言いまつがい
高校のバドミントン部のダブルスでは、
サーブの時に前の人が後ろの人に向かって、
背中に指を立てて合図していました。
サーブがロングかショートか知らせるためです。
後ろの人はそれを見て、
「はい、いっぽん!」と
了解&応援をこめて、
大きな声で答えるのが習わしでした。
ある試合中、
さあ勝負どころというサーブの瞬間でした。
前の人のサインを見て、私は言いました。
「はい、すっぽん!」
試合会場は一瞬静まりかえった後、
誰もが肩を震わせていました。
試合再開まで、しばらく時間がかかりました。
(バド子)
2020-03-12-THU