すぐにおいしいジャムになる、不思議なりんごを追いかけて。ブラムリー探検隊

これまではちみつりんごを追いかけてきた
ほぼ日の「探検隊」OとTとSの3人は、
2022年、ブラムリーを探検することにしました。
ブラムリーは、青りんごの一種で、
3人は昨年までその存在を知りませんでした。
生ではすっぱいのですが、ジャムにすると一気に、
輝くようなおいしさに変化します。
しかもジャムになるときには「あっ」と驚くすばやさ。
感動した3人は、今年のブラムリーの時期を
待ちに待ちに待って、北の果樹園へ出かけます。
みなさんといっしょにたのしむために
WEBとTOBICHIで販売もします!

※ほぼ日ストア販売分は終了いたしました。

sugano

1)これが、ブラムリーです

2022/09/07 18:30
みなさん、こんにちは。
ほぼ日のスガノです。

これまで、おいしいはちみつや
フルーツを追い求めて活動をしてきた
ほぼ日の「探検隊」の一員です。

私は昨年、ひとつのりんごに出会いました。
「ブラムリー」という品種です。
イギリスからやってきた、
調理用の青りんごの一種です。
生食には不向きなのですが、
加熱するとすぐにトロッと溶けて、
「え!」というほどおいしさが変わるのです。

イギリスでは、出まわるりんごの
半分近くがブラムリー。
つまりは人気品種です。
しかし、日本ではあまり栽培されていません。
イングランドとウェールズでは、2007年時点、
料理用りんご果樹園の敷地の95パーセントで
ブラムリーが育てられているそうです(wikiより)。
日本では長野、岩手、青森、北海道などで、
りんご果樹園のうち数少ない農家さんが
育ててくださっています。

最初の話に戻りますが、
私はこのりんごに、昨年出会いました。
きっかけは、気仙沼の斉吉さんのWEB販売でした。
芋煮といっしょにセットになって、
青いりんごと岩泉町のヨーグルトが
送られてきたのです

このりんごでつくったジャムが、もう、
たまらなくおいしかった。
斉吉の和枝さんに、
「残りの数十年、
このりんごを知っている人生にしてくださって
ありがとうございます」
とメッセージしたくらいです。
ひとさじ食べたら目がキラキラ輝く。
感動のおいしさでした。

私はすぐにブラムリーについて調べました。
このときすでに日本のブラムリーが「終わり」の時期で、
青森産も岩手産も手にはいりませんでした。
北海道の農家さんが一般販売しているものを見つけ、
都内の青果店でも探しまわり、
いくつかブラムリーを食べました。
探検隊のみんなをはじめ、
ほぼ日乗組員の数人にも食べてもらいました。

みんな「おいしいおいしい」と食べてくれました。
しかも驚いて「おいしい」と言いました。
それには、あるひとつの理由があります。
(後述します)

そんな2021年「最後の」ブラムリーを
食べ終えた私は、思いました。

「来年、もっとたくさん食べるぞ。
ああ待ち遠しい、2022年。
夏の終わりから秋まで、
ずっとブラムリーを食べ続けるのだ!」
sugano

2)「すっぱい林檎の専門店。」藤野さんとの出会い。

2022/09/07 18:31
斉吉さんの通販セットにはいっていたのは、
すっぱい林檎の専門店。」を通じて仕入れた
青森県産のブラムリーでした。

「あの味、まずは今年も
ぜったいにのがさないように食べるぞ」


そう思い続けていた5月、私たちほぼ日は
新宿で「生活のたのしみ展」を開催しました。
そこで林檎のジュースを出品していた
「すっぱい林檎の専門店。」の藤野さんに
お会いすることができたのです。
憧れの人!

