ほぼ日刊イトイ新聞

仲間の背中を信じて走る。

サンドウィッチマンのおふたりは、
高校ラグビー部の同級生!
大好きなラグビーをもっと盛り上げるため、
ラグビー芸人として全力で応援しています。
おふたりがMCを務めるラジオ番組
『サンドウィッチマンのWe Love Rugby』では
毎週、ラグビーにゆかりのあるゲストとして
現役選手やラグビー経験者を招いているのですが、
なんとこのたび、糸井重里にお声がけいただきました。
ラグビー経験者ではない糸井だから気づいた、
にわかファンのたのしみ方で盛り上がったお話を、
「ほぼ日」編集バージョンでお届けします。
ラグビーを愛するみなさーん、
にわかですけどラグビーの輪に入れてもらえますか?

ON AIR

ワールドカップを歓迎したいんだ。

伊達
とうとう今年、
ラグビーのワールドカップが
日本で開催されますね。
糸井
すごいことですよねー!
伊達
今、糸井さんが普通に生活していて、
ラグビーワールドカップが迫っているっていう
情報は入ってきていますか?
糸井
ぼくは最近になってから
その雰囲気の中に入ってきた気がしますが、
ラグビーに興味のない友だちにとっては、
まだ実感がなさそうですね。
伊達
ないですよねえ。
糸井
うーん、残念ですね。
もっとおもしろいのにね。
伊達
世界三大スポーツのひとつと言われている
ラグビーワールドカップが宮城で‥‥
あっ、宮城じゃない、日本で開催されるんです。
糸井
宮城を日本だと思ってるでしょ(笑)。
サンド
わっはっはっは!
伊達
宮城の仕事をやりすぎていてすいません(笑)。
糸井
東京も日本です。
伊達
日本です、日本(笑)。
今年、ラグビーワールドカップが
日本各地の12会場で開催されるんですけど、
本当に知られていないんですよね。
世間は2020年のオリンピックに
照準を合わせている気がして。
糸井
それは感じますね。
伊達
みんながあまり意識しないでいると、
今年の9月になってから
外国人の人たちがわんさか日本に入ってきて、
「なんで、外国人がいっぱい来てるんだろうな?」
ということになりかねないんです、このままだと。
富澤
「おっ、何かあるのか?」っていうね。
糸井
もったいないですねー!
伊達
これはね、もったいない!
糸井さん、どうすればいいですか?
富澤
出番です。
伊達
出番です。
糸井
にわかファンとしてもラグビーはおもしろいので、
なるべくお手伝いをしようと思っているんです。
たとえば「丸の内15丁目プロジェクト」
というところで、
ラグビーのドキュメンタリー映画みたいなものを
作っていたりするんですよ。
で、丸の内で上映会をやる時には、
ぼくが「1日館長」という役を与えられて、
映画の紹介をする仕事をしているんです。
伊達
へぇー!
糸井
たとえば、南アフリカ戦のラストプレーで
何が行われてるかを言葉と映像で見せたりとかね。
ラグビーの前提として
「バカじゃできねぇんだよ」というところを、
興味がないと言っているみんなは、
わかっていないんじゃないかな。
富澤
ラグビーを知らない人はみんな、
ラグビー選手をバカだと思ってますから。
糸井
「ラグビー選手って、すごいんだよ!」
というところを知ると、嬉しくなりますよね。
五郎丸さんとの対談で訊いたことも、
ぼくがあまりにも素人だから、
基本的なことを訊くんです。
「ラグビーって恐くないですか?」みたいなことを。
伊達
いやいや、大事です。
糸井
五郎丸さんでも恐いんですって。
チームの一員だからやっているけれど、
ひとりで格闘技の試合をするとしたら
絶対に出られないって答えていました。
その言葉を聞くだけで、
ラグビーに詳しくない人たちは、
「あっ、そういうもんなんだ!」って思えて、
ラグビーのことを、また違って見えるんですよ。
伊達
なるほど、そうですね。
糸井
ラグビーのプレーは、
脳みそでやっていることが
ものすごく多いですよね。
ハートと脳みそのスポーツなんです。
新しいラグビーの魅力を
試合を観ながら見つけられていくと、
「また見よう」って思うんじゃないかな?
にわかファンのひとりとして、
「水先案内人だけど、目がよく見えません」
みたいな人間になろうとしています。
伊達
なるほど(笑)。
