気仙沼ツアー大海原

生き別れの
「お兄ちゃん」が手伝ってくれました。

わりと氷は
やわらかい。

「そっちそっち。
振り返らないでね」

「逃げよう」

宮崎さん
「シジュちゃんのやる部分を
残しておいたんだよ。
頭の部分をもっと削って
まあるくしてほしいんだ。
さぁ、もう一度ぶきをもって。
こっちに向けないで、あっちに向けて。
削るのはあっちの頭。
こっちじゃない」

（ぶきを離して）
ああ、なんてうれしいんだ！
シジュのことを、氷で彫ってくれるなんて！！

これ、氷のシジュじゃん！

宮崎さんがつくったの？

「シジュちゃん、あぶないあぶない」
「ぶきが、あぶないよ」

そしたら「気はやさしくて」の
宮崎さんが、
「じつはもうできてるんですよ」
って、コレを出してくるじゃあありませんか。

シジュはそして、
「気はやさしくて力持ち」な
宮崎さんに武器を渡されて、
これから氷の彫像をつくります。

お兄ちゃんはいま、岡本製氷で
「岡本製氷のシジュちゃん」と
呼ばれているそうです。