永田さんが来た。
お互いコーヒー持ってる、
朝からコーヒーで乾杯だ。

仙台へ向けてしゅっぱーつ。

私たちが乗る新幹線
はやぶさが来ました。
はやぶさが来たけど
永田さんは来ない。

ここ、東京駅には
コンコースからホームまで
ほんとうにたくさんのおいしい駅弁が
集結しています。
「祭」というお店だと、
おいしいおいしい「のり海苔弁」が
おそらく売っている時間です。

でも今日は、駅弁を買わない。
なぜならお昼ごはんを
仙台で食べるからです。

さて、東京駅。

よし、いい天気です。
冬の気持ちのいい空気。
今日は新幹線でまずは仙台へ。
三日間、どうぞよろしくお願いします。

眠れません、と言いつつ、
今日はもう眠ります。

明日、東京駅から出発し、
仙台駅まで、
同い年永田と向かいます。
仙台までにけんかしませんように。

グッナイトーキョー、
みなさま、おやすみなさい。

そして、妹の、なかしまさんは‥‥。

盛岡で買ったものを使って、
最終日にお菓子をつくってくださるそうです。
こちらも、とてもたのしみです。

なかしまさんといっしょに食べものの買いものをする。

それだけでもう、
眠れません、眠れません。

このたび、三國万里子さんといっしょに
旅に出ることになったとき、
三國さんから
「もしよかったら、道中、編みものしましょうか？」
という提案をいただきました。

そして、できあがったら、
お読みのみなさんに抽選でプレゼントすることに。

いったいどんな糸で、どんなものを編もう？　

三國さんは、岩手県岩泉町でつくられている
「スピンクラフト岩泉」の糸を選ばれました。

ふわふわらしいです。すごくいい色ですね。
どんなカウルにしあがるのでしょう？

今日、昼間に撮った東京の空。

私は明日、仙台から気仙沼を経て
盛岡に行く予定なので、
道中、うつりかわる景色を
みなさんにもたのしんでいただけるよう、
写真に撮っていこうと思います。

震災にまつわる
しりあがり寿さんのお仕事といえば、
思い出すのは、
朝日新聞夕刊に連載されている
『地球防衛家のヒトビト』のなかで
４コマすべてが瓦礫で埋められた
回があったこと。
起承転結が求められる新聞の４コマ漫画で
台詞も擬音も一切なく、
ただただ瓦礫が続くあの作品は
東日本大震災のことばでは
とても表せない風景と見るものの無力感を
リアルに表現していたと思います。
しりあがり寿さんの震災後の作品は
『あの日からのマンガ』という本に
収録されています。

あれから丸８年が過ぎようとしていますが、
当時、どんなことであれ、
震災について公に何かを発するというのは、
とてもたいへんなことでした。
ほぼ日刊イトイ新聞という
毎日更新するウェブサイトに勤めているぼくは、
記名で何か言う立場ではありませんでしたが、
当時のそういった苦労は憶えているつもりです。
その意味で、あのときにしっかりと冷静に
自分の意見や作品を発表していた人を
いまも尊敬しています。

身内の話になりますが、
糸井重里もそのひとりでした。
糸井の原稿は一年ごとに
「小さいことばシリーズ」という本に
まとめられていますが、
東日本大震災があった2011年の原稿は
『夜は、待っている。』
という本に収録されています。
機会があれば、当時の勇気や決意を
ぜひ、読んでみてください。