ぼくら、ラグビーのたのしさを、
世間にもっと知らしめたいんですよ。
みんなでワクワクして、
「あと少しだね、ラグビーワールドカップ!」
という感じで盛り上がりたいんです。
日本ではラグビーの知名度って
そんなに大きくはないんでしょうけれども、
すごいスポーツが来るわけですよ。
世界ではラグビーって本当に大人気ですから。
糸井
世界の人気はすごいですよねー!
伊達
日本では高校のラグビー部も
どんどんなくなっていますからね。
糸井
あっ、そうなんですか。
ぼくはラグビー部の友達が多かったんですけど、
何もルールも知らなかった(笑)。
でも、いい奴が多かったのは確かです。
富澤
ラグビーのファッションは
どうでしょうか?
ラガーシャツとかありますよね。
糸井
うーん‥‥。
ラガーシャツじゃない方が、
ファンのみんなは着るんじゃないかなあ。
一時、ラグビーをする人でなくても
ラガーシャツを着るのが流行した覚えがあるんです。
でも、その流行が終わったのは、
いいことじゃないかなと思いますね。
どうも、丘サーファーみたいな感じがしちゃう。
あれはもっと、神聖な物だと思うんです。
チームの一員という意識はわかるんだけど、
ファンはファンなりにわきまえていたほうが、
カッコよく見えると思うんですよね。
サンド
ほぉー、なるほど。
伊達
それで、糸井さんは
にわかTシャツなんですね?
糸井
そう、「NIWAKA DE GOMEN」。
富澤
なるほど!
そういう感じですかー。
糸井
あともうひとつ思っているのは、
長年ラグビーをやっていた人ならではの
エリート意識みたいなものがあって、
それが邪魔になっている気がします。
「男にしかわかんない」という考えもあったし、
「ラグビーは礼を重んじる」ということが、
ちょっと強調されすぎていたんじゃないでしょうか。
伊達
ああ、それはあるかもしれないなあ。
糸井
にわかファンを大事にするように、
ちょっとシフトした方が、
バランスが取れるんじゃないかなと思うんです。
伊達
ものすごく詳しい人と、にわかの人がいて、
中途半端な人が、あまりいないんですよ。
糸井
ラグビーに限らずどのスポーツでも、
最先端に座っているつもりでいる人が、
そのスポーツをダメにするんですよね。
ぼくの好きな野球だってそうです。
「悪口を言われたら殴っちゃうぞ」って
ファンもいます。
そういう人が球場に座っているだけで、
ホットドッグを食べに来た子どもは嫌になりますよね。
富澤
うんうん。
伊達
そうですね、たしかに。
糸井
スポーツだけじゃなくて、音楽でも同じです。
好きすぎるヤツが威張りはじめると、
「あの曲から、あのバンドはダメになったね」
みたいな、クッサイこと言い出しますから。
伊達
「ただ好きでいればいいんだよ、お前は」
という人はいますよね。
糸井
最前列のファンが威張っていると、
他の人が入ってきにくい場所を作っちゃうんです。
伊達
ああ、その傾向、ちょっとあるかもなあ。
ラグビーにすっごい詳しい人でも、
「ああ、知らないの?
知らないんだったら来なくていいです」
みたいな人、いるんですよね。
富澤
「俺、にわかだから、ちょっとやめとくわ」
となっちゃうとラグビー業界が
閉ざされちゃいますもんね。
伊達
うん。ダメですねこれ。
延期にしましょうか、ワールドカップ。
富澤
もう開催は決まってるから(笑)。
糸井
いやいや(笑)。
ぜひ、やってほしいです!

(つづきます)

2019-03-04-MON

TBSラジオ
「サンドウィッチマンのWe Love Rugby」
毎週火曜から金曜 夕方5時50分~6時
AM954kHz、FM90.5MHz

サンドウィッチマンのおふたりが、
今年、日本で開催されるラグビーワールドカップを
応援するために放送中のラジオ番組。
現役選手からラグビー芸人といった経験者など、
毎週、ラグビーにゆかりのあるゲストを迎えて
ラグビーの話題で盛り上がっています。

公式ページはこちらからどうぞ。
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聴くことができますよ。

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