10代、20代のみなさん、あなたの悩み、教えてください。 10代、20代のみなさん、あなたの悩み、教えてください。
しいたけ.青春の悩み相談室。

「しいたけ占い」などで人気の
占い師・作家のしいたけ.さんによる、
ざっくばらんな悩み相談室です。
みなさんからの青春の悩み相談と、
しいたけ.さんのお返事を、
毎回ひとつずつご紹介していきます。

青春の悩み 6
親友がどんなものか
わかりません。

送ってくれたひと

どんぐり 21歳 女
1998/8/26生まれ

しいたけ.さんへの相談

こんにちは、しいたけ.さん。
私はずっと、親友がどんなものかわかりません。
友達がどんなかはなんとなくわかります。
でも、親友ってなんだろう、
なんでも話せる人のことかなとか
よく考えてしまうのです。
私は誰と接するにも、なんとなく、
薄めの文庫本一冊分くらい、見えない壁を作ってしまいます。
自分の本性を知られるのが、怖いんです。
自分の本性を知った相手が、
自分のことを嫌いになってしまったら
どうしようとか考えてしまいます。
でも、自分の全てをさらけ出して話し合える友達がいたら
どんなに楽しいだろうとも考えてしまいます。
しいたけ.さんは、親友ってなんだと思いますか?

私のマイブーム

私のマイブーム(にこれからなる予定のもの)は、
エッセイを読むことです。
以前一時期はまっていたのですが、
そのブームが再来しそうです。
自分に共感できることか、クスッと笑えることとか、
読んでいてとてもほっとします。
辻村深月さんのエッセイを読んで、
号泣したりクスッと笑ったり、とても良かったです

しいたけ.さんからの答え

素敵な文章をありがとうございます。

おそらくですね、これから先、
どんぐりさんと親友の関係になる人は、
「私は誰と接するにも、なんとなく、
薄めの文庫本一冊分くらい、見えない壁を
作ってしまいます」
といったどんぐりさんの言葉を
「あー、すごくそれ素敵な表現だね」と
言ってくれる人だと思います。

親友というのは、その人の人柄だけじゃなくて、
センスに惹かれたファン一号という面があるから。

自分と他人の間にある壁を
「薄めの文庫本一冊分ぐらいの」と表現したところが、
どんぐりさんの面白さと魅力なのだと僕は思いました。

さて、「親友」という存在について僕は、
年齢によって定義が変わってくるのかなぁ、
と思っています。

それこそ、10代20代での「親友」は、
「ずっと一緒」とか「なんでも話せる存在」ですよね。
自分の考えをひたすら話して
「自分はこんなことを考えていたんだ」と
気づかせてくれる人でもあるし、
似た感覚を持つ人がいてくれると、本当にありがたい。

ただ、実は僕の場合は、10代20代のころの親友は、
自分とは年齢の異なるバイト先の人たちと、
本と日記帳でした。
同世代の人とはそんなに合わなかったのです。
本で気になった言葉や思いつきをを日記帳に書いたり、
それを読み返して
「去年の春はこんなことやっていたな」
「3年前のこの時期は本当にどん底だったな」
と考えたりしながら、自分と対話していて、
ちょっと変わった表現ですが、
それが僕にとっての
「親友と過ごす時間」だったような気がします。

また、年齢がもっと上になると、
親友は「なんでも話せる人」というより、
純粋にその人のセンスや感覚が好きで
「その人のことを知っていると
なんだか嬉しくなってしまうような人」です。
別にしょっちゅうは会わないけど、
その人の存在自体が嬉しいんですよね。
お返事の最初に書いたような、
どんぐりさんの言葉を好きになるような人たちは、
こういった存在という気がします。

そして、いまの僕が強く思っているのは
「自分は、自分の親友になれる」
ということです。
少なくとも、僕は「自分自身」が自分の親友です。

だから僕は、その親友である自分が
「あれ、しいたけ.君どうしちゃったの?」と
悲しむようなことは、
あんまりしたくないと思っています。
そしていつもその親友の自分から
「お前はそれで行け!」と言われるようなことを
やるようにしています。

ちょっと変わった返事にはなりますけれども、
「親友」について、僕はそんなふうに考えています。

こういうちょっとおかしな見方ができるのも、
多分僕が、日記帳に色々と思ったことを書き残してきて、
ちょっとだけ自分や、自分の運の流れみたいなものを
見られているからだと思います。
また、そうやって色々と書き残してきたことは、
「なんだか嬉しくなってしまうような人」
との出会いも、僕にもたらしてくれています。

だからどんぐりさんも、もしかしたら
日記帳などのアナログのモノに
色々と書き残してみてもいいのかも、と思いました。

(明日につづきます)

2020-03-01-SUN

イラスト:死後くん