SLEEP
「ほぼ日」は
<寝グルメ>を
提唱します!

しかし、食のグルメ談義やワイ談はみんな経験済みだけど、
「寝グルメ」話は、やったことがない。
だけどとにかく、このジャンルに興味を持っている人たちが、
どんなことを考えているのかを、手探りしていくことに
しよう。

まず、資料第1号は、危険な寝グルメである。
しょっぱなから、ヘンタイ入っちゃってるかもね。
よいこのみんなは、絶対にマネしちゃいけないよォ!

HOW?資料#001
わたしは、河豚キモの美味を体験した。

「ほぼ日」のみなさんこんにちは。
Yoshiです。
わたし的には、寝グルメといえば
「居眠り運転」ですね。
もちろん“グルメ”ですから、
知らぬ間にではなく“意図的に”です。

夜更かしした次の日がぽかぽか陽気で、
高速道路を走ってたりすると
いわゆる“睡魔”が襲ってきますよね。
ここで「いかんいかん、
サービスエリアに入って休憩しなくっちゃ」
と思うのではなく、
「ここで眼を閉じたら気持ちいいだろうなぁ」
と思ってしまうんです。
幸い? 直線で交通量も少ないので、
そっと眼を閉じてみます。
すると、頭がヘッドレストに
2Gぐらいで押し付けられるようになるのに反し、
体は無重力状態のようになるんですよね、これが。
宇宙空間でもこの感じは得られません
(行ったことがないので想像ですが)。
ほんの一瞬のつもりが、ハッとして眼をあけると
中央分離帯は運転席の窓の真下。
「ワーォ!」
このスリルがまたたーまりません。

快眠グッズを揃えて眠るのが
「睡眠界のフルコース」ならば、
居眠り運転は
「睡眠界のフグ」ってとこでしょうか。
もちろん、そう何度でも味わうものではありません。
ときどき“当たり”ますから。                      

Tsuyoshi Kobai

寝グルメ委員会のコメント
「そっと眼を閉じて<みます>」
というさりげない11文字に、
即死に至る猛毒成分テトロドキシンがあるのでしょうね。
「眼を閉じます」でなく
「眼をとじることを試みる」という、二重の行為が、
理性がタナトスに突っ込んでいく快楽をとらえていますね。
ときに寝グルメは、死をもこえる欲望になりうるんですなぁ。

HOW?資料#002
掛け布団に注目してみたい。

こんにちは。
私は、寝ることが大好きなプー子ちゃんです。
無職をいいことに、毎日半分は
寝て暮らしています。
どれぐらい寝るのが好きかというと、
3食分の食事くらいは、平気で睡眠と交換します。
見たいテレビも我慢すれば、トイレも我慢します。
年頃の女の子ですが、お買いものも睡眠には負けます。
なので、寝グルメが提唱されたときには、
「やっと睡眠が注目される日が来たのだ!」
と、ほんっっとに嬉しくなりました。

私は掛け布団が肩とほっぺたをくるんだ状態で眠るのが、
一番の寝グルメと考えています。
というか、上からなんか掛かってないと
安心して眠れません。
だから寝グルメのための用具で重要なものは、
ズバリ掛け布団です。
枕は2番目。
枕も大切ですが、どちらかしか取れないとなると、
掛け布団です。
それも、ガーゼのシーツが掛かっているのが、
心地よくて良いでしょう。
サラサラした肌触りのおふとんをほっぺたに感じて、
あったか〜い日差しに包まれながら、
してはいけないお昼寝(もしくは2度寝)
に落ちていく感覚はたまりません。
お母さんのおなかの中にいる感覚というか、
なんというか、幸せ〜な気持ちで、
もう、「ごはん?いらないっ。」
「テレビ? 夢の中で見るわ。」
「会社? う〜ん、休んじゃおうかなっ。」
という気にまでなってきます。
私が今までで一番寝た記録は、43時間です。
起きたらさすがに身体が痛かったです。
長時間の睡眠はおすすめできません。

とりとめのないメールになってしまって、ごめんなさい。
どこかで、だれかの「ある! ある!!」
が聞けるといいなぁ、と思って投稿しました。
寝グルメについてまた語らせてもらえる場があれば、
喜んで参加します。
では、さようなら。                        

長谷 博子

寝グルメ委員会のコメント
なるほど。敷き布団については企業も研究しているようだが、
「つつみこむ」という意味を持つのは、掛け布団であったか。
この掛け布団の「中味素材」についても、
なにか注目すべきことがあるのではないか?
わが委員会のモモンガ部長は、
「私は、さらさらな掛け布団よりも、
人間の脂を少々吸ったような、
ソフトなタオルケットが手放せません」と、発言している。
長時間連続睡眠については、
単なる数字上の自慢話になりがちなので、
この資料を読んだツワモノが「ぼくは70時間寝た」などと、
挑戦的に言いだしてこないことを祈るばかりだ。

今回はまず2通の資料を提出してみましたが、
いま、不足しているのは、
「よりよい眠りを手に入れるためのHow to」の分野です。
ツール(道具)、環境などについての知識と知恵を、
どしどしお送りください。

◆とろりとおいしい眠りはいかが?  

1998-11-09-MON

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