜんご心配なく、らしいですよ。
今回はまず「寝グルメグッズを買うのもいいですが、
欲が高じて作りました」なんて人からです。
ほんとですか!?

 

HOW?資料#020

「父のオーダーメイド枕」

今、枕はいろんなのが売っていますよね。
家の両親がいろんな枕を買ってましたが、
どうもしっくりくる枕に出会えません。
S字上に曲がっている
脊椎に負担をかけないというやつも、
私には合いませんでした。
オーダーメイドもあるらしいですが、
私が今までで一番よかった
枕は、家の父が普通の綿の枕を買ってきて、
それにちょっと手を加えたものです。
それは、枕の横の上下の端と端を縫って、
ふっくらさせた枕。
わかっていただけるでしょうか。
あんまり柔らかいまくらだと、
たしかに首が痛くなったりするのですが、
柔らかい綿の枕を、盛り上がらせると
適度な固さになるんです。
沈みすぎず、でも包み込まれるような柔らかさ。
それに、バスタオルを敷くと更に気持ちいい。
わりと、高めの枕が好みの方にオススメです。
掛け布団は、羽毛じゃなくて
ちょっと重さのある綿布団が好きなんですけど・・・。

shoko

 

寝グルメ委員会のコメント
寝グルメ委員会のコメント
枕は高い、そして、固い。
私JAROもこの意見にビンゴです。
前回、M坂さんも言っておりましたが、
「低い枕はいや」という人、けっこう多いですよね。
逆に低い枕を好む人は「いっそ、枕はいらない」
傾向があるようです。
私の場合、枕を二つ折りにして極端に高くするので、
絶対に脊椎にはよくないでしょうね。
朝起きると、必ず肩が凝ってますもん。
続いては「枕をしません」派の方から。

 

HOW?資料#021
枕からの自立

 

毎回楽しみに読まさせていただいております。
枕についての熱き御意見、御主張も聞く分には
非常に興味深いのですが、私は枕をしません。
ひょっとして良い枕に出会わず、「もういらん!」
てなもので、しなくなったのかもしれません。
それはちょうど、私がまだ独身であるということにも
つうじているかもしれません。

多分、きっかけは「黒木瞳」が何かのおりに
(ほんとに黒木瞳だったか否かは不明)、
「私、枕はしないんです。
枕をして寝ると首にシワができるんです」
と語ってたんです。
ナヌー! 首にシワとな。それはいけません。
その日からさっそく枕を処分した(ごめんね)私。
いままでは「頭はここからでたらあかんでー」と
頭は枕に乗せて寝る、それ以外はだめ
という既成観念を打ち破り、もうベットの上どこでも
「あんさんの好きなところで寝なはれ」と
頭に自由を! 枕よサラバ!

ちなみに私は、枕を使用していた時の髪の寝癖だとか
蒸れる感じとか、後頭部だけなんか熱いぞ
(温度が上がって)という不快感全般が消滅しました。
しかしそんな私も、テレビを見るため横になるときは
なんだか枕が恋しくなると言う・・・
少し矛盾した私の枕なし(例外あり)ライフでした。

日下無有

寝グルメ委員会のコメント
安眠は、なにも枕に頼らなくたって得られる。
まさに自立ですね。
「男社会からの自立」、
婦人参政権、男女雇用機会均等法なんかを思い出しますよ。
私の好物の漢字熟語ですしね。枕不使用故安眠。
いや??自立というより自眠だったか?
も、そのへんは誤魔化すことにして。
次をご紹介しましょう。

When?_Where?資料#022

査定と快楽のボーダー

これがまた気持ちいいんです。
会議中の10分から15分・・・。
 
会議開始、30分後
会議室の椅子は普通の業務椅子よりいいブツなもんで、
クッションがいつもの椅子よりやわらかい。
だもんでまずお尻の辺りから
じわじわと暖かくなっていくわけです。
ま、30分も経つといい具合に暖かくなってきて、
第一弾目の「はっ・今日もやばそう。
フリスクフリスク・・・」と感じるわけです。
ま、「尻が暖かくなる」という状況だけでは、
まだ会議中に寝る、というデンジャラスゾーンの
入り口にも達してはいません。
まだ「待ち時間30分」
「えー、どうするー。並んで乗る〜?」
と入り口付近で揉めているくらいの位置でしょうか。
けっこうツライ状況ではありますが、まだ次に行ける、
という余裕があり、これから先、どうしたらいいのか
自分では決めかねる状況であります。
 
