2017-03-17-

ちいさな田んぼキットのことを
はじめて知った方のために、
このページで
簡単に概要などをお知らせしていきますね。

これは福島のコシヒカリの種を使って
自宅で「自分のお米」を育てられるキットです。

(参考までに、
 昨年2016年版の販売ページは、こちら


過去2回で、全国から800名近い人たちが
参加してくださった、
たのしく、おいしいプロジェクトです。

春から秋にかけて
自分のお米をたのしんで育てたあとには、
プロがつくった
コシヒカリの一等米が必ずとどきます。
(これが、じつに、おいしいのです)


芽を出したばかりの苗は、こーんなかんじ。
どうです。きれいで、かわいいでしょう?


キットの販売開始は、3月23日(木)から。

4月の中旬にキットをお届けして、
5月中旬(東北以北の地方は5月下旬)までに
種まきしていただくスケジュール。

ていねいにつくった栽培マニュアルがつくので
はじめてのかたでも、
たぶん、むずかしくなく育てられますよ。

ぜひ、ご参加くださいね!

2017-03-15-

福島のコシヒカリの種をつかって
自宅の庭先やベランダで「自分のお米」を
楽しみながら育てられる
「ちいさな田んぼキット」ですが、
2017年版も、そろそろ販売を開始します!

大好評だった「郡山ブランド野菜」付きのセットも
もちろん今年もご用意しています。

(参考までに、昨年の販売ページは、こちら。)

販売開始は3月23日(木)あたりの予定です。
どうぞ、楽しみにしていてくださいね。

さて、今日は、遅ればせながらなのですが、
一昨年・昨年と、
キットを育ててくれている
気仙沼のみなさんの収穫祭をお届けします。

気仙沼唐桑の旅館「つなかん」を中心に
料理人として活躍している今井竜介さんが、
写真と文章を送ってくれました。

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今年も、無事に食べられましたー!

取れ高は、ぜんぶで「2.8合」。
重量に換算すると、
400グラムくらいじゃないかなあ?



ことしは
キットに付属している栽培用の土の他に
自分たちで土を用意して、
4ハコ栽培しました。

でも、ごらんのように、
ほぼ日の土が、ダントツに育ちました。

これは、
ほぼ日の土には肥料が入っているから、
ですよね。


ちなみに昨年は、
ゴールデンウィークに種まきをしたら
気仙沼はまだ寒くて、
発芽率が、あまりよくなかったんです。

なのでことしは、
5月末まで待ってから種まきしました。

そしたら、9割の種から発芽しました!
昨年に比べて、3増しの発芽率。

気仙沼と同じように、
気温の上昇がゆるやかな地域では、
5月末まで、種まきを待ってもいいかも。


ちなみに‥‥なんですけど‥‥
僕たちが「つなかん」で育てていた稲は
じつは、
けっこうスズメにやられてしまい‥‥。

なので、今回の収穫祭では
こちらの南部泰生さんがつくったお米に
主に、活躍してもらいました。

人呼んで、南部米! 美味しかったー。



ただし、今年は精米機を使ったんです。
昨年、人力で精米して大変だったから。

でも、やっぱり、
苦労して人力で精米したお米のほうが
美味しかったような気がします。

でも、自分たちで育てたお米には、
ことしも、すごく生命力を感じました。

お寿司もにぎりましたし、
みんなでいろいろつくったのですが
炊きたてごはんと、
シシャモとお漬物のシンプルな器が、
あきらかに、
いちばんのご馳走に見えた収穫祭でした。


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そうか、
気仙沼の収穫祭は「お寿司」なのかあ。

昨年の秋に、東京でやった収穫祭とは、
まったくようすがちがいます。
他の地域の収穫祭も、見てみたいです。

それにしても美味しそう。まざりたい。

そして、だいじな情報も。

気仙沼では、
ゴールデンウィークに種まきをすると、
ちょっと早かったそうです。

5月末くらいまで種まきを待ったほうが
発芽率が良かったと。

おもに東北地方のみなさん、
ぜひぜひ、参考にしてみてくださいね。

今井さん、気仙沼のみなさん、
本当に、ありがとうございました!

2016-12-22-


12月20日。
無事収穫し、乾燥させること約2週間。
街はすっかりクリスマスを先取りしています。
稲と暮らしてきたこの半年は、
長かったですが、あっという間でした。
農家の方は規模は違えど、
この流れを毎年繰り返しているわけで、
季節の中で生きているんだろうなあ。
こんなに想いの詰まったお茶碗1杯のごはんは
今までないです。いよいよ実食!

