仕事をすることもすごいけど、
毎日規則正しく通勤することそのものが
こんなに大変だとは思いもしませんでした。

「パパの歌」は、
就職してから歌の意味がしみじみわかった気がします。
私はママだけど。

学生の頃、就職に結び付く「実習」なるものがありました。
実習先の先生がとても厳しく、
実習レポートを徹夜で仕上げても、ダメ出しの連続‥‥
ほんとに毎日ヘトヘトで正直メゲました。

その後、無事就職した先でのこと。
その厳しい実習があったお陰で、
配慮や動きがとても能動的にできることに気づきました。

〇あの時の実習先の先生は、
私が仕事に就いた時のことを考えて、厳しく指導して下さった。
〇プロ意識を持つことを教えて下さった。

働くプロは相手を一番に考えることを知りました。
あのときの実習レポートは、いまでも宝物です。

社会に踏み出すと、
ささやかな出来事に感動することもなくなってしまい、
働くことで、精一杯に‥‥。
失うものが多いんだろうな、と、思っていました。

でも実際は、全く逆でした。

辛いことも厳しいことも、理不尽なこともたくさんあるけど、
それ以上に真新しく感じられる、
幸せの種がたくさん落ちていました。

きっとこれから先、私は子どもだった時以上に、
小さな事に感動したり、泣いたり笑ったり、
幸せを感じていくのだと思います。

バイト代って全然上がんねえなあ‥‥
上がっても数百円かよ！って思ってたけど、
その数百円を捻出することの大変さを
今、学んでいます。

仕事で失敗して、ものすごく否定されても
だからといって
自分自身は否定されていないということ。

自分は信じられないくらい
奥手、シャイ、ビビりだと思っていましたが、
はたらき始めてから、
実はとっても社交的で、
接客業が天職であることに、気が付きました。

どうせケッコンするまでの腰掛なんだから、
責任のある仕事なんかしたくないし、
残業なんかしないでアフターファイブを楽しみたい！
‥‥って思ってたあのころの私に喝！喝！喝！

ケッコンですべては解決しないし、
責任のある仕事しないと成長しないし、
残業しないとアフターファイブの楽しさもわからないのさっ！

ストレスとの付き合いかた。

会社勤めを始めるまえは、
ストレスをプラスのエネルギーに
転換しようという発想がなかった。

社会に出れば、上手くいかないこと、苦手な人、
ままならないことが毎日沢山出てくるけど
ストレスに引きずられたままでいると、
余暇の時間をずっと悶々として過ごすことになる。

毎日毎日うじゃうじゃ湧いてくるストレスを、
「チキショー！」と歯をくいしばりながら
自分が成長するための糧にしていけるのが、
はたらきだしてから自分が得た宝物だと思っています。

働くってことは人それぞれなんだということ。

チームで働くことが好きな人と、
一人で働くことが好きな人。
一家の大黒柱として働く人と、
一人暮らしでせっせと働く人と、
子育てしながら働く人。

もういろんな人がいて、
みんながそれぞれの事情の中で働いている。

わかっていたような気がしていただけで、
本当は全然わかっていなかったことだと思う。

「自分はプロなんだぞ」って思ってたら、
それはまだまだ「あまちゃん」なんだよなって、
働いて5年目頃に気付きました。

プロ＝一人前の仕事 なんて、
そうそう出来るもんじゃないです。

常に新しい事を勉強し、相手の目線で物を見て、
冷静に自分を振り返り‥‥
本当にプロの仕事をする人には
そういう謙虚さがあると思います。

プロになるために、プロであるために、
謙虚になること、それが大事だと思って今も働いています