今日の 言いまつがい言おうとしてたことと 違ったことを言ってしまう。 そういった失敗談を集めた名物企画。

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まつがい

レジ担当です。
ある日、お客様が
「これ使ってしまいたいのだけど、
 いい?」と記念硬貨を出されました。
平成2年OSAKA EXPO'90の文字、
額面なんと5000円、淡い金色でずっしり重い。
見たことのない硬貨でしたが
常連のお客様ですし、
大丈夫だろうとお受け取りしました。
お客様がお帰りになったあとで
「見て! 5000円硬貨!」と
みんなでワイワイしておりましたら、
手に乗せてしげしげ眺めていた
若い子がさっと青ざめました。
「これ、脇に刻印してありますよ!
『ハナさんからミドリさんへ』って。
 女性のお客様でしたし、
 お母様から娘さんへの贈り物とかじゃ?
 本当に使ってよかったんでしょうか?」
「うーん‥‥とはいえ、
 切羽詰まった事情があるのかもしれないよ。
 ちょっと見せて?」
と手に取ってみてみると、
なるほど確かに、コインのぐるりに
ローマ字で刻印されていました。
「HANA TO MIDORI」と。
‥‥うん、あのね、これはだいじょぶ。
むかし大阪で「花と緑の博覧会」というのが 
あってね‥‥いや、
モリゾーとキッコロは愛知で、
これは、それより、もっと前。と説明しました。

(生まれてないもんねえ)

   
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