2016-12-04-


11月23日。
籾摺り完了!
その数、10粒。
ほぼ日から届いた「あさか舞」の白米に
10粒のベランダ玄米を混ぜ込んだ。
今日は新嘗祭。
1日限定の「卵かけごはん屋さん」として、
ほぼ日の新米で卵かけごはんをふるまい、
お米好きな人たちと楽しい時間を過ごした。
お米農家さん、
おいしいお米をありがとうございます。
すばらしき新嘗祭。

2016-12-01-


11月22日。
黄金色の稲穂を数本刈り取ってみる。
籾をとってみたものの、
そういえば、
すり鉢は実家に置いてけぼりにしていた。
悩んだ結果、小鹿焼の皿に。
「飛びかんな」という手法が、
器にギザギザの模様をつけているので、
すり鉢の代わりになるかも‥‥。
と思ったら、まったく代わりにならなかった。
仕方ないので、手で地道に籾殻を外す。
気が遠くなる。
お米ってものお茶碗に盛られるまでに
すごく手がかかってるということを
改めて実感。

2016-11-30-


11月28日。
もう町のあちこちに、
新米入りましたの文字が溢れています。
お米を育てると、
お米の情報が目に飛び込んでくるようになるのも
不思議なものです。
とても遅くに田植えをしたうちのお米も、
ようやく収穫。
収穫とは終わりなのか始まりなのか。
なんだか不思議に生について考えています。

2016-11-29-

昨年に引き続き、ことしも
西荻窪にある
食をテーマにしたスペースokatteさんの
収穫祭にまぜていただきました。

そのようすを、レポートしますね。


今年は3つのご家庭から
「ちいさな田んぼキット」育てたお米を
持ち寄っていただきました。けっこうある!


さて、僕たちの収穫祭は
脱穀していない状態からスタートします。



まず、割り箸でしごくようにして
稲穂からお米を外していきます。

みなさんの稲、乾燥が充分だったようで、
ちいさいお子さんがやっても、スイスイ外れます。
いい手応えがあって
これが、けっこう、おもしろいんです。



稲穂から外し終わったお米が、こちら。
まだ籾殻がついています。
重さを測ったら「302グラム」でした。


ここから、ちょっと「がんばり」が必要です。
「籾すり」といいまして、
お米をすり鉢に入れて、すりこ木でする工程。

ゴリゴリ、ゴリゴリ、ゴリゴリ‥‥と
根気よくすりますと、
籾殻がはずれて「玄米」になります。

なかなか外れないからといって
あまり力を入れると米粒が潰れてしまうので、
そこのところ要注意です。


でも、グッと気合を入れて‥‥とまでいかなくとも
いつか外れますし、
友だちとおしゃべりしながらゴリゴリしてれば
いつの間にか、外れてます。
気長に行きましょう。

ちなみに、すりこ木じゃなくて
軟式の野球ボールでも、いいみたいです。
(ためしたことはないのですが)


さて、籾殻が外れて玄米となったあと、
人力で「白米」にするのは、
たいへんに手間と時間がかかるため、
(ビンに入れて、えんえん棒で突くんだそうです)
昨年は玄米の状態で炊いたのですが‥‥
今年は、なんと!

どなたかが、ありがたい文明の利器、
ミニ精米機を持ってきて下さいましたー。
これで今年は、白米が食べられる!


ウィーーーーーン。まわる精米機。
ドキドキしながら見守る一堂。


精米完了! 白いお米だ!
ちょっと籾殻が混じってますけど‥‥(笑)、
洗ったときに、浮いてくるはず!

重さを測ったら「150グラム」」くらいでした。
籾殻のついた状態から、ちょうど半分の重さに。

たくさん穫れそうだと思ってたんですけど、
最終的には「約1合」かー。
お米のありがたさを、あらためて感じます。


ちなみに精米したら「米ぬか」が出ました。
誰かがぬか床に入れようって言ってました。



そうこうするうちに、美味しそうなおかずが、
台所から、ジャンジャン出来てます。

ここに集うのは、お料理好きで、
おしゃべり好きなみなさんばかりなので、
なめらかなチームワーク、
みごとな手際、
みんなでワイワイしているあったかい雰囲気。
そして、なにより、美味しそう‥‥。


お米も、お皿によそいました。が、このお米は、
さっき精米したものではなく、
ちょうど届いた郡山の一等米「あさか舞」新米。

春に「ちいさな田んぼキット」を購入して
育ててくださったかたに向けて、
毎回、秋に、プロかつくった新米を3キロ、
追加で届けているんです。

そのお米が、ちょうど届いたのでありました。


徐々に収穫祭のテーブルが出来上がり‥‥。


ことしのメインは、カレー! やったーー!
お肉ホロホロ! 



