糸井重里、サンパチマイクを買う。

糸井重里、サンパチマイクを買う。

あこがれの漫才マイク「C-38B」を、自腹で。

糸井重里は、むかしから、
急におかしなものを買う人である。
驚くようなもの、呆れるようなもの、
「これは‥‥なに?」という不思議なものまで、
じつにさまざまなものを自腹で買っている。

そんな個人的な買いものリストに、
このたび「サンパチマイク」が加わろうとしていた。
漫才に欠かせない、あのセンターマイクである。
これにはお笑い好きの乗組員も興味津々。
「なんで糸井さんが、サンパチを‥‥」
その気になる買いものの行方を、
ちょっと前のめりに追いかけてみました!
#09 サンパチマイクはかっこいい。
写真
糸 井
フフフ~ン♪ 
この先に取り付ければいいのね。
乗組員A
サンパチのほうを
ぐるぐるまわしてもらうと。
糸 井
ええと、こうかな。
あー、付いた付いた。
写真
乗組員D
サンパチの向きって、
どっちが正しいんだろう? 
きっと配線が出てるほうは裏ですよね?
乗組員A
テレビを見ていても両方あるんです。
つるっとしたほうが正面な気もするけど‥‥。
乗組員F
きょうは撮影なので、
配線の見えないほうを正面にしましょうか。
乗組員A
あー、もうかっこいい(笑)。
写真
乗組員F
ケーブルをちょっと整理しますね。
乗組員D
すごくいい感じです(笑)。
糸 井
あ、そう(笑)?
乗組員A
ディナーショーがはじまりそうです。
糸 井
「みなさん、おまたせしました。
わたくしが、糸井重里でございます」
写真
乗組員A
わははははは。
乗組員D
この空間にぴったり(笑)。
糸 井
マイクの高さをスッと変えてみたり。
一同
おぉぉぉーー。
乗組員A
すごく司会者っぽいです。
糸 井
この後ろのカーテンが
「ツイン・ピークス」みたいじゃない?
写真
乗組員A
あんなに不穏じゃないです(笑)。
乗組員D
この空間、サンパチマイクとすごく合いますね。
糸 井
ちょっとそこのふたり、ここに立ってみてよ。
ぼくもそっちから見てみたい。
乗組員A
すみません、失礼します。
ええと、こんな感じでしょうか。
糸 井
もうちょっと前かな。
乗組員D
えぇ、どこに立てばいいんだろう。
糸 井
もうちょっとマイクに寄ったほうがいいかな。
なんでもいいからしゃべってみて。
乗組員A
どうもどうも~。
乗組員D
どうもどうも~。
写真
乗組員A
いやぁ、これがサンパチですよ。
乗組員D
メタリックで、かっこいいですね。
乗組員A
このテカリ、最高ですよね。
煮ても、焼いても、おいしそう。
ぼくね、お寿司で一番好きなんですよ。
乗組員D
それ、カンパチのこと?
こっちはサンパチね。魚じゃないから。
乗組員A
あ、大工がつかうやつ?
乗組員D
それ、トンカチね。
やめて、私にツッコませないで。
乗組員A
「人という字は、人と人とが‥‥」
乗組員D
それ、金八な! 
もうやめさせてもらうわ!
乗組員F
よっ、パチパチパチ。
乗組員A・D
ありがとうございました~。
糸井
ま、ネタはともかく、
サンパチマイクはすごくいいね。
乗組員A
すみません(笑)。
でも実際にここに立ってみると、
マイクとの距離とかよくわかんないですね。
乗組員D
となりの人との距離とかもね。
糸 井
そんなのに正解なんてないよ。
乗組員D
でも糸井さんちょうどよかったですよ。
もっかい立ってみてください。
糸 井
えぇ、そうかなぁ。
「はいっ、みなさん、これがサンパチです!」
写真
乗組員A
めっちゃ慣れてる(笑)。
乗組員D
いまにも漫談がはじまりそう。
糸 井
これいま、音は出せないのかな?
乗組員F
ここは難しいですけど、
さっきの部屋なら出せますよ。
糸 井
あ、そうですか。
一回、出してみてもいいですか。
向こうに置いたのも見てみたい。
乗組員F
あっちのステージに移してみましょうか。
写真
乗組員D
どこに置いても様になりますね。
乗組員F
サンパチマイクの蓋ってあきますか?
どこかに電池を入れるところがあるはず‥‥。
乗組員A
ええと、ここかな‥‥あ、あいた!
