PLANET
網の目のある惑星。
おーい、
と呼びかけてみよう。

※ほぼ日編集部より
ほんとうは、きょうご紹介するこの回が
【ママとあたし@ドット・アイ・エス(1)】の続編だったのですが、
編集部の手違いで、先に【「美しい」というコト@ドット・アイ・エス(1)】
を掲載してしまいました。川内さん、読者のみなさん、
もうしわけありませんでした。
順番が逆になりますが、今回はひとつもどって
こちらをお読み下さいませ。
では、どうぞ!

Vol.16 「ドット・アイ・エスの人びと」


Asdis & Olof Svala's Homepage


その1:ママとあたし@ドット・アイ・エス(2)

<前回からのつづき>
english HERE>>

Q//アイスランドも日本も、「島国」ですよね。
  残念ながら、わたしも含めた日本の人たちは、
  あなたの国のことをあまりよく知りません。
  でも、私達両国の間には、共通点があるかも?
  おなじ「島国」の住民として。

  日本の人たちに、あなたの国のことを紹介してください。


A//私達の国、アイスランドは、
  いろんな意味で、みどころが満載です。

  うつくしい氷河がたくさんあり、
  活火山もいくつかあります。

  私にとって、この国で一番好きな自然の宝のひとつは
  うつくしい滝です。

  首都のレイキャヴィックは、お気に入りの近代的な街。
  私自身は、
  レイキャヴィック郊外のKopavogur(コゥパヴォーグル)に
  住んでいるんだけどね。
  レイキャヴィック周辺には、
  さまざまな企業や会社があります。
  そして、そこからそんなに車を走らせることなく、
  田園地域に行くことができますよ。
  この地域には、住民はあまり多くないです。
  沿岸に沿った地域には、数多くの町や村があります。
  ここは、漁業や水産加工業にたずさわる住民の多い地域。
  大きい町や村になればなるほど、
  住民の職業は多種多様になります。

  アイスランドは、
  コドモを育てるにはすばらしい国です。
  なにしろ安全だし、ヨーロッパやアメリカに比べればね、
  それに以前にくらべれば、ますます、
  「“家族”が暮らしやすい環境」になってきています。


おばあちゃまと、花を摘んでいるところ。

  他のどこかの国に生まれればよかった、なんて思わない。
  この国で暮らす、ってことが好きなの。

  でも、
  夏場のヴァケイションには地中海へ!
  っていうのも気にいってるんだけどね。

Q//このサイトを通じて、
  見知らぬ人との出会いも多くあると思います。
  特に、印象に残る出会いはありましたか?
  たとえば、ネットなくては出会えないような、
  遠くの国に住んでいる人との出会い、とか?


A//私のサイトは、知らない人たちからのアクセスは
あまり多くはありません。
  サイトを訪れる人のほとんどは、
  私や娘の写真をたのしみに見てくれる友人たちです。
  
  しばらく更新してなかったんだけど、
  すぐにでもやらなくっちゃね。

Q//とつぜん思いついたんだけど、
  昨日の夕食のメニューは、なに?




A//クリームチーズ・ソースのパスタ・タリアッテーレと
  マッシュルームとハム、
  ガーリックブレッドを少々、
  それらと一緒に、飲み物は“スプライト”。

Q//あなたのサイトを、
  あなたが会ったことがないであろう、
  多くの日本人が見ることになります。
  われわれもそれをのぞんでいるのですが。

  彼らに、メッセージはありますか?


A//私のサイトを気に入ってもらえるとうれしいわ。
  新しい写真も近いうちにupするので、
  もっともっと私たちのコトを知ってもらうためにも
  また、見にきてもらえればうれしいです。
 


なんだか映画のワンシーンのようにうつくしい色。
わたしのお気に入りの一枚。


Q//最後の質問です。
  あなた自身のサイト以外で
  最近お気に入りのサイトがあれば紹介してください。

A//毎日見に行く私のお気に入りのサイトは、
  www.epregnancy.comです。
  これは、妊娠・出産についてのサイトです。
  友人のNancy PriceとBetsy Gartrellが開設してる、
  www.geoparent.comの関連サイトです。
  彼女たちは、95年から96年にかけて、
  メールを通して出会った友人なんですよ。


なんだか、急に「アイスランド」が身近になってきませんか?

これまでは、
「地図の端っこにある国」
「でもIT先進国らしい」
「オーロラ」
「年中、氷に閉ざされているんじゃ?
 アイスランドだけに。」などなどの
漠然とした「アイスランド像」しか描けなかったのが、
「IT技術」のおかげで、
webってネットワークに繋がることで、
このほんわか親子が住んでる、っていう、
リアルなイメージでとらえられるようになったことは事実。

夕食のメニューだって、
たとえば、
「ニッポンジンは、
 エッヴリデー、“スゥシ、テンプゥラァ、スッキヤァキ”
 食べてるのか?」
ってなタグイのトホホな誤解と同様に、
モノを知らない、あたくしったら、
ついついトボシイ想像で「やっぱ、アザラシの肉?」とか
安易に考えちゃいますからね。
ノン、ノン。「パスタ」に「スプライト」ですからね。

地図をひろげてみると、左の隅っこに、ちっちゃーくある島。
でも、今日からはちょっとちがった見え方がしてくるかも。
ここには、この親子が幸せに暮らしています。
なにせ、この国は「family-friendly」な国。
「“家族”が暮らしやすい環境」って訳したんですが、
自分の国をこんなふうに言い切れるって、
ものすごーいうらやましいと思いません?

日本はどうですか?
わたしたちの国は「family-friendly」な国です、って、
他の国のヒトたちに自慢できるかなぁ?

そして、この写真。



ちょっと見にくいけど、
ここに写っているのは「5人の女性」。
Asdisの家族、なんと、5世代!の女性たち。

このころ生後1ヶ月だった、おちびちゃんのOlof Svala、
彼女を抱いているAsdisは当時23才、
AsdisのうしろがOlof Svalaの「おばあちゃま」45才、
そのおとなりがOlof Svalaの「曾おばあちゃま」70才、
その前、Asdisのおとなりには、
Olof Svalaの「曾々おばあちゃま」。
なんと95才!!さすが、日本とならぶ長寿国!!!
でも、
 「残念ながら、(Asdisにとっての)曾祖母は
  この写真を撮った5ヶ月後に亡くなった」
のだそうです。

さらに、わたしってば、衝撃の事実を思い出しましたよ!
去年のシドニーオリンピックの開会式の中継で、
各国の入場行進の時にアナウンサーが言った一言を
わたしは聞き逃さなかったさ。

 「さてアイスランドですが、先日、国の歴史で初めて、
  “銀行強盗”事件が発生したそうです。」

...ってことは、
それまでこの手の「凶悪」事件なかったんだ。
な、なーんてピースなんだ。
こちとら、
ちょっとしたガキまでもが強盗やらかす国だってぇのに。

ぐっと身近になったアイスランドって国、
ますます気になる!!

次回は、
このうつくしい国から生まれたアートを御紹介します。

ユニークなマテリアルの組み合わせがつくりだす世界とは?

おたのしみに。

 

2001-04-19-THU

BACK
戻る