私があまりに
おいしいおいしい、言うので、
西田八戒も車を停車し、
あか牛丼を食べました。
「うまいっ」と、
阿蘇にむかって叫んでた。

あのぅ、言っていいですか。

この、あか牛丼についていた、
スープ。

何スープかもわからない、味。
レモンと麩が入ってたことは確か。

これ、私がいままで飲んだスープのなかで、
いちばんおいしいかも。
（おいしい顔です、これ）

がっつり、
あか牛いただきます。

レアーな、すっきりステーキが、
お口のなかでごはんとたまご、
おしょうゆ、わさびと、
噛んだぶんだけハーモニー。
箸が、するすると、
止まらない！

豚が、時間がないと
まなじりをつりあげるので、
あか牛丼、
流れる風景をたのしみながら、
あつあつのうちに車内でいただきます。

教えてくださった方、
予約してくれた沙悟浄、
ありがとうございます。
いっただきまーーわーーぁーす！

あか牛丼。
テイクアウト、ゲッツ。

あか牛丼のいまきん食堂。
今回の旅史上、
いちばんの混み合いです！


「大丈夫です、沙悟浄が
テイクアウトの予約をしてくれましたから」

赤木由美賢人指定の、
絶景カフェは、まだ遠いの？


「まだ、もうちょーっと、
かかりますね」

キンコジが取れるってことは、
まだまだ煩悩が足りないんだよ。


「そうですかね」

熊本名物のあか牛、食べようよ。


「そういえばおすすめメールが
来てましたね」

食べようよ。


「間に合いませんよ、絶景カフェの予約時間に」

沙悟浄に頼んで、
あか牛丼を予約してもらおう。

煩悩のキンコジが、
アイスの煩悩で満点超えして
取れて落ちていた。

気づいてよかった。
誰も拾わないんだ。
そうか、そうだよね。

小部屋帰りの八戒も
豚の友だちを見つけてごきげんです。


「さっき走ってたでしょ、
悟空さん。
キンコジ、落としてましたよ」

１分で食べました。