乗組員やえの疑問

タワーの足元はどうなるの?

スカイツリーおじさんの解説

大きな3本足でスックと立っていた姿が、
工事が進むにつれて、
足元が「東京ソラマチ」とつながってきました。

ここで改めておさらいしますと、
タワーを東西に挟むかっこうで
「東京ソラマチ」という商業施設がつくられます。
また、東側に「東京スカイツリーイーストタワー」
というオフィスタワーが建ち、
これらと東京ソラマチの西街区上部に入る水族館、
同じく東街区上部に入る
ドームシアターなどを合わせて、
タワーのある街「東京スカイツリータウン」
が形成されるのです。

さて、タワーの足元は、というと、
1階部分は、タワー中央部のコアと3本足の周囲が
ロビースペースとなります。
3本足そのものは、中庭としています。
それぞれの足は大きな鋼管を組み合せているので
鋼管の合間は吹き抜けているため、
そこから中庭へと自然光が入ってきます。
その様子は、壁をガラス面にしたところから
見ることができますよ。

2階、3階では、
1階ではロビースペースになっていた部分に
店舗が入ったり、
東西方向を結ぶ通路になっていたりします。

4階が、第一展望台への出発ロビーです。
ここでも壁をガラス面にしたところから、
タワーの大きな足を間近に見ることができます。
また、東側外部の交流広場とも
このフロアレベルでつながっています。

5階は、展望台から帰ってくる到着ロビー。
もちろん、東京ソラマチの東西ともつながっています。
上部には、到着ロビーにかかるように、
タワー塔体平面の三角形とは逆さ向きの
三角形のかたちをした
大きな庇(ひさし)を設けています。

そこから上部は、塔体が外部にあらわになり、
634mの高さへと伸びていきます。


▲2011年6月のタワー足元回りの外観。
タワーの足元が本格的につながり始めたころ。

タワーの足元が隠れてさびしいナと思われる方が
いらっしゃるかもしれません。
タワーが周囲と切り離れて
単独で佇む姿もいいと思いますが、
でも、それだとオブジェクティブで、
どこかよそよそしい感じになってしまうかも‥‥。

新しい下町の賑わいを生み出す街としては
足元で既存の街ともつながっていくような格好、
周辺の街そのものから
ツリーが生えてきたかのようなこの佇まいが
むしろ自然に見えるかもしれません。
来年5月22日の開業後、
周辺を含むこの地域で生じる人の動きとも相まって、
どのような佇まいとしてご覧になられるか
楽しみでもあります。

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2011-09-06-TUE