「生活のたのしみ展」で藤野さんにお会いできたのは、
でした。
山下は、私が昨年おすそ分けしたブラムリーを
大事にジャムにして食べていました。

「生活のたのしみ展」の店先で藤野さんにお願いし、
今年、ほぼ日で、ブラムリーを紹介しよう!
とガッチリ握手しました。
山下も私も、もう、
完全なるブラムリーファンになっていたのです。
sugano

3)みんなが驚いた理由

2022/09/07 18:38
最初の投稿
みんなが『驚いて「おいしい」と言いました』と
記しました。

その理由を述べます。

ブラムリーは、青りんごで、すっぱい。
ちょっとかたいイメージすらあります。
しかし、ほんの数分で、電子レンジだけで、
あっというまにほにゃほにゃになり、
ジャムになるのです。

ジャムをつくるって、ちょっとハードルが高いのですが、
カットして電子レンジに入れればOK。
レンジの時間は、合計6分くらい。
電子レンジがなければ鍋でももちろんつくれます。
鍋でつくったほうが感動が大きいかもしれません。
あっというまに煮溶けます。

そして、
材料はこのブラムリーと、
砂糖だけ。
(ペクチン要らない!)

このシンプルな
「切ってチン」のあっけない過程を経たあとの
ひとさじの味が、
いいようもなく格別だったのです。

ですから、です。
今回私たち「ブラムリー探検隊」がめざすのは、
おいしいからといって、
ブラムリーのジャムを販売することではありません。

ブラムリーを切って、チンして、食べる。

この一連を、ぜひみなさまに、
体験してほしいと考えております!
sugano

4)明日の更新で、じっさいにジャムをつくります

2022/09/07 18:50
ブラムリーが、なぜ日本で
あまり出回っていないか、私はまだよくわかっていません。
おそらく、

・栽培が日本ではむずかしい

・夏りんごなので、いたみやすく、流通の扱いがむずかしい

といった理由があるのではないかと思います。

来週盛岡に行って、
「すっぱい林檎の専門店。」の藤野さんや、
果樹園の農家さんにお会いして、
そのあたりのこと、じっくりうかがってこようと思います。

しかし、あまり出回っていない果物であるにもかかわらず、
すでにファンクラブがフェイスブックにあります。
(もちろんすでに「いいね」しています)
そして、ネット上には日本じゅうの
りんご好きのみなさんが、
ブラムリーを使ったすばらしいお菓子を紹介なさっています。
すでにブラムリーは人気者ともいえます。

もし、いまより、もっと
ブラムリーファンが増えたら‥‥? 
ブラムリーの栽培量があがって、
あのおいしさがもっと身近になるかもしれない。
そんなことを、思いっきり、
私たち探検隊は夢見ています。

今回は、数が限られているのですが、
「すっぱい林檎の専門店。」さんを通じて
届けていただいたブラムリーを
ほぼ日ストアでネット販売するほか、
TOBICHI東京で店舗販売いたします。

明日の更新では、
ブラムリー探検隊のメンバーが、ほぼ日のキッチンで
じっさいにブラムリーのジャムをつくってみます。
ぜひ、ごらんください。

(明日につづきます)
sugano

ブラムリークッキングスタート!

2022/09/09 10:15
それでは、昨日告知したとおり、
ブラムリー探検隊のメンバーである
が、
これからブラムリーを使って、ジャムをつくります。

最初にお伝えしますがほんとうに
「切って、チン」
だけなので、すぐ終わると思います。
よろしくお願いいたします。
sugano

材料

2022/09/09 10:25
<材料>
ブラムリー1個

砂糖60〜100g

※砂糖はグラニュー糖がおすすめです。

<道具>
耐熱容器

ラップ

包丁とまな板

砂糖を計量するはかり

混ぜるスプーン
sugano

りんごをむきます

2022/09/09 10:32
1)
ブラムリーをよく洗い、
(皮も使用するので、よく洗います)
皮をむきます。

くるくるむいてもいいし、
先に櫛形に切ってからむいても、
どちらでもいいです。
sugano

むいています

2022/09/09 10:48
はくるくるむき派、
はくし形むき派、
ですね。

くし形切りは、
6等分でも8等分でもかまいません。
sugano

皮むき完了

2022/09/09 10:55
むけました!
sugano

皮は千切りにします

2022/09/09 11:08
2)
ブラムリーの皮の半量は捨てずに、
千切りにします。