ほぼ日

次の質問にいきます。
石川県をはじめ、いろんな場所で
おたまじゃくしが空から降ってくる事件が
発生しています。
その後も、カエルや小魚などが
空から降ってきたという報告が
次々とあるようなんですが。

みうら

ええ、ぼくも
そのニュースを聞いたとき、
思ったんですけどもね。

ほぼ日

はい。

みうら

おたまじゃくしが降ったということは、
それ以前に、もっと
微生物が降ってると思うんですよ。

ほぼ日

‥‥‥‥ははははは。

みうら

おたまじゃくしまで来たので
やっとみんながわかった、という
ただそれだけのことなんです。
上から落とす人も
いろいろ試してるにちがいないから。

ほぼ日

ははははは。

みうら

やっぱりね、はじめのころは、
まるむしみたいなやつを
落としたと思うよ。

ほぼ日

落としたのは、上の人なんですね。

みうら

ええ、誰だかわかりませんが、
上にいる人です。
確実に小さいものから落としていき、
おたまじゃくしで、みんなが気づきました。
ですから、これからはもう、小魚などではなく
ブリとかが落ちてきますよ。
もう、わかったんだから。

ほぼ日

わかったんだから。

みうら

はい。これは、
「人はどこまで知覚できないか」という
実験だと思います、上の人の。
あめんぼうとかみずすましだったら
きっとわかんないですものね。
大量に落ちてきても、ガガンボかな、と
思うだけの人もいるでしょう。
これは、ノアの方舟じゃないけど、
お試し期間のようなものだと思います。
残るやつと残らないやつを
試してるのかもしれません。

ほぼ日

なにかのテストってことですか？

みうら

いや、これはね、じつのところほんとうは、
なんのテストかわかりませんよ？
人間には、絶対わからない。
いくら考えても、頭が痛くなるだけですから。

ほぼ日

そうなんですね。

みうら

もはや脳では考えられないテストであるとは
思いますけども、
小さいものから順に落としていったテストである、
ということだけは言えると思います。
いきなりカエル、ではないんですよ。
そこがポイントです。

ほぼ日

ええっと、
専門家のご意見や分析によると、
竜巻や突風で舞い上がったものが
降ったという説や、
渡り鳥が吐き出したため下に落ちてきた、
などの説があります。

みうら

そうなんですか。

ほぼ日

いちばんクールな解釈は、
「不安定な世相になると、
　そういう騒動が起きやすい」

みうら

大きくくくりましたね。

ほぼ日

はい。
ですが、真相は、
上からのテストである、と‥‥。

みうら

ええ。それがなんの意味なのかは、
わからないか‥‥もしくは、
何十年後かにわかるか、
そのどちらかでしょう。

ほぼ日

わかるときが来るんですか。

みうら

ええ、どんなことだって、いつかは
わかるかもしれないですからね。
でも、たいだい、上の人のやることって、
ぼくらには一瞬はわからないに決まってます。
人生80年と言いますが、
80年ぐらいじゃ、わからないことが
いっぱいあるんです。
生まれて82年後に
わかることだってありますからね。
それまでに死んじゃってると、気づかない。
そういうことって、
たくさんあると思うんですよね。

ほぼ日

それは‥‥‥‥、期間の問題なんですか？

みうら

ええ、期間だと思います。

ほぼ日

なるほど。
降ってくるのは生物に限ることなんでしょうか。

みうら

いや、降ってくるものの問題ではなく、
こちらの動体視力の問題だと思います。
やはり、歳を重ねると
動体視力が弱くなってきて、
ぼくは熱海駅が見えないんですよ。

ほぼ日

のぞみ号で通過するときに。

みうら

一所懸命見ようと思うんだけど、
もう追っかけられなくなってきました。
おそらく、おたまじゃくしが降ってくるのを
ごらんになったのは、若い方だと思います。
年寄りは、熱海駅の駅名の看板よりさらに
おたまじゃくしが見えなかったと思います。

ほぼ日

それは‥‥。

みうら

ええ、上の人が動体視力を試している、
ということでもあるかもしれません。
動体視力って、たいがい横であると
考えがちです。
なぜなら、ふつう、
スピードは横に出るもんですからね。
でも、上からだって
スピードはある！ ということなんです。
上から、横から、
動体視力を試してるんです、上の人がね。

ほぼ日

なるほど、ありがとうございます。
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