HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN

編んで着て(ときどき)うろちょろするわたし

ニットデザイナー・三國万里子さんが
日々のあれこれを写真と文章でお届けします。
編みものの話はもちろん、洋服のことや
街で見かけた気になるものなど、テーマはさまざま。
三國さんの目を通して世界をのぞくと、
なんでもないことにたのしさを見いだせたり、
ものづくりへの意欲を呼び起こせたりする‥‥かも?
期間限定、毎週火曜と金曜に更新予定です。

三國万里子さんのプロフィール

2019-01-15

「うろちょろ」のコンテンツを始めて
自覚したことなのですが、
わたしのワードローブには
スカートが随分たくさんあります。
パンツよりもバリエーションの展開が
多いアイテムだから、
あれこれ欲しくなって買ううちに
増えていったのだと思います。

でもパンツだって好きですし、
それなりにいろいろ持っていますよ。

大学を出てすぐに
古着屋に勤めていたことの影響もあって、
ジーンズなら古着のリーバイスの
大きめのサイズをよくはきます。
その頃、同僚たちの多くが、
浅い色のオーバーサイズの501を
ベルトで絞ってはいていましたっけ。
今も時々古着屋に行っては探し、
たくさん試着してから1、2本買います。
はくうちに膝やお尻の部分に穴があいたら
裏に布を当ててミシンで「叩いて」補修し、
生地が薄くなってしまうまで
大事にはき続けます。
たぶん永遠に好きだから、
なくなってしまったら、とても困る。
だからいい頃合いの中古のリーバイスを
高すぎない値段で売っている古着屋さんは、
わたしにとっては
「内緒にしたいキノコ山」のようなもので、
ずっとあってほしいなー、と願っています。
ーーそうそう、わたし、実は
雑木林に生えている食用キノコを
数種類見分けられるんですよ。
小さい頃、毎年時期になると親に連れられて、
松林でキノコ採りをしたものですから。
余談でした。

というわけで、
今回はyajirobeiのセーターに
ゆったりしたパンツを組み合わせました。
ネイビーのyajirobeiに合わせたのは、
bassikeというオーストラリアのメーカーの
白いコットンパンツ。
ウエストはドローストリングで、ローウエスト。
腿から裾に向かってテーパードしてあります。
上下ともゆったりとして
ボーイズライクな印象ですね。
ここに、わたしは嬉々として
ジュエリーを足すのです。
霰(あられ )の粒のような
ダイヤをゴールドで包んだピアスに、
ヴィクトリア朝のイギリスのリンク・ブレスレット、
そして同じ時代のカメオ・リング。
ネイビーに一番似合う色は
ゴールドではないでしょうか。
海原をあたためる陽光、というイメージです。

シトロンのyajirobeiに合わせたのは
中古のリーバイス501、
34インチです。
セーターとジーンズの「つなぎ」に
白いタキシードシャツを入れて、
少々さわやかにしました。
もちろんジュエリーはしっかりつけますよ、
にぎやかに、生き生きと装いたいから。
まず、鳩をゴールドのラインで
かたどった、大きなピアス。
キャッチについている
尾羽のパーツがモビールのように揺れます。
現代のアメリカのもので、
ピカソのドローイングをベースに
作ってあるのだそうです。
指輪はイギリスの古いカメオですが、
うまく写せずにごめんなさい。
時計は1950年頃のPatek Philippe。
仕事をたくさんして、ほっこりと収入のあった年に
お祝いに買ったものです。
「へび子」さんと名をつけて、
ずっと身につけています。

この冬は暮れまで暖かかったけど、
年を越して、ようやくyajirobeiみたいな
チャンキーなセーターがしっくりくる
寒さになりましたね。

引き続き、編むべし、編むべし!