HONが並ぶ本屋さんへ行こう!

水戸岡さんの路面電車があることは
知っていましたが、
なにぶん一台だけ。
「もし運よく出合えたら」
と思っていたのです。

ひぐはこちらで路面電車の
運行状況を調べて、
乗れるようにしてくれたのでした。
ありがとう！ひぐ！

水戸岡鋭治さんがデザインした
長崎電軌鉄道の路面電車、
310号「みなと」！

あれはもしや、
たくさんの路面電車が走る長崎で
たった一台の‥‥

もう一台を見送ったひぐは
静かに告げます。

ひぐ「もうすぐです」

もうすぐ‥‥？

ひぐ「きました！」

路面電車、来たよ！

ひぐ「見送ります」

見送る！

日が傾きはじめ、
風がだんだん冷たくなってきました。

路面電車の電停で、
ひぐは身を縮こめて
じっとしています。

麒麟です。

孔子廟にいました。
雄の麒（き）と雌の麟（りん）が
いるそうです。

ひぐ「そうそう！
『十二国記』に出てきました」

大浦天主堂を出たあとは、
路面電車がとおる大通りの
反対側にわたって、
「長崎孔子廟」へ。

洋館建築が並ぶ街並みから
雰囲気ががらりと変わります。

ひぐ「離れてみると思います、
面白い街だなあって」

ほんとうに。

続いてひぐは、
大浦天主堂に案内してくれました。

見上げたときの荘厳さ、
内側から見る美しいステンドグラス。
（建物内は撮影禁止です）

それらと、
天主堂を出たときに
目に入る景色のギャップが
印象的でした。

眼鏡橋でした。
ひぐ「晴れててよかった、
きょうはめがねがきれいに見える」

「日本三大名橋」のひとつで、
現存最古のアーチ型石橋なのだそうです。