木曜日が待ちきれずに、
月曜日の今日におじゃましました。
サカキです。

女性がパーティーの場で、
背筋を伸ばして凛々しくふるまう。
ポケットのないドレスを着、
だから必ず必要な女性ならではの「とあるモノ」を使って、
なるほどと思うやり方で
エレガントにすらみえる姿を手に入れる。
スゴいよね‥‥、って言うと彼女は不敵に答える。

「だってワタクシ、パーティーで
 うつくしくふるまうコトも仕事の一部なんですもの」
‥‥、って。

実は彼女の仕事の大きな部分をなしていたのが、
クライアントの商品やサービスをPRするという仕事で、
だから、人の集まるところに顔をこまめに出すのも仕事。
パーティーに呼ばれれば必ず出かけて、社交につとめる。
私のスッと伸びた背中は、
シャンパーニュの泡が作ってくれたの‥‥、
っていつも言ってた。

そもそもシャンパーニュって
背中をシャンっとのばしてくれる飲み物だよね。
口から体に注ぎ込まれたシャンパーニュの泡。
そのシュワシュワが背骨を満たして、
上へ上へと体を引っ張りあげてくれるような
感じがするもの。
ありとあらゆるお酒の中で、
シャンパーニュほど自由な飲み物はないと思うし、
豪華で盛大なパーティーを表現するのに、
「3つ星レストランのシェフの料理が並んでたよ」
って言うよりも
「シャンパーニュが何百本も抜かれたんだよ」
って言った方がなんだか伝わる感じさえする。
シャンパーニュって不思議な飲み物なんだよね‥‥、って。

そんな話をしていたら、「ほぼ日」の担当者さんが
こんなコトを言う。

とある場所でシャンパーニュのお祭りがあるんです、
そこに、とある女性が行ってみたいというのだけれど、
サカキさん、彼女をエスコートしてくださいませんか?
って。




とある場所というのは伊勢丹新宿店。
ノエル・ア・ラ・モードというイベントが
この水曜日、21日から開催されるというのです。

そういえば、先日伊勢丹にちょっとよったら、
もう店内はノエルのムード。
クリスマスの装飾がお店の中をキラキラさせてた。
そんな季節になったんだなぁ‥‥、って。
ノエルと言えば、シャンパーニュという飲み物が
似合う季節で、
だって世界中が夢見がちになる
ロマンティックな季節であります。
ガラスの瓶の中に夢を閉じ込め、
それがお酒の形をなしていくのがシャンパーニュ。
とびきりの時のためまでそれを熟成させて、
栓を抜いた瞬間に、いろんな思い出が噴き出し、
溢れるようになってほとばしり出るのが、
泡の形を借りた夢。

夢見がちな季節を前にして、伊勢丹新宿店で
シャンパーニュのイベントを行なっているというコトは、
知っていた。
ところが今年は10周年。
伊勢丹の人たちが丁寧にはぐくみそだてた
夢の世界を学ぶ機会も作りましょう‥‥、と。
そう誘われて、断る理由はどこにもない。
ただ、「ほぼ日」さんが言うには、
その一部始終をユーストリームで配信したい。
それが条件なんだけど‥‥、と。

あぁ、なやましい。
その日に何を着ていけばいいんだろうか?
果たして最近、不摂生で太ってしまった体を
シャンとさせる装いがボクのワードローブにみつかるか?
こりゃ難儀だぞ、と思いはしたけど、快諾します。
今からボクは、一足先に、夢見心地でワクワクしてます、
ありがたい。

さてさてところで、「とある女性」とは一体誰か?
もしかしたら日本で一番シャンパーニュをたのしみ、
飲んだ女性かもねと思わせる人。
シャンパーニュの似合う女性の正体は、
2日後、明らかにいたしましょう。
そして今週、金曜日。
23日の夜、ユーストリームでお会いしましょう‥‥、
ごきげんよう。



2012-11-19-MON


© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN