「彼女たちのアトリエに行ってみたいな」
という、ひびのこづえさんのひと言で決まった、
「sunui(素縫い)」のアトリエ訪問。
とある晴れた日曜日の午後。
都内にある、とある街の、
とてもにぎやかな商店街を抜けると、
小さな間口の2階建ての建物がありました。
どうやら、ここが
「sunui(素縫い)」のみなさんが
いろんなものをつくりだすアトリエのようです。
ちょっと、どきどきしますね。
じゃ、さっそく見学にまいりましょう。



糸井「こんにちは」
根岸「わあ! あはははは」



ひびの「どぉも〜」
根岸「いらっしゃ〜い」
奥から白石さんも顔を出します。
白石「こんにちはー」



ご挨拶はこのくらいにして。
「どうぞお入りください」
さぁいったい中はどんなふう??



ひびのさん、中に入って振り向いて、
扉まわりを見て、さっそくかるく驚く。
ひびの「これ、両方開くの?」
白石「あ、開きます」
糸井「キャノン開き(観音開き)」



アトリエの前は、美容室だったとか。
天井も床もひっぺがし、
アルミサッシの窓やドアを外して。
大工さんやみんなの手を借りて、作り直したそうです。


ひびの「ここで作業するんですか?」
冨沢「いえ、おもに2階で」
片平「ペンキ塗ったりとか、大きなものを
   広げるようなときはここで」
根岸「大きい作業はここじゃないとできない、
   ちっちゃい作業は上でやります」



糸井「ここ全体が作品だよね。もうね」
ひびの「すごーい」
片平「天井もノープランのまま。
   剥がしたら、しっかりしていたので
   そのままにしています」



片平「天井って、何かプランあったっけ?
   とくにになかったよね? 」
糸井「株式会社ノープラン」
一同 (笑)



糸井「プリントするのもここでやってるわけ?」
白石「はい」
根岸「このへんにあるのは試し刷りの集まりです」



糸井「あれは‥‥カーテン?」
根岸「ていうか、布、貼っただけ(笑)」
糸井「おもしろい(笑)」
ひびの「おもしろーい!」



糸井「もっと作業できる広いスペースがほしい?」
片平「音が出せるスペースがほしいです」



糸井「あ、マラカス。演奏するの? たまに?」
白石「ごく、まれに」



ひびの「すごい! あたし、ブリキフェチなので(笑)。
    いいなあ」
根岸「中国の台所用品屋さんで見つけて」
冨沢「廃番になってすごい安く売ってたの」



糸井「ひびのさんが持っていっちゃいそうなものが
   たくさんありますよ」
ひびの「ふふふふふ」



冨沢「このセーターは、初期sunuiの看板です。
   sunuiの最初の活動は下北沢で土日と祝日だけ開く、
   フリーマーケットみないなお店だったんです。
   そのときにこのセーターを
   看板代わりに店先に掲げていました。
   みんなで編みつないだセーター(笑)」



冨沢「みんなで編みつないだセーターなんです」
糸井「駅伝セーターだね」
ひびの「あ、駅伝セーターですね」
冨沢「汗も涙も」
一同 (笑)



白石「sunui(素縫い)っていう名前には、
   素材を縫い合わせるっていう意味があって。
   編みつないでっていう‥‥」
根岸「うまいこと言ったね(笑)」



糸井「あと、編みつなげるってことは、
   全員がこのくらい編める人たちなんだ
   っていうことなんだね」
片平「ちょっと個人差があるかも(笑)」
白石「(笑)」

(次回につづきます)


2011-04-14-THU