「顔、出しときましょうか？」

「ジェラリーノ君もいるし」

ジェラリーノ君。ジェラートですか？

「南部せんべいを頭に載っけてますね」

そうですね。

来ました。
ごめん、ちょっと食べるね。

三國さんは、
甘そうな「飴」を買ってました。

「パッケージが、かわいかったので」

ほんとだ。かわいい。

「これを買いましたよ、
完熟山のきぶどうジュース」

あ、それはきのう、
道の駅で私たちが飲んで、
思わず中学時代の話をしはじめてしまった
ジュースじゃないですか。
これ飲んだらなかしまさんもついつい
昔話しちゃいますよ。

「あとは、福田パン。
やっぱり気になって」

まるきの店内には、
たくさんの著名な方のサインが
飾ってあるのですが、
「別格！」という感じで
３つのサインが飾られています。
いずれも、ラーメンが好きで、
本音でしか話さないと言われる
たいへん素直過ぎる方たちです。

はい、向かって左が糸井重里。
右が矢野顕子さん。
そして真ん中が樋口可南子さんです。

まるきです。
まるきの店内で待っている我々です。
おいしいラーメンを待つ時間は
おいしいラーメンを
味わう時間に含まれるので、
待つことがまったく平気です。
ああ、たのしみです。

着いた！
まるきだーー。

ずっと車で走ってたら、
もう夜になってしまいました。
とっぷり。

ウソです。トンネルです。

あいかわらず道ですよ。
道をぼくらは行くわけですよ。
車で進むぼくらですよ。
道が続くのでぼくらは行けるのですよ。
道を行くぼくらのことを報告しました。
もうちょいで気仙沼さ。

手づくり村に入ると
大きなおみやげ売り場がありまして、
そこで回遊したがる姉妹。

「このじゃじゃ麺絵はがき買おうかな」

え？
さっき光原社では
あんなに注意深く買いものしてたのに、
なにその急なうっかり感！