「カレーの学校」通信。

2018-11-28-

2016年10月からはじまった「カレーの学校」ですが、「ほぼ日」での開催は、今回で中締め。
カレーの遊び方のさらなる可能性を探るため、
いったん第10期で、この形式での講座を
終了させていただくことにしました。

1〜10期で取り上げた授業テーマは39にものぼりました。

・カレーとは、何か?
・おいしいカレーに共通するゴールデンルールとは?
・玉ねぎ炒めをとことん究める
・おいしいカレー店MAPをつくろう
・自分史上最高のカレー粉をつくろう
・あの人のおふくろカレーが食べたい
・インド料理は、なぜ、手で混ぜるのか?
・札幌スープカレーvs大阪スパイスカレー
・スパイスとは、何か?
・タモリさんのカレーはなぜうまいのか?
・あの人に聞く儲かるカレー店のつくりかた
・バーベキューでヒーローになれるタンドーリチキン教えます
・ジャパニーズカレーの世界進出
・港と英国をめぐる、カレーライス伝来秘話
・アチャール(漬物)大研究
・関西カレー店マップを作ろう
・おいしいカレーにたまねぎ炒めは必要か?
・スパイスカレーの極意
・いちばんおいしい家カレーを作る
・あなたのカレーの思い出、教えてください
・カレーの新商品企画会議
・カレーの車が走るワケ
・世界にひとつだけのカレー本のつくりかた
・カレーの車の作り方
・みんなで「隠し味の秘密」を解き明かそう
・あの人に聞く、ヒット商品「カレーメシ」の裏側
・黄色い封筒をめぐる冒険
・スパイスカレー七変化
・教えて!カレースター
・幻のインドカレーを追え
・バターチキン徹底研究
・東京カリ〜番長のつくり方
・カレーの実験室
・世界カレー発見!
・カレーの問診票を作ろう
・わたしだけのおいしいカレーを作るために
・カレープレーヤーゼミナール
・薬膳カレーの謎
・スパイスカレー、基礎の基礎

卒業生は447名。
今でもカレー・プレーヤーとして活動中です。

「カレーの学校」は今後も水野さんが主催され継続する予定です。

2017-02-01-

スタッフの木内です。
今日から不定期で数回にわたって、
実際に行われている授業の様子を
お伝えしていきます!



第1期の2限目でとりあげたのは、
カレーをつくるときの「ゴールデンルール」について。

「この話をするとまじめになりすぎちゃうんだよな」
と心配顔の水野さんでしたが、
『水野仁輔 カレーの教科書』(2013年、NHK出版)
の内容にふれつつも、
そこに書ききれなかったことや、
本になったあとの2〜3年のあいだに
進化していることもふくめ、
“いま”の水野さんの「ゴールデンルール」が学べる
授業となりました。


5、6年前になんでも中華鍋でつくっていた水野さん。
「油がまんなかにたまるので意外とつくりやすい」と説明中。


スパイスを使ってつくるカレーには決まった手順がある、
というお話から授業はスタート。
その手順を調べあげ、誰もが再現できるようにしたのが
「ゴールデンルール」。
これが頭に入っていると、食べるときもつくるときも
たのしめて、カレーという食べ物の構造が自分で理解できるので、
おいしいカレーをつくるときの近道になるのだとか。


「ゴールデンルール」を習得したあとは、
つくりはじめる前に自分が食べたい・つくりたい
カレーの完成形をイメージしておくことがたいせつ、
という教えには、1期生のみなさんが深くうなずいていました。
ルールを基本にしながら、自分の思うおいしいカレーに
たどりつく方程式を考えながらつくることが
カレーづくり上達の秘訣なんですね。

「ゴールデンルール」については、『カレーの教科書』に
くわしく説明がありますので、
よろしければ書店で手にとってみてくださいね。
(わたしも会社に1冊、自宅に1冊、バイブルの
ように置いてあります)。

次回は、
大好評だった「玉ねぎ炒めをとことん極める」
をテーマにした授業をレポートします。