会議開始1時間半後
会議室ってのは、せまぁい空間に何人も座っていますよね。
だいたい唾を飛ばして激論!!
なんて状況にはならないもの。
みんなが「いやいやいや」。
「ま、○○さんのおっしゃる通りで」。
「またまたまた」。
なんていう会話が延々と続くわけです。
みんなの呼吸が一つになり、
ちょっと二酸化炭素量が多くなり、
これに煙草の葉のにおい、コーヒーのにおい、
オヤジの油のねっとりした感覚も含まれ・・・。
気温、湿度ともいい具合にこなれてくるんです。
部屋中の空気に様々な含有物が混ざり、
それがある一定のラインを越えると、
もう私は自己防衛の旅(眠り)に突入してしまうのです。
「並んで待った甲斐があったねー。たぁのしぃねー。
私の言う通りにして正解だったでしょー」状態・・・。

会議開始2時間後

「じゃ、そういうことで、行きますか。」
の台詞と共に私の現実逃避・自己防衛の旅は
終点に着くわけです。
後はうなだれていた首をスっと但し、
とりあえず、ニッコリ笑って
会議が無事に終わってなにより、という姿勢をみせます。
この時点で気分は壮快。
何か大きな事を成し遂げた達成感で心はいっぱい。
心と体に余裕のできた私は
飲み終わったコーヒーのコップを
片づけたりもしちゃいます。

ただ、会議、というのはやはり大事な場。
特に査定の時期の会議では自分の仕事に対する姿勢、
愛社精神等を必要以上に上司に見せつけておく
必要がありますので、
「会議中に寝た」などはもってのほか。
ここが学生の居眠りとは違うところ。
来年度のボーナスは覚悟しておけよ、
状態を自ら作ってしまうことになりかねません。
それは困る。だから、私は髪をショートに出来ない。
(表情隠し)

ただ、このデンジャラスゾーンは
会社生活寝グルメに値する、と私は思うのですが・・・。
だってすごい達成感がありますもの。
危険をおかして、眠りにつく・・・。
う〜ん。いかがなもんでしょう。

YUKO

 

寝グルメ委員会のコメント
「学生の居眠りとは違うんだよ!」
と社会人としての自覚を見せておきながら、
会議中の盗み寝を正当化するなんざあ、筋金入りですね。
「会議では、どんどん、発言したらんかい!」
以前、叩き上げ社長の下で働いていた私は、
その貫禄を見習いたいくらいです。

HOW?資料#023

チャット&運動

'89年の年末だったか、
「ニューヨーク・タイムスの来年の予想」というので
こっちのあるミュージシャンが
「来年流行るドラッグ:眠り」って答えてて、
「ふふふ」と思ったのを思い出しました。

私にとっての一番の眠りは、
土曜日、いつもより早く起きて
日本の友達連中とチャットをして
(日本は土曜の夜のテレホーダイ)、
そのあと気功&陳式太極拳でみっちり2時間しごかれて、
地下鉄で帰ってフロ浴びて
夕方ガーっと深眠するというものです。
20分くらいの短眠なのですが、
Uの字を描いて「ぐうう」っと海底に引きずり込まれます。
特に夏だと、枕元に置いてある日本のお香の残り香と、
弱めの扇風機の風とがあいまって、
子供の頃、祖母のうちに夏休みで遊びに行った時の気分を
絵のない夢の中で味わうことができます。
火曜は心意六合拳というカンフーをやっていますが、
そのあとだとこうはいきません。
別に陳式太極拳じゃなくてもいいんですが、
今はこれが私には効いています。

えすか@NY

 

寝グルメ委員会のコメント
お香の残り香なんて、
エキゾチックなアジアの眠りという感じがしますね。
太極拳の本場・中国は“眠れる獅子”とか呼ばれてたし。
そういえば、モギカエル部長も太極拳を始めたんですよ。
「筋肉をきちんと使ってる!」
「ぐっすり眠れる!」
しっかりと寝グルメを実践していました。

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今、私JAROは、すごく気になってるんですよ“夢”。
戦後の焼け野原を歩き回ったり、
darlingさんに納豆ごはんを大量に食べさせられたり
と、最近、不可解なものが多いんで、
ついフロイトの夢判断を買ってしまったくらいです。
近々、夢についても語りたいと思います。


◆とろりとおいしい眠りはいかが?

 

1999-02-21-SUN

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