PLANET
網の目のある惑星。
おーい、
と呼びかけてみよう。

Vol.8 「そして、おばけ南瓜は世界を巡るのだ。」
     <その1>


Atlantic Giant Pumpkins or Giant Pumpkins


<<99.10.26発  「Please Help」>>

いきなりですが、
10/31は「ハロウィン」でした。
日本では、
「ハロウィン(Halloween / All Saints' Day)」
という行事はあまり定着しているとはいえませんが、
この時期なると、
お店のディスプレイなどで南瓜提灯(jack-o-lanterns)
を見かけたりされたと思います。

で、思い出しませんでしたか?
カナダに住む、billおじさん。
そう、
以前御紹介した「じいさんとおばけ南瓜」を
覚えていてくださいますでしょうか?

実りの秋。
「今年の出来はいかがでしたか?」
気になって、billおじさんにメールしてみました。
と、この結果はいずれ書きますが、
ほぼ同時期に、
わたしにあるヒトからメールが届きました。

しかも、
subjectに「Please Help」の文字。

一体、何ごと?
厄介なコトに巻き込まれてしまうのか?

これからしばらく、
この顛末を随時御報告することにいたします。

1999-11-11-THU

Vol.8 「そして、おばけ南瓜は世界を巡るのだ。」
     <その2>


Atlantic Giant Pumpkins or Giant Pumpkins


<<99.10.27発  「greetings from Japan :-)」>>

「Please Help」。
これは、なにやら厄介なコトになりそうだ。

メールを開く前に、ふとそんなコトを考えました。
「考えます」よね?普通。
しかも、外国からとんできたメール。

でも、差し出し人をみたら、あれ?見覚えのある名前。
偶然にも、
billおじさんの甥であり、
billおじさんに「おばけ南瓜」タネを手渡し、
billおじさんを「おばけ南瓜」の世界にひきずりこんだ、
あのDuncan McAlpineさんからでした。

内容は、
あなたのホームページで、
 以前、わたしのおじがインタビューを受けましたよね。
 南瓜栽培がどれだけポピュラーか、
 ってコトも書いてあったけど。

 そこで、お願いなのですが、
 99年の日本のおばけ南瓜のデータが欲しいので、
 emailでも、
 snail mail(のろのろ便;郵便のコト)でもいいので、
 だれかコンタクトがとれるヒトはいないかな。

 とりあえず、ここに日本のデータと、
 あと日本のgrower の名前と、
 出品された南瓜の写真がある。

 ここのページには、
 このコンテストが行われた地名が掲載してある。 
 この「おばけ南瓜重量コンテスト」の結果と記録の情報を
 提供していただけないだろうか。
 こちらのページ/に、
 そのデータを書き加えたいと思っているので。

 ありがとう。
 Duncan McAlpine 」<原文はこちら>

まぁ、
billおじさんには、インタビューにもお答えいただき、
御協力いただいたこともあり、
...あと、正直にコクハクしちゃうけど、
この「おばけ南瓜」にちょっと興味あるんですよね、
わたしったら。

それに、以前「おばけ南瓜」と出会っていたのでした。

かすんでゆく一方の記憶...をたどってみれば、
それは高校の時の修学旅行にて。
わたしの通っていた高校は、いくつかの地域に分かれて、
それぞれ訪れた地域の農家の方のお宅にホームステイさせて
いただく、という一風変わった修学旅行なのです。
わたしと友人のスギヤマさんがお世話になったのは、
岩手県胆沢郡金ヶ崎町のリンゴ農家、佐藤さんのお宅。
町のみなさんが開いてくださった歓迎会に、
オレンジ色の「おばけ南瓜」がありました!
タイヤの上に、ちんと置かれておりました。
「歓迎!」とかマジックで大きく書いてあったよ、たしか。

なーんて、なつかしいエピソードも思い出しつつ、
Duncanさんのページをあらためて見せてもらったら、
うわー!世界中で「おばけ南瓜」つくってるよ!

そういえば、billおじさんのインタビューでも、
世界各地の「おばけ南瓜栽培」フリークスたちとの交流が
語られていましたものね。

特に注目すべきは「ベスト1000」(!!?)のページ。
主にアメリカとカナダの栽培家がランキングされているなか、
なんと!217位に「Takao Hoshijima /Japan」の文字。
記録は、756pounds=約343kg!
223位にも「Shinichi Sugenga /Japan」だって!
こちらは、752pounds=約341kg。おぉ、やりますな。

で、どうなの?
日本の「おばけ南瓜栽培」状況は?

