石巻駅です。
ここから仙台までは
ミヤコーバスを利用します。
夕暮れどきで、冷えます。
仙台駅では、福島の
薄皮まんじゅうが買いたいです。
そう思っていると、
このふたりのぼうしが
おまんじゅうのあんこのように
見えてまいりました。
あんこに光がさしています。
ツリーハウス3号の開始式を終え、
石段をくだり、
またまたCafeはまぐり堂まで
戻ってまいりました。
あたたかいたっぷりのコーヒーと
黒ごまプリン、
ずんだと桜のマフィンを
食べました。
コーヒーには、はまぐりの形の
クッキーがついていて
かわゆかったです。
3号のツリーハウスは
ミヤコーバスの
「蛤浜」バス停の
すぐ近くにあります。
亀山さんと竹内さんが
中心となって、
明日着工します。
お近くの方、もしよろしければ
見に来てください。
そして、神主さんが
ツリーハウス3号の
安全祈願をしてくださいました。
あとで、お礼を渡そうとすると、
「いらないよ」
「もらうつもりなかったよ」
「このくらいしかできないから」
とおっしゃいました。
ありがとうございます。
このツリーハウス3号は、
ヤフーさんの資金協力で作られます。
ヤフージャパンの坂本さんが
ごあいさつをされました。
「私たちは、
使えなくなったものを活用していこう、
という主旨でリユースジャパンプロジェクトの
活動をすすめています。
1月に福岡のヤフードームで行われた
リユースジャパンマーケットで集まった古着で得た収益を
ツリーハウスの資金に
していただこうということになりました。
福岡は地理的には離れていますが、
古着を寄付してくださった方々が
東北のみなさんがんばってください、というメッセージを
布に書き込んでくださいました。
僕らも、復興ベースを基点として
継続的に復興支援をしていきたいと思っています」
Cafeはまぐり堂の
亀山さんがごあいさつされます。
亀山さんは3号建設の中心となる方です。
「ここの蛤浜でぼくは生まれ育ち、
震災後、まる2年間
ここの開発に取り組んできました。
津波で浜が壊滅し、
現在は住人2世帯、人口5人、
自分も女房がなくなって、
なかなか沿岸部の開発が進まない中
こんなところでカフェをやって
人がくるのかとみなさんに心配されましたが
これまでたくさんの人たちが来てくださいました。
先日数えてみたところ
1万人の方がこの浜にいらっしゃいました。
これからも、ここで浜の魅力を伝えていきたいと
思っています。
震災にかかわらず、僕は
漁村の過疎問題をなんとかしなけりゃな、と
思っています。
この、Cafeはまぐり堂を建てるための
最初に描いた絵でツリーハウスができたなら
と思っていました。
復興はほど遠いですが、
いろんな方とむすびついて
わくわくするような気でおります。
完成をたのしみにしていただきたいです。
どうなるかわかならないけれど、
夢を語りあいながら
完成していきたいと思います」
開始式がはじまりました。
ツリーハウス観光協会を代表して
糸井があいさつをいたします。
「東北のお手伝いをしていてわかってきたことは
やはり、どうしても、
震災の被害に遭われた方と
おんなじ気持ちになることはできない、
ということです。
そうだとすれば、いったい
ぼくらがやることはなんだろう?
ということを考えざるを得ません。
よそものならではの、
地元の人はあんなことしないよ、
といわれるようなことでも
やっていくんだ、といわれることをと
立ち上げたのが
東北ツリーハウスでした。
山側も海側も、地震の被害を受けています。
どちらにも目をむけて
行き来しあって
どうやったら人が来てくれるか、ということも
考えていきたいと思っています。
100のツリーハウスの計画は、
時間がかかるかもしれないけど
こうやって、たんなるホラじゃなく
ほんとうにできていくんだ、と
わかってきたような気がします。
この石巻の『3号』は
ヤフーさんとCafeはまぐり堂さんの協力で
できていきます。
この場所は、石が特徴的ですので、
おもしろい建て方をすると思います。
みなさん、ぜひまた見にきてください」