ここは平壌と同じ
緯度なんですって。

おおおーー。

だんだんわかってきた。
絶景のあとは、
階段が待っている。

車で5分で集合場所の
碁石海岸についてしまった。
2人は歩いて一時間くらい
かかるということなので、
一時間待ち。

碁石海岸の海は結構激しいです。
映画の最初に出てくる、
ザッパーーーン！
ってやつ。

スガノが連れてきた雪がどんどん
降ってきたので、
車に戻って待機中。
昨日泊まったホテルで買った、
にぎにぎする木をにぎにぎしながら待ちます。

絶景を前に、
ホテルでいただいてきた
椿茶をひと口、
ホッとする田口くんです。

「しみるーーーー」

怖い！　怖い怖い！

でも最高！
トレイル最高！

「こっち、絶景すよ」

落ちるよ、落ちる！

西田くんの鼻の向こうには、
大船渡湾の防潮堤が見えるね。
４年以上の月日がかかった、
湾の入口の防潮堤。

「見てください、穴通磯だって」

ほんとだ、鼻みたい。
西田くんの鼻も、
あのくらいスッキリすると
いいのにね。

田口くんは、たのしそうです。

「これですよ。
もう、いうことなし、です」

潮風の、トレイルだもんね。