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乗組員D
おぉ、中はこんな感じなんだ。
乗組員F
なるほど、9ボルト。
あの四角い電池があれば音が出せますね。
糸 井
いまスマホで調べてみたんだけど、
サンパチの正しい向きは逆かもしれないね。
漫才師側に正面を向けてます。
乗組員A
ということは、
配線の出ているほうがお客さん側?
乗組員F
音をひろう側を漫才師のほうに。
ということは、こうなるのか。
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糸 井
あ、スピーカーから音が出ましたね。
乗組員A
けっこう離れた場所でもひろいますね。
糸 井
「はい、会場のみなさん、
というわけでございまして!
はぁ~~、そんなこともあるんですか?
いやぁおどろきましたね~」
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乗組員A
離れると音は小さくなりますけど、
ひろうことはひろってますね。
乗組員F
広範囲のマイクなんだと思います。
別のマイクだとこんなにはひろえないです。
糸 井
ああ、なるほど、
こんなに離れてもひろうし‥‥
かと思うと‥‥こういう近くでもひろう。
へぇーー、おもしろいね。
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乗組員A
かなりシンプルな舞台ですけど、
サンパチマイクがあると様になりますね。
糸 井
どう、いいでしょう?
乗組員A
こんなにテンションが上がるとは
思いませんでした(笑)。
糸 井
サンパチマイクを置くだけで、
コンテンツの見え方も変わるんじゃないかな。
対談のときにも使えますし、
どこかに持っていったっていいんだから。
乗組員D
社内イベントでも活躍しそうです。
乗組員A
サンパチマイクの話もまだまだ知りたいですよね。
芸人さんたちの話も聞いてみたいし。
糸 井
みんなから
「なんでそんなの買うんですか?」とか言われたけど、
俺がほしがった理由がわかった?
乗組員A
はい(笑)。
乗組員D
あ、そういえば、
サンパチ工場の見学の日も決まりました。
糸 井
いいねぇ~。
ぜひ行きたいです。
乗組員D
サンパチマイクを
担当している方の話もうかがえるそうです。
しかもその工場のなかで、
サンパチを組み立てられるのは、
その方だけだそうです。
乗組員F
ひとりだけ?
乗組員A
ということは、このサンパチもその方が?
乗組員D
そうだと思います。
糸 井
じゃあ、その方にお礼を言いにいかないとね。
ぼくらのサンパチマイクの。
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最後までお付き合いくださり、
ありがとうございました。
サンパチマイクのイメージが、
連載を読む前と後では、
けっこう変わったんじゃないでしょうか?



この糸井のサンパチマイクですが、
これからは「ほぼ日」のなかで、
あれやこれやと活躍していくはずです。
リアルイベントや読みもの、動画配信などで、
この凛々しい姿を見かけたときは、
「あ、あのときのサンパチだ」と
思い出していただけたらうれしいです。



そして、幸運なことに、
大分県にあるサンパチマイクをつくる
「ソニー・太陽」さんの工場へ、
見学に行くことも決まりました。
サンパチマイクを組み立てる
職人さんにもお会いできるそうです。
やったーー! たのしみーー!



その工場見学のようすは、
あらためて読みものにする予定なので、
たのしみにしていてくださいね。
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ということで、このコンテンツも
このへんでおひらきとさせていただきます。
それではまた、近いうちにお会いしましょう。



ありがとうございました〜!
(おしまい)
2026-03-10-TUE