チームのまとめ役である先輩に「みんな私を助けてね!」とよく言われます。個人の仕事とチームの仕事、生意気にも「どちらも、自分の力だけで!」って力んでいた私は、ああ、頼っていいんだなと気付かされました。
尊敬している上司とはじめてふたりで飲んだときのこと。仕事中、思っていることがすぐ顔に出て、口調も厳しくなりがちな私に、「◯◯は俺に似ている。すぐに顔に出る。 でもそのままで変わらなくていい」と、ガハハ笑いながら肩をたたかれた。叱られ、諭されるのではなく、肯定されることで、もっとまわりの人に優しく仕事をしようと思えた。
人付き合いに苦手意識がある人の方が営業には向いている。女手一つで接客業をしながら娘2人を育てた母の言葉です。
10年ほど前まで研究職をしていました。ある日のミーティングで、先輩が手間のかかる実験をすることになって、つい「めんどくさいなぁ」とつぶやいたとき、上司が「研究者がめんどくさいって思ったら 終わりだぞ」と言ったのです。自分が言われたことではありませんが、それ以来、心に刻んでいます。「自分の仕事を めんどくさいと思ったら終わりだ」
「失敗をするということは、 行動しているから。 何も行動しない、動こうとしない人は 失敗もしないよ」
先輩に「楽しそうだね」といわれました。一緒に仕事をする人に、そう思われたいといつも思っています。
かつて勤めていた会社の社長の言葉です。「とりあえず、失敗を何回かしてみなさい。 びくびくしながら十回、 中途半端な結果を出すよりも、 よっぽどためになるから」「そんな何回も失敗したら まずくないですか?」と、それこそびくびくしながら問い返すと、「なんもだ。 失敗は若者の特権。 それを尻ぬぐいするのは、 俺ら偉いさんの特権」そう言って、笑っていました。
「人より能力があるから、 短い時間で 人の倍も仕事ができてしまうから、 ついサボって怠けてしまうところがある。 それさえ気をつければ、きっとどこでも、 ものすごい仕事ができるよ。 お疲れさま。ありがとう」会社が潰れかけ、給与が数ヶ月止まり、やむを得ず辞めることを社長に報告に行った際に頂いたことばです。嬉しくて、悔しくて、ぼろぼろ泣きました。
独立してから、ものすごく難しい案件にぶつかって、以前の上司に相談に行ったところ、一言。「楽しめ!」がんばったその仕事は評価され、賞ももらいました。どんな状況下でも、楽しむことでしか突破できないと経験を重ねた今でも思います。
以前、酒類の営業をやり始めたとき、私が受注単位を間違えて、びんビールを2ケース届けなければいけないのに、2本しか届きませんでした。パニックになってしまったときの先輩の一言。「大丈夫だよ。 ビールが届かなくて 人が死ぬわけじゃないから。 いざとなったら、 俺がいっしょにかついで届けてやるよ」この一言で落ち着いて、手配することができました。普段は下ネタばかり言っている先輩ですが、さすがにベテランはあわてないし頼りになると思い有難かったです。