社長に学べ!
おとなの勉強は、終わらない。


第6回 社員それぞれの役割は?

糸井 中間管理職は、愚痴を言うのが仕事、
みたいなイメージがあったけど、
本来は、そうではないですよね?
原田 敢えて図に描くなら、
右から左に行く橋渡しなんです。
上下ではないんですよ。

マクドナルドでは、社員に
「組織の真ん中にいるのは各店舗の店長だよ」
と絵で伝えています。

組織の中心は店長で、
店長のことを組織がサポートするのです。

ひとりひとりの役割は、
職位ではなくて職種なんです。
「位」ではないんです。

たとえば社長の役割は
全体が機能して
正しい方向に行くように考えることです。
その絵は社内全員、
各店長に至るまでぜんぶに配りました。

給料の考え方についても配りました。
「公平に給与を分配する」のではなくて、
「いい仕事をして、
 いい成果を出して、
 ご褒美は自分でもらう」
という姿勢であってほしいからです。

これまでは金一封も
社長の名前のもとに出ていましたが、
これからは、それはありません。
社長の名前が書いてあったところに
「お客さま」と書いています。

それからご褒美についての考え方として、
現場の店長がもらえないのに
本部長だの重役だのがもらうのは
おかしいと思います。

売りあげが予定以上にあがって
ご褒美をもらえるのですから、
お客さんがよろこんで来てくれているわけで、
だから店長もご褒美をもらえて、
会社ももうかって、
最後に社長がご褒美をもらえるというのが、
あるべき姿だということで
「店長からの報奨制度」
をスタートさせたんです。

「あなたのお店で
 これぐらいの売りあげがあったら、
 これだけもらえる」
と店長にあらかじめ伝えて、
報奨制度を発表しましたが、
これは効果があって、
全国の店長がものすごく頑張っています。
糸井 各店の工夫は、各店で違うわけですよね。
原田 それは方向とルールがあります。
クルーをたくさん入れればコストがかかる。
売りあげはあがならなければいけない。
そのバランスですよ。
  (つづきます)


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2004-12-31-FRI



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