早速リサーチを始めたわたしは、
とりあえず、Duncanさんに返事を書きました。
「こんにちわ。
 おひさしぶりです。
 日本からご挨拶申し上げます。

 昨日、あなたからメールをいただき、読みました。
 OK、
 あなたがお探しの“コンテスト”関係者をさがしだして、
 そして、コンタクトをとってみましょう。」
 <原文はこちら>


早速、
「惑星探査」を開始、現在日本国内を迷走中。

どうやら、「小豆島」あたりに手がかりが?

何か新しい情報をgetしたら、
随時、ここでお伝えしていきます。

果たして、わたしはDuncanさんを「Help」できるのか?

>>>to be continued... ...

1999-11-13-SAT

Vol.8  「そして、おばけ南瓜は世界を巡るのだ。」 
<その3>

Atlantic Giant Pumpkins or Giant Pumpkins

<<99.12.16 発  「その後」>>

なかなか、
日本のおばけ南瓜関係者にコンタクトができないまま、
月日は過ぎゆくのだった...。

そんなある日、
読者のヤマグチ由美子さんから
「日本発/ナイスなおばけ南瓜情報」が届きました。

 「ところで、かぼちゃネタなのですが、
  私はついこの間、
  テレビの番組内でそれを目撃したのです。
  その番組は10チャンネルで水曜8時にオンエアされて
  いる『やったるJ』という、ジャニーズJrの番組です。
  その中のコーナーに「あなたの夢叶えます」というのが
  あり、視聴者の願いに100万円出してあげよう!など
  という太っ腹な企画でした。

  で、ここからが本題なのですが、  
  先週の放送での「夢」とは、
  『娘の誕生日に本物のかぼちゃの馬車を作って
  乗せてやりたい!』でした。
  娘さんは確か4〜6才くらいで、
  彼女が入れる大きさのかぼちゃを探したところ、
  直径2〜3メートルのおばけが出て来たのです。

  お父さん達は生のかぼちゃを一生懸命くり抜いて、
  中にランプまで吊るして
  シンデレラの馬車を再現していました。
  もちろん馬も本物で、
  最後にはお城風の洋館にジャニーズの男の子のエスコー
  トつきで物語そのままのような晩餐会に行ったのです。

  かぼちゃは小さいのでさえ切るのに苦労するのに、
  おばけともなればそれはもうすごくて、
  差し込んだ包丁やのこぎりがぽきぽきと折れまくってい
  ました。しかも出来上がりが素人目に見てもかなり良く
  て、もしその画像を送れるものなら、そのアメリカの方
  にも見てもらいたいと思いました。」

わたし見ていないんですけどね、この番組。
いい話じゃないですかぁ...。
見てみたいなぁ、リアル版「シンデレラの馬車」。
おこちゃまなら乗れちゃうくらいの大きさなワケですよね?
絵本でしかみたことないから、なかなか想像できないけど。

早速、この話をDuncanさんに送ってみたところ、
  「そのTVショウか、写真がみられるといいなぁ。」
と返事がきました。
ほんと、お見せできればいいけどねぇ。

と、本編の依頼はどうなったのか。
結局のところは、現状ではお役に立てなかったのですよ。
残念だけど。
でも、
Duncanさんは根気強く情報を待っているみたいですので、
どなたか力になってくださる方がいらしたら、
こちらまで御連絡ください。おねがいします。

ま、日本にも、
こんな「おばけ南瓜」ストーリーが展開してることを
お伝えできたことで、とりあえず「よし」とすることにしました。

あ、そうそう忘れるところでした。

billおじさんの「今年のおばけ南瓜」の出来は
どうだったのでしょうか?
去年の成績は、すこぶる良かったみたいだけど。

Duncanさんのメールによると、
 
 「実はbillおじさんも私も、
  今年は“おばけ南瓜づくり”をお休みしたんだ。
  
  私の方は、
  娘のために今年はシンデレラ・パンプキンだけ育てた
  んだ。」

ということでした。

ちなみに、
billおじさんのサイトのアドレスが変わっています。
>>>こちら


ところで、
「ミレニアム」の方はどうなってるかというと...?

こちらは後日。

1999-12-21-TUE

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