八戒、だめだ、
駐車場がいっぱいだ。


「しまった、われらの
キントウンが停められないか」

あっ。
あれは、天照大御神が
出てこられた瞬間を見逃さず、
すぐに重い岩の戸をもぎとり、
遠くにブーンと投げて、
それが長野県の戸隠まで
飛んでったという、あのお方でしょ？

天岩戸神社に来た！

ほぼトリドリの言う、
生活のたのしみの経典って、
どこに行けばあるのだろう。
おーしえてほしーい。


「悟空さん、見てください。
目の前の看板、
天岩戸神社って、書いてありますよ」

天の岩戸って、
あの、天照大御神が、
「みんながたのしそうなことをやっている」と、
覗いてみたくなって
出てきたという、あの、
天岩戸？

そういえばいまここ、
宮崎県‥‥高千穂だ！


「たのしみの経典というからには、
岩の前でどんどこ踊った、
あの方たちのことですよ」

ラスト賢人？！

賢人‥‥じゃなくて、
賢トリ。

ほぼトリドリ。

ここで、自己紹介ダービーやってる、
ほぼトリドリ。

生活のたのしみの経典？

んん？

最後の指令書、
いったい何が書いてあるんだ。

ええっ、ほんと？
残り一本になってたんだね。

それではいよいよ、
「ゆずの木 ねむの木 みずたまの木」の
お店の方といっしょに、
最終指令書を開きます。

「スガノさん、
次はいよいよ、
最後の指令書ですよ」