まつがい
高校時代のある日の帰りのことです。
友達数人と電車に乗っていた時、
途中の駅で
「通過待ちのため、しばらく停車します」
という車内アナウンスがありました。
ひとりの友達が空になった缶ジュースを
捨ててくると言って席を立ちました。
「行ってる間に、電車出ちゃったらどうすんの。
やめとき〜」と皆が言うと彼女は
「大丈夫〜。なんかあった時のために
これ持って行くから〜」と
財布を片手に持ってヒラヒラさせながら
明るく車両からホームへ。
ちょっとして
「ゴン!」という鈍い音と
「キャー!」という叫び声が‥‥。
彼女はスナップをきかせた右手で
財布をごみ箱に
投げ込んでいたのでした。
なお、財布は無事救出、一部始終を見てた
車掌さんが発車を待ってくれました。
(ハハハの母)
2017-09-09-SAT