さてさて準備が整ったところで、乾杯です。

みんな籾をすったり、お料理の準備したり、
よーくはたらいたあとに
仲のいいお友だちで食べるごはんですから、
収穫祭とは、格別なのです。

しばし、ワイワイ、もぐもぐ、
たのしくておいしい時間を過ごしたあとには。
そうです‥‥わすれちゃいけない。


ほんとうのメイン! というか、デザート?

みんなで精米した、
みんなのお米が、炊きあがってきましたー。

パチパチパチー。歓声と拍手が上がります。


1合ですから、一人の分け前は、この程度。

直前に食べた、
プロの米農家が本物の田んぼで作ったお米には、
味も大きさも(当然ですが)かないません。

でも、何でしょう、このうれしさ‥‥は、
このお米にしかないものだなあ。

みんなでそう言い合いながら、
ごちそうさまをしました。おいしかった!


今年も、すばらしい収穫祭になりました。

仲のいい友だちとの収穫祭、いいですよ。
来年も「ちいさな田んぼキット」
販売する予定ですので、
みなさんも、よければぜひ、やってみてください。
じつに、おすすめであります。

あ‥‥ちなみになのですが、
「ほぼ日」の屋上で育てていたお米は、
まだ脱穀していません。


来週以降、時間を見つけて、
脱穀して、籾すりして、もしかしたら精米して、
炊いて食べてみようと思っています。

そのときはまた、レポートしますね。

2016-11-11-


10月27日。
10月もあっという間に後半。
コートを引っ張り出してきたかと思えば、
Tシャツでいいねという日が
やってくるような、
季節をまさに夏と冬の間の日々が
続いていましたが、
稲はもうすっかりおなじみの姿に
なっております。

定点で映像を撮って
早回しで見てみたらとても面白そうだなあ。
アリがたくさん集まってきたことも
ありましたが、なんとか大丈夫そうです。
稲の9割が茶色になったころが
収穫の最適なタイミングだそうで。

息子の晴れ舞台を今か今かと待ち望む
お父さんの気分です。

2016-11-11-


10月14日。
先日、柳瀬さんの「ちいさな田んぼ」を
見せてもらったら、稲の丈がうちの3倍、
株の太さがうちの5倍ぐらいあって、
ちょっぴり落ち込みました(笑)。

でも、陽当たりが悪いなか、
なんとかがんばって育ってくれている
わが家のちいさな田んぼの稲たち。

おとなしいながらも、
プリプリとした実をつけています。

あとは黄色く熟するのを待つのみ。

先日、福島県に行きましたが、
田んぼを見ると、
すでに稲刈りが終わっているか、
黄色く熟していて、
まもなく稲刈りに入る状態でした。

うちの稲はコシヒカリのはずですが、
晩生品種に
突然変異したのではないかと心配になるぐらい
成長がゆっくりです。

のんびりと見守ります。

2016-10-13-


雨の続いていた先週ですが、
ほんのいっときの晴れ間を見計らい、
稲刈りをしました。

こちらの投稿のときに
「刈ります〜」とお伝えしたのですが
稲のことにお詳しい読者の方から
「まだ、ちょっと早いかもしれませんよ」
というメールを頂戴し、
それから10日後くらいに刈ったのです。


なんでも、そのかたによると
稲を刈る目安としては、
「全体の9割以上が茶色くなったとき」
なんだそうです。

それより早めに刈ってしまうと、
(食べられるけれども)
「やや未熟気味の、
 青いお米が多くなってしまう」
とのことでした。

なるほど〜。

これから稲刈りのみなさん、
ぜひ、参考にしてみてくださいね。

まだまだ知らないことだらけで
助けていただいてばかりの僕らですが
まずは無事に収穫! 嬉しいです。

もうしばらく干して乾燥させてから、
脱穀・籾摺りをしたいと思います。