乗組員やえの疑問

東京スカイツリーって放送局が持ち主なの?

スカイツリーおじさんの解説

前回、NHK、日テレ、TBS、フジテレビ、
テレビ朝日、テレビ東京の在京放送事業者6社が
「在京6社新タワー推進プロジェクト」を
発足させたことが
そもそもの始まりであると説明しました。
では、在京放送事業者6社が
東京スカイツリーの建主かというと、
そうではありません。

このコンテンツの上の方で、
東武タワースカイツリーのフジさんが
写真とコメントを寄せているように
事業主体は、
「東武タワー スカイツリー株式会社」
という会社です。
(ちなみに、説明しているわれわれは
 東京スカイツリーの設計をしている
 「日建設計」の者です)

ほかの地域では、放送局が
自分でタワーを建てている例も多いのですが、
東京の場合、放送局が自分でタワーを建てて
電波を出しているのではなく、
民間の事業者が建てたタワーに
複数の放送局が間借りをして、
つまりはテナントさんとして入って
電波を出しているという特徴があります。
これは、東京タワーもそうですし、
東京以外では、
名古屋テレビ塔や福岡タワーも同じ方式です。

大家さんは別にいて、
放送局は間借りしているような格好、
といえば分かりやすいでしょうか。
ついつい、「コーポ●●」とか「マンション■■」と同じかと
身近なイメージを持っちゃいそうですが、
600m級のタワーがほしいよ
と初めに要望したのは放送局ですから
大家さんと借り主さんとの関係というよりは、
パートナーという関係に近いでしょうけど。

名前つながりでいうと、
「東京スカイツリー」という名前、
「なんとかタワー」となっていないことが
大きな特徴だなと、個人的に感じています。
この名前は、名称公募やネーミング全国投票を経て
決まったものですが、
新タワー名称検討委員会のひとり、
作詞家の阿木燿子さんは
次のようにコメントされています。

「東京スカイツリー」という名称を
始めて目にした時、
私は「ジャックと豆の木」の童話を連想しました。
何処までも空に伸びる木。
それは夢と希望の象徴です。
メルヘンとロマン、そして親しみやすさに加え、
他にはない独創性を兼ね備えたこのネーミングは、
新しい時代のタワーに相応しいと思います。
(以下略)

東京スカイツリーHP、
2008年06月10日 掲載「お知らせ」より

今の時代に、「東京スカイツリー」という
物語が語られようとしている、
そんなイメージでしょうか。

あ、ほんとに余談ですが‥‥、
日建設計が設計をさせていただいた
日本電気本社ビル
「NECスーパータワー」というビルが
東京にあります。
この建物のネーミングを考えるときに、
イトイさんにご相談しました。
このビルは現在の当社社長が担当していたもので、
今回、われわれが「ほぼ日」で
連載することになったことを伝えたところ、
イトイさんから
ネーミングのつけ方のコツや極意を教わった、
と懐かしんでおりました。
(イトイさんのイチオシは
 「スペースシャトル」だったそうです)。
だからどうしたってことはないのですが、
なんだかご縁を感じて、
ちょっぴり不思議な感じがする今日この頃です。

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2010-03-28-SUN